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三木奎吾の住宅探訪記 2nd

北海道の住宅メディア人が住まいの過去・現在・未来を探索します。
(旧タイトル:性能とデザイン いい家大研究)

沖縄で買ってきた駄菓子

2006年04月20日 06時19分22秒 | Weblog

ちょっと前になりますが、那覇での暮らしを始めた娘のところに行っていた
家人が買ってきた沖縄駄菓子です。
「どうすんだよ、おまえこんなものばっか買ってきて」
って、思わず言っちゃいました。

でも多いんですよね、沖縄って
なんでも少しずつ違っていて、地元的な駄菓子とかがいっぱい。
大手メーカーでも沖縄オリジナルを発売しているんですよね。
観光客向けなのか、地域密着作戦なのか?
「郷に入らば郷に従え」ではないのですが、沖縄にいると
酒は泡盛、ビールはオリオン、そばは沖縄そば、
お茶まで「ゴーヤ入り」の苦めのお茶、とかって、体が変化します。
ペットボトルのお茶もおかしくて、伊藤園って本州資本も
「沖縄伊藤園」という地元法人を設立して
沖縄オリジナルの飲み物を販売していました。
で、これのほうが、やっぱおいしいんですよね。

沖縄をもっとよく知りたいと見に行った芝居では
微妙なイントネーションが、シャワーのように浴びることができて
そのあと、ちょっとしゃべると、イントネーションも沖縄っぽくなってくるから不思議。
地元の人に、ついそのしゃべり方で声をかけたりしておりました。
でもさすがに、芝居で佳境に入って早口になってくると
全然理解できない、笑うツボも全然わからない状態になります。
地元の人たちが、大笑いしている隣で「???」って、なっておりましたね。
まぁ、距離で言ったら、日本語とモンゴル語くらい離れているんですから
無理もありませんね。

そんな意味で、言葉も食文化も大切にして、
地域的特性への愛着心が、日本で一番強いのが沖縄って言うことなんでしょうね。
エトランゼであるこちら側は、なんとかとけ込むようにがんばらねば。
ってなことを考えながら、ぽりぽりといただいておりました。
つまんでみると結構いける。
「もっと、買ってくればよかったベサ」(笑)
などと、態度が豹変しておりました。
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盛岡再生9_構造補強

2006年04月19日 05時51分40秒 | Weblog
こういうリフォーム工事では、「できるときにやっておく」ということが大切、
と書きましたが、今日取り上げる構造材の補強なんかは、
こうして解体した状態のときにしか
チェックすることができません。
構造材は木造の場合など、図面などだけではわかりません。
新築当時にはどんな木材が使われていたのか、ほとんど不明なんです。
図面では(って、残っていたとしてですが)、
10cmの太さの構造材が記載されていても
実際にそうであるかどうか、開けてみて確認は必要なんです。
ひどい場合、って、ある裁判沙汰になった住宅の場合、
10cm角のところに4cm角の材料しか使われていなかった、
というケースすらあったのですよ。
その家の場合は、なんとなくゆれる、という症状も出ていたのですが。
まさに、リフォームは開けてみなければわからないということ。
そういう意味では、新築のときの問題点が、
リフォームのときに吹き出すともいえますね。

写真は、構造的に弱いと判断できた構造材を取り替えたり
金物で補強している様子を、撮影したものです。
構造材も、現在でこそ、いわゆる「乾燥材」という、
乾燥レベルがしっかり管理されて出荷されている木材を
入手することが可能になっていますが、
建築年代によって、そうではなく、乾燥が十分できていない構造材を
使用していることも多いのです。
乾燥が十分でない材料を使用すると、そり・ねじれといった
木材の狂いが建築後、激しく発生する場合があります。
また、建築の状態によっては
そこからの乾燥が十分に進まず、腐食が進んだりもします。
こういうことは、図面的にはまったく表現がありません。
したがって、今後の建築の寿命の延命を考え、コストも理解しながら
こういう基本的な性能部分をしっかり見抜いて対処できる技術が、
地域に生きる工務店には、絶対に求められると思うのです。
大手ハウスメーカーは、極端に言えば「売って、建てて、逃げる」
ということも可能でしょうが(苦笑)、ずっとその地域に暮らしていく工務店は
自分たちが建てた建物、さらにその地域に建っている建物に対して、
保守管財人的な、社会的役割を持っていると思うのです。
家って,その建てられる土地・地域から自由ではありません。
ですからユーザーの皆さんも、けっして大量宣伝にまどわされずに
よく作り手を選んでいただきたいものだと思います。

リフォームの工程で、この構造のチェック、補強というポイントは
きわめてウェートの高い部分です。
また、作り手の技量によって大きく結果が分かれる部分。
「やれるときにきちんとやっておく」ことが
建物の資産価値を守っていくことになります。
賢いユーザー、消費者になりたいものですね。いかがですしょうか。
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盛岡再生8_1階床工事

2006年04月18日 06時18分52秒 | Weblog

土間のコンクリート工事が終わってから、やや時間をおいて
水分がある程度抜けるようにします。
コンクリートは乾燥が進むほど、その性能強度を十分に発揮できるのです。
新築の場合には基礎から工事しますから、完成まで3ヶ月程度あり、
その間で乾燥は進行するわけですが、こうしたリフォームの場合は
上屋があるので、その点はやや不利でといえますね。
写真でみると通気に配慮しながらの工事のようで、見る限り乾燥状態といえます。
新築工事で、特に北海道などの寒冷地で冬場、
正月前入居したいという施主さんの希望から、大急ぎで完成させるというスケジュールの場合、
けっこう、このコンクリートからの水分が問題になるケースがあります。
もともと乾燥が十分できなくて、しかも大量に水分を放出する暮らしが
すぐに始まってしまう場合などですね。
子育て時期で子供さんの洗濯物が大量で、しかも冬場なので
そとに干すことができない,室内干しという悪条件が重なると
性能のいい住宅でも、部分的に結露が発生する場合もあります。
また最近、コンクリートの特有のにおいなどが気になるという方もいるので
いずれにせよ、十分な乾燥期間の余裕を持ちたいものです。

床はご覧のように土台に横架材を掛け、その上に合板を張り込んで下地を造作します。
この家では断熱は基礎外周に断熱材を張り込むので、床下に断熱材はありません。
床下空間は家の中と同じ環境になります。
こういう基礎断熱の建物の場合、土間コンクリートの蓄熱容量の大きさを利用して
さまざまな暖房、あるいは換気と組み合わせた工夫も行われています。
この空間に暖房熱源を納めて、上昇気流を室内に上げるためのスリットを
床に開けたり、室内壁の空洞を上昇させて2階に上げて、というような暖房システムですね。
まぁ、基礎断熱という北海道で広く普及している工法のおかげで
そのメリットをさらに引き出そうという、いろいろな工夫が生まれてきているのですね。
こういう競争は、直ちにユーザーメリットにつながります。
多いに作り手の皆さんの、競争努力を期待したいところですね。

さて、わたしのブログ、わたしのところのHPばかりでなく
いろいろなところにも掲載しているのですが、
トータルページビューをはかってみたら、毎日びっくりするほどの方が
ご覧いただいていました。 って、まぁ、約7~800ということのようなんですけど
読者の方から反響が寄せられることが、あんまり多くはないブログなので
調べてもらって、驚いた次第です。
こりゃぁ、いよいよ「毎日更新」がんばらなくっちゃ(苦笑)
ということで、毎日のプレッシャーに負けず、
淡々と、日々、書き続けていきたいと思いますので、なにとぞ
お見捨てなく、ご愛読をお願いします。(笑)
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盛岡再生7_土間コン打設

2006年04月17日 05時45分20秒 | Weblog
岩手の連載、本日は土間コンクリートの打設です。
左の写真のように鉄筋を配筋してから右写真のようにコンクリートを打ちます。
立ち上がり部分のサイドにも鉄筋が入れられましたね。
写真を見ると、必要な部分には入れられているという感じですね。
建築の年代によっては、鉄筋が入っていないケースがあります。
とうぜんモロいわけで、こういうリフォームの機会にこうやって耐震性の向上も
いっしょに解決しておけるのです。
こういうように、「やれるときにきちんと工事しておく」という姿勢が工務店は大切。
ですからユーザーの皆さんも、こうした性能に関わる提案には、
しっかり耳を傾けておいた方が、トクしますよ。

現在の寒冷地住宅の基礎では、けっこう一般的に行われるこの土間基礎ですが
北海道以外では、そこまでしないというケースが多いでしょうね。
でも、断熱改修が目的という場合、できれば寒さ対策では
こうした基礎の作り方の方が、まちがいなく性能向上は期待できます。
また同時に耐震性の向上もいうまでもありません。
頑丈な基礎が、面として受け止めるので、安全性が間違いなく向上します。
釧路沖地震など、北海道でも大きな地震はおきていますが、
他地域に比較すると、建物の被害は少ない感じがします。
こういう基礎の頑丈さが、預かっている部分もあると思われます。

でも、こういうふうに住宅の建築プロセスをきちんと写真に記録してあると
どんな工事を行ったか、明確になってすばらしいですね。
北海道建設部が実施している「管理記録写真ログ」でも
合計で10枚程度の写真保存が義務づけられている程度です。
まぁそれくらいでもきちんと残しておくという姿勢が作り手の間に根付けば
大変すばらしいことになると思います。
みなさんも、ぜひこういう記録を残すようにしましょう。
より正確に、自分が建てた家の性能などが残されるので、
もし中古として売買する場合にも、客観的な証拠として提示できます。
逆に言うと今のところ、そういう客観評価ってどこにもないのが現実。
ユーザー利益につながり、また工務店にとっても、
こういう誠実な形で実践するのは,最高の他との競争優位手段だと思いますよ。
いかがでしょうかね。
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オホーツクのおいしい、かに

2006年04月16日 06時46分23秒 | Weblog

きのうは予定通り、20人集まって、「かにを食う会」でした。
高校時代の同期生たちでして、悪ガキがそのまんま団塊ちょい後ろの
人生を歩んでいる戦友たち。
馬鹿なことやるぞ、というとゾロゾロと穴蔵から、はい出してくる
まぁ、オホーツクのかにさんを食べるには楽しいメンバーです。(笑)
この同期生に雄武町から進学してきていた友人がいて、
かれは、おやつがわりに毛ガニを食べ続けていた、というこの道50年以上のかに食いプロ。
食べ方も、そのままで、三杯酢で、甲羅を焼いてみそと絡めてとバラエティ豊かに。
わたしたちははさみと、かにフォークが必需品ですが
彼の手にかかると、手さばきで肉身がごそっとでてくる。豪快にうまみを堪能できます。
最上級の500gくらいのかにで、たっぷりの肉身、
早春のオホーツク海を感じる、風味豊かな味が楽しめました。

毛ガニを食べるときは会話よりもみんな、自分の手元に神経が集中。
そのほかにも手作りの料理が持ち寄られてきたので
実に楽しい食卓で、目移りしながら、満腹しておりました。
お酒は、ビール以外はみんな焼酎、泡盛、といった香りのよい酒が人気。
そうですよね、わたしもあんまりお酒は飲みませんが、
どうも最近は、こういう酒に惹かれてきています。ブランド洋酒やメーカー清酒から
こういう地域性の豊かな日本のよさを見直したいものですよね。

ということで、写真で、かにの風味をお楽しみください(笑)
って、意地悪かなぁ。どうも申し訳ありません。
でも、この雄武町の畠森水産が送ってくれる毛ガニは最高です。
味は文句なしの最高品で、値段も1パイが3000円弱とお手頃。
札幌で入手する値段の半額程度とのことでした。
コメント (1)
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リプラン東北版本日発売

2006年04月15日 05時34分55秒 | Weblog

本日から東北と新潟の有名書店、コンビニで
リプラン東北版が発売開始されます。定価600円。
今回の特集は、「価値の再生」と題したリフォームの特集です。
東北版オリジナルとして、このブログでも取り上げた古民家再生のリフォームも掲載しています。
東北では、どっちかというと再生型のリフォームの人気が高いといえます。
やっぱ北海道では歴史が浅いので、残したいと考えるだけの
愛着のある建物が少ない、ということなのでしょうかね。
ユーザーの反応として、北海道よりも東北の方がリフォームに対して熱いと感じます。

今回は特集として岩手のオール電化住宅特集も掲載されていますので
岩手県での発売分はご覧のような表紙になっています。
って、要するにほかの県では「岩手特集」という文字は入っておりません。
いろいろと差し替えて印刷している訳ですね。
まぁ、リプランでも初めての取り組みです。どういう反応が得られるか
やはり地域密着の雑誌ですので、今後なるべくきめ細やかな発行をしていきたいと。
そういう方向での実験的な特集形式でもあります。
広域的な共通テーマでの構成部分と、きめ細やかな地域対応の部分、
そういう組み合わせが、よりいっそう身近に感じてもらえる雑誌作りではないかと
考える訳なんです。さてどうなるかなぁ。

さてきょうはお休みなんですが、友人たちと
「オホーツクかにパーティ」というのを計画しております。
海あけのオホーツク海、雄武町からの、とれたての毛ガニでして
浜ゆで直送、冷凍もしていない、みっちり身がしまって食べごろの500gくらいのやつ。
クール便で送ってもらうんです。
まぁこの時期が味は最高なので、毎年やろうか、と言っていたのですが
去年は漁が不安定で断念。2年ぶりの再開です。
友人たち20人が集まってのワイワイがやがや。リプラン社屋2階でやるので主催者。
いろいろ準備もありましたが、さて楽しく盛り上がりたいと思います。
おいしそうな写真が撮れましたら、アップいたします。
まぁ、見るだけじゃおいしいワケはありませんね。(笑) すいません。
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盛岡再生6_土間防湿

2006年04月14日 06時51分39秒 | Weblog

この盛岡の家の場合、全面的なリフォームで
とくに断熱気密といった基本に関わる工事なので、
一度、内部を裸にして新築の工程と同様な工事を行うことになります。
ここでは基礎は今の作り方とほぼ同様の布基礎だったので、それを利用しています。
ただし、内部に鉄筋が入っているかどうか、確認の必要はあるようです。
初期の布基礎の場合、鉄筋が入っていないというケースもあるそうで
その場合には、後付工事で鉄筋を外側からくっつけて
サンドイッチ状にするのだそうです。
確認はしていませんが、この家でも、同様な写真が見られました。

写真は土間下の断熱と防湿のためのコンクリート打設工事のようす。
既存の床をはがして、土間面を露出させ、砕石などを入れた後、
防湿シートを全面に張って、その上に鉄筋を配筋したところです。
このようにすることで、地盤面からの冷気の侵入を防ぎ、
また、同様に湿気の上昇を押さえ込んでしまうわけですね。
きちんと施工された新築の現場では、同様の工事が行われます。
こうしたプロセスは、家が立ち上がってしまえば、当然覆い隠されてしまう部分です。
しかし、家の性能を基本的に左右する部分。
今回の工事は、住宅性能を向上させるのが目的ですから
こうした部分をしっかり、工事しているんですね。
ここまでやっておけば、この建物は相当長く性能を確保できると言えます。

なお、あしたからリプラン東北版が書店発売される予定です。
この住宅のリフォームの様子も掲載されていますので、東北新潟地方のみなさんは
お近くの有名書店・コンビニでお求めの上、ご覧いただけます。
今回はとくに岩手の電化住宅特集を行っていまして
この家もその特集の中で触れられています。
全国雑誌ではありえない、地域に似合った住宅性能の詳細も知りうる雑誌です。
どうか、ご愛読をお願いいたします。(笑)
なお、リプランHP http://www.replan.ne.jp/backnumber/
でも、通販でお買い求めいただけます。
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盛岡再生5_解体

2006年04月13日 06時18分06秒 | Weblog

さて、盛岡での住宅再生型リフォーム工事。
いろいろ寄り道しながら連載しているので、なかなか進展しません。
すいません。工事写真がたくさんありすぎて、いろいろな写真を発見して
その都度テーマが出てくるという状態(笑)ですので、ご容赦を。
きょうは解体工事です。
リフォーム工事で、事前に完全にその家を把握することが難しいのは
「解体してみなければ、どうなっているのか実際にはわからない」
というポイントがあります。
この家の場合、写真左のように、鉄骨の梁が解体してみて初めて発見されました。
また、右写真のように、構造材の腐れなどが発見されて
それを取り替えたりしなければならない、ということにもなります。
ですから事前に、そうしたすべてのことを「見積もり」しきれないわけですね。

この問題、実はもっと複雑で、困る問題なんです。
リフォーム希望の住宅でよくあるのが、図面などが一切ないケース。
注文住宅であれば、建築時点では建築会社から渡されると思うのですが・・
いや、きちんと渡されていない場合すらある。
また、それをきちんと保管するという建て主さんも少ない。
途中で売買されて、その時点ですでに図面が引き渡されない。というケースもある。
また、もっと問題なのは、たとえ図面があっても、
最終的な出来上がりの建築仕様が、記載されていないのが一般的だと言うこと。
え~~っ、と思われるかも知れませんが、多いんです。
多くの場合、「建築確認申請」のために、工事より前に、図面というのは作られるのですが
建築確認申請を通ってしまった後、通常、いろいろな「変更工事」が行われるのです。
まぁ、「軽微な変更」であれば、それほど問題ではない、となるのですね。
極端に言えば、現場で大工さんと打ち合わせて、変更しちゃうケースまである。
どうなっているのか、確認することすら困難になっている。
そのうえ、そういう変更工事の一切を図面化する、という法的根拠になる仕組みがない。
ですから、完全な現状仕様を図面化するというのは
多大な手間だけ掛かって、工事側にはメリットがないんですね。

いま、北海道建設部建築指導課では、こういう問題に対して
建築時点のその家の記録をきちんと残そう、という働きかけを始めています。
以前なら、まだしも住宅金融公庫の申し込み時点で、
図面などの提出が必要だったけれど、いまはそういうチェック段階すら
なくなってきているという、現実があるんです。
中古住宅として、もし売買することを考えたら、このことの重要性は
おわかりいただけますよね。
現に、不動産屋業界からは、そういう資料などがきちんと保管され、
客観的に性能がいい、という証明が可能な不動産物件は
そうでない物件より、高値での売買も可能だ、という声を聞くことがあります。

まぁ、住宅の「証明書」みたいなものになりますね。
残念ながら現状では、そういうものが、整理されるような仕組みすらきちんとなっていない、
ということになっているのです、う~む、む、む。
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盛岡再生4 収納~あふれるモノ

2006年04月12日 06時06分51秒 | Weblog
写真は盛岡の家のリフォーム前の一部屋の様子。
モノがたくさん納められていたところと、引っ越し後の整理した状態の写真。
ここは個室として使っていた部屋なのですが、
うげー、っていうくらいのモノの山ですよね。
って、別にこのお宅だけのことではありません、
いまの日本の住宅はほぼみんな一緒の光景でしょう。
住宅は50~60年前に建てられていて変わらなかったけれど
暮らし方、とくにモノの総量だけが気絶するくらい増加した。
それが、わかりやすい「豊かさ」だったのでしょうかね。

ある設計者に、収納で困っている人へのアドバイスは?
と誌面で聞いたことがありまして
秀逸だった答えがありました。それは、
一度あなたの家にある、あふれかえっているモノを
全部捨ててしまってください、というもの。
すっきりと片付いた状態だったことを、そこで十分に堪能してください。
そしてできるだけその状態を維持するようにがんばってみましょう。
きっと思わぬ発見があるはずです。
どうですか、モノって本当にいりますか? よく考えてください。
そのうえで、どうしてもモノが必要だと感じたら、
既存にあったモノたちの中で、
絶対に必要だ、と思えるモノを
「ひとつだけ」入れて見てください。
それは、その場所に本当にふさわしいですか?
真剣に考えましょう、機能性はもちろん、その質感・デザイン
すべてにおいて、本当にあなたの暮らしを「豊かに」してくれるかどうか
じっくり検討してみてください。
本当に愛着をもてますか? 
そう思えたら初めて、そのモノの置き場所をじっくり考えましょう。
そうやって、あなたの暮らしと住環境を、一度再構築してみませんか?

というような考え方を勧めてくれていたのです。
日本人って、機能性とか、便利さ、っていうことへの欲求が
世界でも有数って言うくらい強い民族なのか、と思えます。
それがモノを作るという製造業の本質的な部分での強いメンタリティを
生んでいると思います。
でも、それが自分の家でも同じように発揮されると
結果としては、ほとんど混沌としたカオスのような、モノの宇宙になるんですね。

ってね、人ごとじゃありません。
どうすんだよ、わが家。っていうような状態に置かれているのが現実です。
いったいどうすればいいのか。
家は、一度建てたら、そうは、大きくならない。(笑)
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4.15&16 住宅セミナー開催in郡山

2006年04月11日 05時06分17秒 | Weblog

さて、きょうはイベントのご案内です。
なかなかチャンスがない、建築家の講演会です。
「『建築家と家をつくる』って、なんだか敷居が高そう。
興味はあるけど、費用もたくさんかかりそうだし……。」
そんなふうに考えていませんか?
昨年末発売になった東北初の建築家住宅事例集
「建築家とつくる 東北の住まい」発売を記念して、郡山在住の建築家、
佐久間宏一氏による住宅セミナーを開催いたします。
「建築家と家をつくる」ってどういうこと?という素朴な疑問から、
施工にいたるまでの流れ、実際の住宅の紹介など、
見て楽しい・聞いて納得の建築家デザイン住宅入門セミナーです。
個性的なデザイン住宅、機能的な住宅がほしい!建築家の住宅をもっと見てみたい!
という方は、ぜひお気軽に。

っていう次第なんですが、美しくデザインされた住宅のスライドを
楽しく見ながら、どうやったら、かっこいい住宅ができるのか
そのエッセンスを聞けると思います。
佐久間さんは毎年、スタッフとともに札幌に住宅視察に来られる
意欲あふれる設計者。今年は特に、高性能住宅を視察されて
かなり刺激を受けていました。そんなお話も聞けるかも知れませんね。

会場:岩瀬書店富久山店 会議室
住所:郡山市富久山町八山田字大森新田36番の1
時間:13:00~15:00
定員:20名 参加無料

リプラン 仙台オフィス
TEL:022-292-0130
FAX:022-292-0131
E-mai:  ozawa@replan.co.jp  担当:小澤
※FAX、E-mailにてお申し込みの際は氏名・連絡先電話番号・参加人数をご記入ください。
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