三木奎吾の住宅探訪記 2nd

北海道の住宅メディア人が住まいの過去・現在・未来を探索します。
(旧タイトル:性能とデザイン いい家大研究)

盛岡再生13_外壁基礎断熱

2006年04月26日 07時39分39秒 | Weblog

屋根断熱に続いて、基礎と外壁の断熱の様子です。
基礎は外側から断熱して、外壁断熱と連続しています。
外壁の断熱が屋根の断熱とも連続しているのは、既出の写真でおわかりいただけると思います。
こういうように構造体全体が、すっぽりと覆われていることが重要。
板状断熱材に印刷されていますが、
これは東北電力さんのグループ会社・エルクが、こうした外張り断熱による
リフォーム用の工法として、推奨しているシステムのポイントマーク。
断熱材の表面側がシルバーに被覆されています。
断熱性能の向上を意図して開発されているということだそうです。
左側の写真には横にタル木が張られています。
これは外壁材の下地を構成すると同時に、通気層を確保する意味合いもあります。

どうでしょうか?
このシリーズで紹介した既存の建物とは大きく様変わりしていますよね。
こういうようにきちんと断熱され、気密化されて、
はじめて室内環境のコントロールが可能になります。
夏に涼しく、冬には十分に暖かい住まいが、こういう仕様で実現します。
ここでは外張りでしたが、GWの充填断熱でも工法は確立しています。
住宅の性能って、実際に経験してみないと
言葉だけでは、なかなか伝わりにくい。
口だけでは、高性能住宅です、暖かいです、とどんな営業マンもいうのですが、
一冬過ごせば、おのずと本物・ニセモノははっきりすると思います。

便利な機能とか、設備の快適性ばかりを考えず
長期にわたってのこうした「ここちよさ」にぜひ、
理解を持っていただきたいところです。
とくにこのお宅のようなリフォームで性能向上が図られると、
その快適感は、とても表現できないほどになります。
住み慣れたわが家が、まさに一変しちゃうんですよね。
コメント
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