三木奎吾の住宅探訪記 2nd

北海道の住宅メディア人が住まいの過去・現在・未来を探索します。
(旧タイトル:性能とデザイン いい家大研究)

経済成長と家電のジャパンドリーム

2015年10月04日 08時09分55秒 | Weblog


わたしなど、戦後高度成長期をリアルタイムで経験した人間は、
家電製品というと、くらしを圧倒的に便利にしてくれて、
その導入の先に、夢のように「豊かな社会」があると、
まるで「3丁目の夕日」のように、
目を輝かせながら目の前のことに立ち向かっていた世代・時代。
まずは、照明が各室に行き渡っていき、
その後、力道山のプロレスとともにテレビがやってきた。
そして栃錦・若乃花の全盛から大鵬の時代の相撲、
長嶋・王の巨人全盛のプロ野球と、
圧倒的な「娯楽」の王者が、ひとびとの「時間」を支配していった。
そして、ほぼ同時期に冷蔵庫がやってきて、
食の世界を支配して、買い物の時間感覚を変えて、
それまで、毎日少量ずつの買い物行動が大きく変化して
集に1~2度の集中購入に変わって、肉屋、魚屋、青果店など
町場の専門店から、スーパーマーケットに消費行動が変化した。

きっとこうした時代は、ビジネスの面では
まことにやりやすい時代だったに違いないと思う。
大都市周辺の土地の値段は、旺盛な企業による設備投資と
ふるさとを離れた農家の次男、三男が職場へのアクセス可能な土地に
「戸建て住宅」を求める旺盛な需要に支えられて、
土地は、買えば必ず値上がりする時代が、しばらくは続いていた。
この時代の借金によって、その数十倍の資産を形成したひとが
日本の富裕層であろうことは、間違いがない。
こうした時代が去って久しいけれど、
日本はなんとか、このあとの「調整局面」をソフトランディングしてきた。
ちょうど、中国がいま、こうした「無限成長」、
がんばれば這い上がれた時代から、がんばっても難しい時代に差し掛かる。



今週は、多忙な週になりそうで、
火曜水曜は、業界団体の会合で案内人役をやって、
その間にも、来客の予定があり、
その水曜日には仙台に移動して、面接をかたづけた後、
福島県白河で講演会を木曜日に行うという予定。
で、月から水曜には坊主が用事があって短期帰省し、
土曜日には娘が沖縄から、帰省してくる。
その週末には、面白そうな考古学の発表会が、道央の厚真である。
っていうような目の回るようなてんこ盛り状態であります。
まずは、講演の準備作業を、長時間、目をショボショボさせながら、
各種資料と格闘しながら行っております。
この家電関係のデータは、家庭エネルギーの発表部分のもの。
さて、きょうが山場で、もう1~2日、がんばりたいと思います。






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