三木奎吾の住宅探訪記 2nd

北海道の住宅メディア人が住まいの過去・現在・未来を探索します。
(旧タイトル:性能とデザイン いい家大研究)

卒業以来の國學院・博物館見学

2015年10月03日 06時43分35秒 | Weblog


きのうは東京恵比寿から数分の山種美術館での
絵画鑑賞の記事を書きましたが、
スマホの「乗換案内」を確認して乗ったバスの行き先が
「日赤医療センター前行き」になっていました。
なつかしい名前でして、わたしの東京での大学の母校・國學院に近い。
あんまり強い思い入れはないと思っていたのですが、
しかしこうやって近くまで来てみると、感慨もある。
その上、山種美術館では周辺の案内として「國學院大學博物館」という
案内映像も流していた。・・・初耳であります。
なにそれ、という興味も湧いてきて、絵画鑑賞後、
数分、案内表示に沿って歩いていたら、國學院の大学キャンパスに。
守衛さんとおぼしき方に尋ねたら、なんと親切に「博物館」までいっしょに
案内をしていただいてしまいました。
40年ぶりに歩いてみたキャンパスは、まったく建物が一新されている。
ちょうど、昼食時でもあったので、なつかしさもあって、
学生食堂に立ち寄ってみた。
最近の学生さんは、朝食抜きというひとも多いそうで、
大学としては、そういった学生の健康管理支援のために、
学生食堂のメニューと時間を強化して対応している。
朝食メニューもあって、これはすばらしいなと感心しました。
頼んでみたのは、「カキフライ定食」だったのですが、
これが、副食として3品の小丼も添えられていて、
カキフライも5つという栄養も満点のメニュー。
それで値段が500円というから、大学側の努力はすごいですね。
フライは揚げたてで、しっかりした食感が楽しめる。
明るい硝子越しに学生さんたちの様子が見られて、まことにほほえましい。

・・・あ、すっかり食い物の話題になってしまった(笑)。
違うのです。本筋は、國學院の名物先生だった樋口清之先生のこと。
わたしは法学部だったので、文学部の先生の授業は、年に1~2度
学部交流のような選択授業で受けていた記憶があります。
「梅干しと日本刀」というベストセラーになった著作が、まことに興味深く、
先生の授業には、心底感銘を受け続けていた。
博物館というのは、先生の事跡を基礎に大学としてひとつの施設にまとめた
ということなのだそうであります。
いま、國學院には文学部の中に「考古学科」があるそうですが、
それも樋口先生の業績が発展していった結果、開設されたということ。
そういうことなので、わたしの学生当時には存在しなかった。
先生の学問は、文化人類学とも歴史学とも考古学ともいえる領域で、
わたし自身の人格形成、興味分野の探索過程で、
この樋口先生の謦咳に触れたという経験が、かなり大きかったんだと、
そんな古い記憶が鮮明に甦ってきた次第です。
当時は、そんなことはまったく考えていなかったのですが、
若い頃に刷り込まれた興味のありかというのは、
かなり決定的な要素なのだ、勉強はやれるときにやっておくべきだと、
そんなことに思い至っておりました。
・・・ま、いまさら遅いけど(笑)。
折から、そんなことを家族LINEに書き込んだら、
いま、東京の大学で学んでいる坊主とやり取り(笑)・・・。
いっとき学生時代のあれこれが想起されて、楽しい時間を過ごせました。




コメント
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