三木奎吾の住宅探訪記 2nd

北海道の住宅メディア人が住まいの過去・現在・未来を探索します。
(旧タイトル:性能とデザイン いい家大研究)

仮設住宅での「改善」要望

2012年05月23日 05時20分22秒 | Weblog





昨年の10月に厚生労働省の仮設住宅の住環境を検討する委員会で
出された資料が公表されています。
全体として900の仮設住宅団地からのアンケート結果がまとめられている。
そのなかのひとつの設問結果が表のようなものです。
現状の提供されている仮設住宅に対して
どのような「追加改善策」を行ったか、
言いかえれば、どういう不満が国の施策にはあるのか、が明瞭になっている。
5と7が分けられているけれど、
これは動機としては「家が寒い、暑い」ということの結果指標。
これをひとつと考えると、263ということになる。
順番も、設問に添ってまとめられたモノか、わかりにくくなっているので
以下、多い順番に並べていくと

1 寒さ暑さ対策 263 29.3%
2 風除室の設置 237 26.3%
3 玄関網戸の設置 223 24.8%
4 手すりスロープ設置 218 24.2%
5 外壁への緑のカーテン 101 11.2%

というような状況になっている。
見てみると、2~5というのはいかにも「追加工事」的な部分。
建築的には後付けであっても、対応可能なものばかり。
それに対して、寒さ暑さ対策というのは、
ごく建築的なことがらであって、
制度として、準備段階で対応すべきことがらだと思います。
「断熱材の追加」というのは、一体どういう風にやったのか、
それ自体も検証しなければなりません。
北海道の経験で言えば、断熱材を外側から張り付けても
相当に考えられた工法と手法を開発しなければ
意味のある効果は得られにくいと思われます。
こういった工事は「応急的」に対応すべきものではなく、
建設システムの検証の段階から考え抜いていかなければならない問題。
窓の2重ガラス化というのも、
内窓を新たに入れたということであればある程度、理解は出来るけれど、
ちょっと、どんなことが行われていたのか、気になるところです。

さて、こんな内容も含めた「記事執筆作業」
ようやく出口が見えてきた状況であります。
毎日、朝早く、って2時とかだから朝じゃないですね(笑)
起床してパソコンに向かって根を詰めた作業が続いています。
だんだん小鳥たちのさえずりの開始時間が早まってきていますね。
夏至に向かってまっしぐらという今日この頃を
強く感じ続けております。
この時期、北海道はやはり天国に一番近い島であるのかも知れません。



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