三木奎吾の住宅探訪記 2nd

北海道の住宅メディア人が住まいの過去・現在・未来を探索します。
(旧タイトル:性能とデザイン いい家大研究)

新住協総会からー3

2010年05月30日 09時37分22秒 | Weblog





今回の総会では、冷房負荷への
熱計算ソフトQPexの対応が大きなポイントだったわけですが、
会場での協賛メーカの展示でも
そういった商品が見られました。
これまでも「ハニカムサーモスクリーン」で
よく利用されてきているセイキから出荷された
「外付けロールスクリーン」です。
窓から太陽光が熱となって室内に取り込まれる部分は、
室内側で遮断しようとするよりも
外側で遮断した方が遙かに効率がいい。
ヨーロッパでは、そういうことから「オーニング」が
デザインもバリエーション豊かに採用されている例が多い。
それに対して、日本は伝統的には屋根の軒の出が
建築装置として、そういう役割を担ってきたと言えるのですが、
敷地の狭小化がどんどん進行し、
そもそも軒の出が省略されるような方向に進展してしまって
そういった「日射遮蔽」手法が日本の建築から失われてしまった。
なので、いまや、庇もない窓からどんどん日射が室内に入り込み、
たとえカーテンで遮蔽しても、カーテンと窓面との間に
高熱の熱空気だまりが出来て
カーテンの開放とともに、室内気温を上昇させる。
仕方なく、冷房をガンガン使用する。
っていうような住宅がたくさん建てられているわけですね。

そういう状況に対して、
素材を考え、ローコストで室外側で遮蔽できるように工夫したのが
この外付けロールスクリーンということです。
内部遮蔽では45%の日射熱カットなのに対して
この方式だと、70%のカットが可能というように表記されています。
本来であれば、各窓の上部に庇が付けられるのがいいのでしょうが、
ひとつのアイデアとしては、いいのではと思いました。






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