三木奎吾の住宅探訪記 2nd

北海道の住宅メディア人が住まいの過去・現在・未来を探索します。
(旧タイトル:性能とデザイン いい家大研究)

土間暖房

2009年10月07日 07時23分07秒 | Weblog




ふたたび、北海道R住宅の武部建設設計施工のリフォームから。
築後30年のリフォームですが、
これまでの暖房形式は、簡易ペチカの灯油ストーブでした。
実は中古で購入したとき、
施主さんは薪ストーブを念願していて、
「木の城たいせつの家なら、あのペチカを利用できないかなぁ」と
密かに思っていたそうなのです。
でも、簡易ペチカはそういう利用はできず、
結局、好きな薪ストーブは、購入したものの物置にしまい込まれていたのです。
今回のリフォームの決断は、きっとそれをなんとか実現したいという思いも
強かったのだろうと推測されます。

建築の側では、そういう希望を受け入れながら、
「ハイテクとローテクの組み合わせ」という回答でこたえています。
というのは、薪ストーブだけでは「主暖房」とはなれない。
どうしても、最低限室温が15~6度を維持できる主暖房は別に考え、
大好きな薪ストーブは、それから5~6度室温上昇させるような
そういう「補助暖房」として機能するように考えたわけです。
具体的には、玄関から続く土間をコンクリートスラブとして造作しています。
表面にはテラコッタタイルを敷き込みました。
で、この15cm厚の土間に電気ヒーターを敷設しているのです。
大きな土間全体が、蓄熱暖房のように機能するのですね。
1階室内にはもうひとつ、大きな蓄熱暖房器が設置されていますが、
その両方で、熱カロリーを計算して、15度程度の暖房に必要な熱源を確保しています。
その上で、朝起き上がって、
薪ストーブに火を入れる、というローテクで楽しいライフスタイルを
ユーザーに体験させられるように工夫したわけです。
そこからどの程度、温度上昇させるのか、は
ユーザーが自分で判断してコントロールすればよい、という考え。

そういうことで、以前はこの写真の中央にあった
「簡易ペチカ」は、大部分撤去し、
写真左手に残った煙突を利用して、薪ストーブの排煙を接続させようという作戦なのです。
まぁ、まだ、薪ストーブが準備できていないのですが(笑)・・・。
そのように蓄熱する土間に階段も位置させて
2階への温度上昇も導入させています。
一枚の写真ですが、このような工夫が込められているのです。


さて、きのうは延長戦から、選手たちのビール掛けの模様まで、
日付が変わるまで、テレビ観戦しておりました。
ついに、4年間で3度目のパリーグ制覇達成であります。
札幌移転が、ほんとうに大成功ということになったと思います。
この先も見つめて、選手のみなさんはとりあえず、体調を整えて欲しいものだと思います。
おめでとうございます。ありがとうございました。





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