三木奎吾の住宅探訪記 2nd

北海道の住宅メディア人が住まいの過去・現在・未来を探索します。
(旧タイトル:性能とデザイン いい家大研究)

快適を支える設備

2007年02月17日 06時38分36秒 | Weblog

さてリプランの北海道版、東北版とも
取材などのフィールドワークは最盛期にさしかかってきています。
ことしは暖冬ということで、天候による影響というのは、これまで比較的に少なくて、
地球温暖化という深刻なテーマとは別に助かる部分はあったのですが、
スタッフは日夜、東奔西走の状況であります。
わたし自身も、おとといは直前まで座談会の司会役を忘れていて、
別件の用事をスケジュールしていた、
ということで、担当さんから大目玉を食らいました。(冷や汗)
誌面作りって、最終的には写真などのきれいな部分でお見せするわけですが、
作業自体は、じつに多種多様なアヒルの犬かきの連続なんですね。

写真は、ひだりが第1種換気の装置と、右側がセントラルヒーティングの配管集中部分。
現代の室内環境をコントロールする性能を維持する、縁の下の部分。
暖かさとか、空気環境の健康性を高める、という感性的な
情緒的な快適性を、こういう装置が支えているのですね。
こういう部分でも、進歩は日進月歩。
左側の換気装置は、Q1.0の高性能住宅で、多く使われてきています。
この写真の家では、2階夫婦寝室の横のクローゼット内部にありました。
大きさもごつい。パイプの配管ぶりも凄い、という印象がありますね。
換気による熱のロスを90%回収します、ということなのですが、
単純にメーカーが言っていることがそのまま、実際に性能発揮できるかどうか、
そのこと自体もしっかり検証して行く必要があります。
右のセントラルヒーティングの配管ですが、
この家では電気温水器の深夜電力で暖めたお湯を
この配管で、パネルヒーターで家中に回していくというタイプの暖房方式。
玄関脇の収納兼用のスペースに納められていました。

どちらも、ちょっとメンテナンスは必要なので、このように写真撮影も可能なような
スペースのなかに納め、同時に生活上は気にならないように配置する必要があります。
でも、場合によっては、こういう部分も露出させていくという
インテリア作戦もありなんではないかと、
ときどき思ったりします。正直に、こういう装置が快適を支えていますよ、
と明確にするというのも、ひとつの作戦にはなるのではないか、と。
メカニックが好きな建て主さんなんかは、どうでしょうかね。
案外、こういうのを正直にさらすのが、安心感をもたらせてくれるかも知れないなと
思ったりもする昨今です。

さて、本日も岩手県でQ1.0住宅の取材・撮影です。
きのうまでは、けっこうな荒天でしたが、さてさて・・。
コメント
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