三木奎吾の住宅探訪記 2nd

北海道の住宅メディア人が住まいの過去・現在・未来を探索します。
(旧タイトル:性能とデザイン いい家大研究)

住まいのメンテナンス

2007年02月22日 06時00分04秒 | Weblog

先週からブラインドのひとつが不具合が出て
開閉できない状態になっていました。
よく建てた建築会社とは疎遠になっている、というケースが多いと聞くのですが、
施主の立場からすると、そういうのは困りますよね。
わが家では、工務店さんにお願いして、こういうメンテナンスを看てもらっております。
建ててからもうすでに17年目という時期になってきましたので、
いろいろのことを考えていかなければならない時点になってきます。
わが家で言えば、用途変更にともなう大規模なリフォームを一度、
いまから11年前にやっております。
建築当初から職住兼用住宅だったのですが、
仕事が増え、スタッフが増えてきたので、増築のやむなきに至ったのですね。
でも、結局はそれでも追いつかずに事務所を別に建てたのです。
それ以来、自宅のみとして使ってきているのですが、
やはり、そういう用途変更にともなう変化ばかりではなく、
建物としてのさまざまな構成部分のメンテナンスは待ったなしで出てきます。
主体構造はコンクリートブロック外断熱なので
そういう部分では、2,3年前の時点での気密性能測定でも
1cm2/m2という性能値が出ていますから、建築当時の水準を考えれば
現在でも、問題はないといえますが、
やはり、消耗せざるを得ない部分や、設備的な耐久性の劣化は
日々進行していきますね。
まぁ、施主とともに建物も老朽化していくのは避けられない(笑)。

ということで、ブラインドの不都合です。
ブラインドくらい、と思って自分でチャレンジはしてみたのですが、
調べたりする時間が取れるわけがない。
それと、構造はやはりカーテンのようなわけにはいかない、複雑。
写真の業者さんに聞くと、
やはり、ブラインドを留める金物部分などが、長期使用による摩耗など、
どうしても避けられない部分があるのだそうですね。
そういうのが、カーテンなどとは違って、素人では難しい構造になっている。
昔の民家などでは、基本の柱や梁の構造部分だけは大工が造作するけれど
そのあとは、だいたい素人が建てる、みたいなことって、
現代では非常に難しくなっているのですね。
やれないことはないけれど、昔と違って、建て主側で時間が不自由。

でも忙しい中で、こういうメンテナンスに付き合っていると
この建物って、ほんとうに自分の人生と一緒に時間を過ごしてきている、
ということが実感も出来ますね。
自分の体力や、目とか歯とか、パーツもいろいろ、老朽化してくる(笑)。
そういうのに、時間もお金もかけなければならない。
そういうことと同じなんですよね。
そういう風に考えれば、逆にしっかり目をかけて、大切にしていくという気が起こってくる。
年を取ってくると、こういうこととの付き合いが増えてくるのでしょうね。
こちら側の心構えが大切だなぁと、思いますね。
コメント
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