長岡京エイリアン

日記に…なるかしらん

これはすごい……20年くらい、このニュースを待ってました

2014年05月27日 23時04分40秒 | すきな小説
『夜の寝覚』欠巻部の古筆切を発見 平安の長編
 (読売オンライン 2014年5月27日付け記事より)

 平安時代後期(11世紀後半?)の長編王朝文学『夜の寝覚(よるのねざめ)』の、失われた最終第四部(末尾欠巻部)の一部を写した、南北朝時代(14世紀中~後期)の古筆切(こひつぎれ 古代・中世の優れた書を書写した断簡)が京都府京都市で発見され、東京都日野市の私立実践女子大学が購入した。鑑定した国文学者の横井孝・同大教授(65歳)によると、末尾欠巻部と特定できる古筆切が発見されたのは今回が初めて。同じ部分の写本ではないかと推測されていた既存の古筆切9点とも類似するため、合わせて約2000字分の本文を復元できる可能性が出てきた。

 『夜の寝覚』は、貴族の女性「寝覚の上」の恋と波乱の生涯をたどる。作者は『更級日記』で名高い菅原孝標女(すがわらのたかすえのむすめ 1008~59年?)とも言われる。内容的に4部構成とみられるが、末尾などの2部を欠いたまま転写されて後世に伝わり、本文の完全復元が課題となってきた。

 今回の古筆切は縦16.9センチメートル、横14.8センチメートルの高級紙に約190字が書かれ、桐箱や鑑定書には、「後光厳院(1338~74年 北朝第4代天皇)」の筆と記されている。書き始めには、「しらざりし やまぢの月を ひとりみて よになき身とや 思ひいづらん」の歌があり、散逸した物語の歌も収録した『風葉和歌集』(1271年)などに登場する寝覚の上が詠んだ歌とほぼ一致した。
 続く本文で、寝覚の上は登場人物「女三宮(おんなさんのみや)」の人柄を語っており、両者の関係も新たに判明した。さらに、紙のしみの位置が、末尾欠巻部の可能性が指摘されつつも確証のなかった既存の9点の古筆切と似ているという。このため横井教授は、「同じ冊子にとじられていた可能性が高く、失われた本文を計10枚分復活させることになる。」と話している。



 うをを!! これは早く読みたいです!!

 『夜の寝覚』はもう、私が中学生くらいのころ、最初にそのタイトルを知った時点でビビビッと魂を奪われ、それ以来ず~っと好きで好きでしょうがない作品なんです。なんか好き! とにかく超好き!! 私が「無人島に持って行きたい1冊」と問われたのならば、間違いなくここ20年間は、そしておそらくはこれからもオールタイム1位になり続けているはずの作品。それが、『夜の寝覚』!!

 なんか……その存在のすべてが女性なんですよね。勝手に私が思い描いているタイプの女性。いや、主人公がタイプとかいう単純な話なんじゃなくて、作品世界全体がタイプなんです。作者が好き、ということなのだろうか……いや、それだけでもない。現代に残る古典文学作品としての目立たなさもタイプなんです。ほんとに大好き。

 またのんびりと読み返してみたいな~。
 おそらく、これは私の「15連勤」貫徹を応援するための、天からのご褒美なのであろう……と稀有壮大な勘違いをしつつ、今夜もさっさと寝て明日にそなえたいと思います。


 は~、明日もなにごとも障らずに、嵐の中を疾走していけますように……愛に満ちた職場だよぉ、ホント。
コメント
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