香港空港のPCR検査



ブログへの掲載は前後しますが、このコロナ渦の香港空港に着いてから
在宅隔離に至るまでの情報、
facebook等には掲載していましたが、ここにも載せておこうと思います。
しばらくの間、どなたかのご参考になれば幸いです。(長文です)

2月中旬からずっと日本で日本と香港のCovid-19の状況を見守ってきましたが、
意を決して4月末に香港へ。現在、2週間の自宅隔離中です。
香港はこのところ感染者ゼロの日も多く、
地場感染のケースは見受けられないので、このままいけば
6月7日に強制検疫が解かれるとのこと!

戻って早々に友人のお知り合いから下記の質問をいただきました。
私も香港に戻る前、調べたけれどわからなかった
香港空港に着いてからの情報、まだしばらくは他の方にも参考になるかと思い、
書きましたのでご興味ある方はお読みください。
*私が帰国した4月末現在、香港政府は海外からの渡航者全員に
香港空港駅の隣の駅にあるASIAN EXPO会場でPCR検査を実施、
午後到着便は結果が出るまで1泊九龍城のリーガルオリエンタルホテルで隔離され、
PCR検査で陰性の場合、自宅等で2週間の自己隔離に入ります。
12日目に2回目のPCR検査を行い、陰性の場合、14日で自己隔離終了。

まずホテル関係にお勤めの友人のお知り合いから下記の3つの質問をいただきました。
①ホテルの一泊のホテル代と2回のPCR検査の費用は自己負担か(自己負担の場合の大体の金額)
 →費用は全て無料です。
②EXPOでPCR検査を受けた後、ホテルまでの移動手段は(公共交通機関で自分で移動するのか?)
→用意されているシャトルバスで移動します。
③空港到着からホテル到着までのおおよその所要時間
→下記に説明します。

私は9:50発のJL029で香港へ戻りました。おそらく15人くらいの搭乗者。
香港到着は13:45。機内で3枚の香港行政衛生署からの書類を渡され書き込みます。
到着後、通関前に検温されて、携帯にリストバンド用アプリを入れ、リストバンドを装着、
電話番号も確認されます。
医師により書類やIDまたはパスポートを確認されたのち、通関。
荷物を取って、用意されているシャトルバスに乗ります。その時点で14:30くらい。


シャトルバスですぐのEXPO会場に行き、Hall6でまず荷物を預けます。

またバスに戻りぐるっと外を回り、反対側のHall11 あたりで降ろされ、
中に入り、順路に沿ってPCRテストを受けていきます。
全ての工程が終わるまでに、何回もIDや電話番号、住所、飛行機の座席番号などを確認されます。
書類もたくさん渡されるので入れられるエコバックとかあると便利です。

PCRテスト前には口頭で説明の後、
もう一度、ソーシャルディスタンスを取った配置で椅子が置かれた会場でビデオで手順を勉強。
手を消毒後、番号札と容器を渡され、個別ブースで自分で唾液を喉の奥から出して容器に入れ、
容器は縦にして2重にジップロック袋に入れます。
容器を提出。手洗い・消毒後、ホテルの部屋を決めるまで、
またソーシャルディスタンスを保って席番号がつけられた椅子が配置された待合会場で待たされます。
(そのホールが最初の荷物置き場で戻ってきている)。

首につけている番号が呼ばれたら、預けた荷物を取って、ソーシャルディスタンスを取りながらバスに乗車。
荷物の出し入れは常にスタッフが手伝ってくれてとてもスムーズです。
ホテルに着いたのは大体17:00 頃。それまでなにも食べたり飲んだりできないので、
できれば日本から持っていくことをお勧めします。
成田空港は通関すると化粧品とお土産売り場以外閉まっていて、
水は成田の搭乗ゲート近くの自動販売機でしか買えません。
急いでも、同じ便だった人たちは一緒に移動してましたので、慌てないで大丈夫です。

リーガルオリエンタルホテルは昔の空港があったあたりの古いホテル。
バスが到着すると、防護服にマスク、フェイスカバーの大勢の衛生局の人たちが待機していて、
夜ご飯のお弁当と部屋の鍵を渡されます。部屋の鍵は一度しか使えません。
入ったら2度と部屋を出てはいけませんと念を押されます。

どんなホテルの状況かわからないので、私は色々用意して行きました。
スリッパ、洗顔料、水、消毒用アルコールやウェットティッシュ、
携帯電話充電器などは自分で持っていくとよいです。
シャンプー・リンス、ボディソープ、タオルなどはありました。

消毒済みだとは思いますが、ここで罹っては困るので、
部屋中の触れそうなところは全部消毒し直しました。
湯沸かし器、ティーバッグ以外、何もないです。
翌日12時ごろに結果が出るまで一晩過ごします。
朝ごはんは朝8時に扉の外に配達されます。

12:05に電話で検査結果が知らされ陰性。荷物をまとめて階下へ。
ホテル到着時に渡された黄色い書類(要書き込み)、
部屋の鍵、首に下げていた番号、IDなどを用意して)階下で提出、
ここでもう一度住所、ID、滞在先、電話番号を確認されて外に出られます。

外にはタクシーが停まってるので乗れます。
タクシーのナンバーも控えます。(資料に記入)
その後家に着いたら、空港でつけられたリストバンドをアプリと連動させアクティベートして完了。
在宅隔離が始まります。

イケアやディズニーランド並みにオーガナイズドされていると思います。
言われる通りに進めばホテルです。
小さなお子さんを2人連れた女性もいらっしゃいましたが、
子供たちも泣き叫ぶ・疲れるなどなく、楽しみながらホテルに行った感じでした。
以上が香港到着〜自宅までのプロセスでした。

マンションに着くと、さすが香港、渡航者の扱いに慣れていて、
コンシェルジュが自宅隔離者用の封筒に入った書類を用意していてゴミ袋と一緒にくれました。
中にはコロナの説明、してはいけないことの説明、デリバリーのいろいろなメニュー等が入っていました。
(隔離中のゴミは2週間出してはいけないそう!)

私が着いたからか、レセプションとエレベーター、
私の階も念入りにお掃除係の人たちが来て消毒していました。
人々の対応はとても明るくフレンドリーで「頑張って、なんでも言ってね」と明るい感じで、
ひとまず安心して隔離生活が始まりました。
このところ香港の新感染者数は数日間ゼロ、到着日もゼロだったので、
空港での感染者との遭遇はなかったと考えたら、
12日目のPCRテストも大丈夫ではないかと期待しています。

2週間経って無症状で解放していたらその後に発症するケースが出たため、
今は12日目にもう一度自宅でPCR検査を行い、
知り合いに持って行ってもらって検査します。
2回目検査結果がOKなら、14日目の夜中にメールが来て無事終了とのこと。



香港のPCR検査はうがいをするように喉をガラガラして、自分で痰を採取する形式です。
左後ろのGOGOVANは、
テスト用サンプルを誰にも持って行ってもらえない人用の配達サービス。
こんなものまで登場していてすごいです。