フロマージュブランのチーズケーキ





















すっかりアップが遅くなってしまいました!8月のデザートセミナーでは、「フロマージュブランのチーズケーキ」をつくりました。

フロマージュ・ブランとはフランス語で「白いチーズ」という意味。ヨーグルトのような酸味のある、マスカルポーネより少し軽めのフレッシュ・チーズです。日本ではチーズケーキは人気者で様々な種類が存在しますが、フランス菓子ではチーズを使ったお菓子は実はあまりありません。メインディッシュの後にチーズを食べる習慣のあるフランスでは「チーズのあとにまたチーズを食べる」のはおかしいからということだそう。今回使ったヨーグルトのようなこのフロマージュブランも、ケーキに仕立てるというより、お砂糖を加えてラズベリーソースと頂くといったシンプルな食べ方がポピュラーです。

クリームチーズとグレアム・クラッカーを使ったレア・チーズケーキやこってりとしたニューヨークスタイルのベイクド・チーズケーキも美味しいですが、今回のお菓子は夏バテ気味だったり、さっぱりしたデザートがお好みの方のために、クリームチーズよりずっと軽いフロマージュ・ブランとシュトロイゼルを使って少しお洒落に仕上げた爽やかなチーズケーキです。

クリーム系のお菓子には甘酸っぱさがぴったり。より甘さと酸っぱさの両方を楽しんでいただくために、ブルーベリーをゆっくりと時間をかけてポシェしたものと、生のブルーベリーの両方を、豊かな風味と食感が楽しいシュトロイゼルの上に敷き詰めました。そして2種のブルーベリーはソースとしてもお好みの量をかけて召し上がっていただきます。美味しいのに、こんな暑い季節にも簡単につくれて冷凍もできるシュトロイゼル生地は皆様にも大好評。

このところ、「ここは日本?」と思うようなスコールのようなものすごい雨が降りますね。8月のデザートセミナーもそんな不安定なお天気の日でしたので、そんな天気でも爽やかに、雨模様でも楽しめるセッティングにと落ち着いたコバルトブルーとグリーンを効かせたテーブルセッティングに。寒色系は体温を下げるとともに、気分を落ち着かせる効果があり、たくさんのキャンドルのともしびのゆらぎ効果とあいまって、とてもリラックスした午後のティータイムを演出することができました。

花はホワイト&グリーンですっきりと。ちょうど柔らかくはっとするほど白が美しいクリスタルブラッシュというカラーが手に入ったので、カラーにライトグリーンのエクレール、ジンジャー、スイスリコラミントと野ぶどう、プルーンを取り合わせて。以前に旅先で購入したスプーンの柄についたヒスイの飾りと野ぶどうが偶然ぴったりで秘かに嬉しくなっていまいました。旅といえば、夏休みに生徒の皆様がロシアやスイス、香港など世界中を旅していらっしゃいました。今回のセミナーではそんな旅のご報告がたくさん伺えて、楽しいお話が尽きませんでした。


「季節を楽しく彩るテーブル&デザートセミナー」にご興味のある方は→http://www.impression.ne.jp/whatsnew/index.html