ガレット・デ・ロワ














1月のデザートセミナーでは、フランスでは1月にこれを食べないとはじまらないといわれるほど定番のお菓子「ガレット・デ・ロワ」をつくりました。
昨年11月にパイ生地を使ったリンゴのショーソンを作りましたが、それは、実は1月にこのガレット・デ・ロワを作りたかったからでした。なにしろパイ生地は慣れるまで大変だと思うので計画的に!(さて、皆さんは冬休みに練習してくださったのでしょうか??)

ガレット・デ・ロワは、王様のお菓子という意味。クリスマスに生まれたイエス・キリストがベツレヘムに訪れた東方の3人の博士により見い出されたエピファニ-(公現節)の日、1/6に食べるのが風習ですが、いまでは1月中、パン屋さんやお菓子屋さんに並び、みんなでお祝いします。

このお菓子は、パイ生地の中にアーモンドクリーム、またはフランジパーヌ(アーモンドクリームにカスタードが合わされたもの)が入っている素朴なお菓子ですが、中にフェーブという小さな陶器が入っていて、切り分けて食べた時にフェ-ブが当った人はその日一日王様、女王様になり、1年間幸福がつづくといういわれがあります。王様、女王様になった人は王冠をかぶり、皆から祝福されます。セミナーでももちろん、フェーブを入れましたが、土曜日のクラスではどきどきしながら、「さあ、好きなお皿を取って」と言ったら、最初のお皿をとった生徒さんが「先生、これ、フェーブが見えてます。。。」ということで再度フェーブを隠し直すハプニングも。大人でもどきどきわくわくわく盛り上がります。

今月のお教室ではこの春の注目のトレンドカラーの黄色をポイントカラーに、テーブルをコーディネイト。お菓子は伝統的なお菓子ですが、セッティングはすっきりとモダンに、さわやかに。黄色の色彩心理は陽気といわれていますが、そのせいでしょうか?とっても寒い週末だったのに皆様、とても和気あいあいと楽しくおしゃべりがはずみます。春の到来を告げるヒヤシンスや水仙の香りと焼き上がったパイの甘~い香りで天国にものぼるような幸せなティータイムになりました。

来月は映画『マリー・アントワネット』にもたくさん登場した大好きなマカロンをつくります。ちょうど香港にいらした生徒さんがぴったりなバラの香りのお茶をプレゼントしてくださったので、来月は気分はマリ・アントワネットで楽しみたいと思っています。お楽しみに!

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マリー・アントワネット ~ソワレ・ド・ヴェルサイユ~














セレブという言葉が流行ってからしばらくになりますが、究極のセレブリティ、マリー・アントワネットの生誕250周年を記念して、映画『マリー・アントワネット』が公開されます。

監督はフランシス・F・コッポラの娘、ソフィア・コッポラ。私達と同世代で自身も生まれながらのセレブリティの彼女が、マリー・アントワネットを単なる歴史上の人物としてではなく現代的な視点でとらえ、激動の時代に14歳でフランスに嫁ぎ、18歳で王妃に、そして最期は断頭台の露と消えた彼女の心の動きや成長を、等身大の女性の視点で描き出しました。教科書からは感じられなかったマリー・アントワネットの心の葛藤やヴェルサイユ宮殿やプチ・トリアノンでの生活などを見ることができます。昨年秋にNYに行った際も、雑誌や新聞でソフィアのお勧めするパリの素敵なスポット特集等が組まれていて、早く見てみたいと心待ちにしていました。

1月20日の公開を記念して、17日に、青山のアラン・デュカスのレストラン「ブノワ」にて、辻調理師専門学校・エコール辻東京の監修のもと、当時の資料に基づき、映画『マリー・アントワネット』のエッセンスを加え、18世紀にフランス宮廷で貴族達が食した料理を再現した一夜限りの美食の宴「ソワレ・ド・ソレイユ」が催されました。マリー・アントワネットをイメージしたフラワーアレンジメントを假屋崎省吾さんが担当し、会場に彩りを添えていました。

ルイ14世によって作り上げられた慣習のひとつで、料理は左右対称に盛り付けられ、大勢の前で、王様が向かって左、王妃は右に座って皆に見られながら食べなければ行けなく、プライベートはまったく存在しなかったそうです。

映画では、ソフィアはパリの老舗ラデュレにお菓子を担当させ、ピンクや赤、緑など色とりどりのお菓子がたくさん登場。映画の衣装も舞台装置も「マカロンのような美味しそうな色」にこだわったそうです。デザートには映画のシーンにでてくるお菓子たちとそっくり同じマカロンやサントノーレ、オペラなどがずらりと並び、招待客は舌鼓を打っていました。

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