漁業経済学者のひとりごと in 小浜

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聞き取り調査3日目

2015年01月11日 00時37分12秒 | Weblog
今日は,午前中は水産会社に聞き取り調査をしました。

ミャンマーで労働者を集めるのは簡単だと
思って来たのですが,そうでもないそうです。

インドネシアでは「簡単だ」と言っていたし,
中国も2007年以前は,簡単だったと聞いています。

ミャンマーの人は日本企業の
時間をきっちり守れ,
記録をちゃんと付けろ,
1匹でもエビを落としたら消毒からやり直し
という厳しいルールが合わないらしいです。
それが理由で止める人もいるとのこと。

もちろん,賃金が飛躍的に良ければ集まるでしょうが,
それなら電気料金も高いミャンマーでやる意味は
あまりありませんね。

今日は工場見学は上からガラス越しに見るだけでした。

その後,水産業加工・輸出業の業界団体に行って来ました。
何よりもインフラがない,
技術と資金がないという話でした。

特に政府はミャンマーの原料を使わせる方針で
原料を調達するのが難しい様です。
単価も高いとか。

この辺りから,私は漁業者と加工業者の関係について
もっと調べたいと思いました。
が,残念ながら今回は無理そうです。

明日は,朝に市場見学,
そして夜に飛行機でラカイン州のSitweに行きます。

「水道のない村」続き

2015年01月11日 00時14分15秒 | Weblog
「水道のない村」には,フェリーでヤンゴン川を
渡りました。
往復料金は外国人は4400チャットで,ミャンマー人は100チャットです。
桁間違いではありません。
500円くらいなので金額的には妥当なのですが,
44倍の外国人料金というのには,ちょっと驚きました。

ちなみにフェリーは日本からの補助金で作られたそうです。

村に着くと,通訳さんが交渉して
自転車の横に2人で乗るタイプのものに
3500チャットで乗りました。
2時間くらい,村を回ったので,
ちょっと安すぎる気がしましたが…

通訳さんが,漁業に関係する所を回る様に手配してくれたので
ちょっと普通の観光ルートと違います。

水道がないので,
みんな飲み水は,池にくみに来ます。
天秤棒に2つのバケツを付けて歩いている
男性も女性も大人も子供も見ました。

家もたいてい竹作りだったり,
貧しそうな感じが漂っていました。

この辺りは,井戸を掘っても海水ばかりなので
水道を引くのが大変なそうです。

漁業者のおうちにも行きました。
今日の釣果は,魚1匹でした。
子供が喜んで船から持って来ていたし,
別段珍しいことではなさそうです。

家で食べるのかと思ったら,
ブローカーに売るそうです。
子供が6人の8人家族だと言っていました。
正直,どうやって食べて行っているのか謎でした。

この村からフェリーに乗ってヤンゴンで働いている人もいます。
船乗りの人の家は,かなり立派でした。

帰りにブローカーの所に行くと
丁度,養殖ゴイが運び込まれていました。
軽トラックに満載。

どこで,そんな養殖をしているのか。
ムスリムの人もいるらしいです。

でも,どの村にも寺がありましたので
仏教徒が多いのは確かです。