昨日の淡雪の儚い雰囲気と打って変わって、こちらは何とも珍妙な愛嬌たっぷりな武蔵です。
和歌山産の葉変わりとして、裏甲龍と双璧ですね。
江戸時代から続く伝統園芸植物の世界では、こういった珍奇な姿を珍重しますが、
この武蔵は富貴蘭全品種の中でも珍奇さに於いては右に出るものがありません。
我が家の棚にはずいぶん前からありましたが、交換会に持って行ったり、人にあげたりしているうちに、
気が付いたら最後の一つまであげてしまい、返してとも言いにくかったので、
これは讃歌さんちのをおねだりした木です。
長生蘭では品種数の多いコンペ芸ですが、富貴蘭ではこの品種以外には葉先に少しだけコンペのある品種があるくらいで、
このように主脈に激しく出るのは、他には見当たりません。
ちょっと変わった鉢を合わせてみたくなりますね。