室戸市西ノ川で見つかった小型の縞もの品種です。
確か27年前くらいです。
大きなフウランの塊の中にあったそうで、柿右衛門と一緒にその中にあったようです。
私が見た時には別々の鉢に植わってましたが、採取者の中西さんは同じ株から分かれたものだと思ってたため、
譲ってもらった私は、こちらの方は柿右衛門の芽変わりなんだと、一時期は思い込んでました。
しかし作るほどに木の大きさがあまりにも違うし、斑色も似てません。
柿右衛門の山実生?もしくは別に縞を産む親木が存在して、両者は兄弟実生か。
なんて考えてみたりもしましたが、どちらにしても似てないですね。
ほんのり黄味を帯び、緑の松を散らしたような、ちょうど月輪のような斑色です。
左側が月輪です。
殖えは悪くはありませんが、縞ですから柄狂いも多く、また私がちゃんと世話して無いため、
年数の割りには個体数は少ないです。
名前は中西氏が付けられたもので、と言ってもその場にあった寒蘭の室戸錦のラベルをヒョイと立てられただけですけどね。