今日は、紺覆輪の錦紺冠(きんこんかん)です。
高知県池川町産です。
今年の全国大会でも入賞されいて、ある程度の知名度が出てきたようです。
もっとも、この変な名前が耳に残るのかもしれませんね。
私は富貴蘭をはじめた頃から紺覆紺縞品種が大好きで、はじめてこの品種を見た時には「これがたまるか」と思いました。
ずいぶん待つことにはなりましたが、故杉浦祐輔さんから譲っていただき、今では祐さんとの思い出の品種です。
さてこの世に紺覆輪品種は数あれど、これ程異様なまでの濃緑の紺覆はなかなか見当たりません。
またその部分が盛り上がっていて、このように覆輪部分が盛り上がる品種は花弁にも同様の変化が起こるため、ちょっとした花変わりとなります。
この品種以外でも、花観月や大八洲の変化した八洲の月、東出都の変化した古都の雪なども似たような花を咲かせます。
この品種はこのままでも素晴らしいのですが、時おりモヤッとした虎を浮かべ、変化したがってるようにも見受けられます。
国光殿から大八洲が出た時のような劇的な変化を夢見て、長生きしなくちゃと思ってます。