蘭の国から

富貴蘭を中心に我が家の植物栽培や自生地紹介等など

白翁

2014年09月07日 | 富貴蘭(覆輪)
今日は、長生殿雪白覆輪の白翁(はくおう)です。



母種の長生殿は古い品種で、司光殿から変化したとされています。
未登録の万国丸もそのどちらかから変化したと考えられます。
そしてこの白翁が、平成になって愛知県で長生殿から芽変わりしました。
最初に入手された伊藤さん命名で、長生殿が長生きして白い翁になった、といったところでしょうか。
斑色の劇的な変化としては、国光殿から大八洲が出て以来の、驚異的な変化だと思います。







母種の特徴そのままに、糊を引く雪白覆輪となっており、珍しさを抜きに見ても、素晴らしい芸だと思います。







子の出る状態を見ていると、この品種も本質的には三光中斑だということが分かります。







長生殿を作っていると、完成はしないものの、たまに中透けの子を生み楽しませてくれます。
しかし、この木は生まなくてもいいのに、さっそく中透けの子を生み、もうすでに幽霊になってしまっています。



富貴蘭をやっていて、こんな凄い品種の登場した時代に立ち会えたことに、なんてラッキーなんだろうと思っています。

この木を入手した経緯もまた私にとって一生の思い出となる出来事でした。
また折を見てお話したいと思います。

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