蘭の国から

富貴蘭を中心に我が家の植物栽培や自生地紹介等など

キバナノセッコク 『美峰錦』

2020年11月08日 | セッコク・キバナノセッコクなど


キバナノセッコクの変わりもやっと品種数が増えて来ましたが、
意外と覆輪のレベルの高い品種は少ないです。


神衣の覆輪は散り斑と覆輪と虎の複合芸ですから、それは置いといて、
私の知ってる範疇では、覆輪としてはこれが最高品種です。





鹿児島で発見されて10年くらいは経つと思われます。


7年くらい前に懇意にしてる業者さんから見せられ、覆輪としてはかなりいい方だけど、
所詮覆輪だからそんなに高くはないだろうと思い、気軽に値段を聞いて絶句。


私の予想の数倍。


さすがに覆輪にそこまでは出せないけど、
「すぐに売らなくていいなら我が家で栽培した方が殖えるだろうから預っとくね」ってことで
5年栽培して数倍に殖やしました。


そこで最初に提示された金額と、おまけの南州達磨の株を渡して所有権移転しました。


刷毛込みを伴った黄白覆輪に出芽には紅隈をかけ、さらに前年の葉にもアントシアニンが発色するため、
単調になりがちな覆輪芸に華を添えています。

















刷毛混み=縞っ気、ということなのでしょう。
柄の継続は完璧そうに見えて、たまに柄抜けの芽を出します。


また花は普通と思いきや、こんな花を咲かせることがあります。



当初は理解でかなかったのですが、派手に刷毛込んだ柄の部分にだけ
こんな花が咲くのではないかと思います。


柄のせいで花に変化が見られることは珍しくはありませんが、
ここまでの変化を見たのは初めてです。


この品種はこれで十分完成形の素晴らしい品種ですが、
このタイプはほどなく大覆輪への変化を見せてくれると確信しています。


その姿を想像ながら、一人うっとり眺めてる私はかなり変人?






コメント
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