漢字。

2006-10-03 23:51:26 | ・ことばの尻尾踏み。
合併騒ぎでいちばんイヤだったのは歴史を負う地名がなくなることに加えひらがな名など。合併元各自治体から1字ずつ拾って並べても意味不明だし、どの字を頭にするかも問題です。或る地方関連の事柄に関して安易に観光資源にするのはいかがなものかとともだちは言いましたが、観光資源探しに血眼なのが地方の有産階級 * というものです。その意識にも原因がありましょう。ひらがなだったらぼんやりと問題回避か、空白が多くて目にとびこみやすいし親しみやすいしとか。

よく言われますが、親しみやすいんですかねえ意味なくても。
ぼんやり市、なんて、インパクトあります。私は、行ってみたいけれど。

ハンカチ王子でちょっと注目ののじぎく兵庫国体は、開催地がわかりやすい。のじぎくは野路菊だそうです。ひらがなより綺麗なかんじですけどね。

甲斐路あってのかいじ国体。古いですか。少しくだって、浪速あってのなみはや国体。

国体は国民体育大会の略だと言うとわかった気になります。愛国心関係の国体というのは略語ではありませんがよくわかりません。国対は各党国会対策委員会。黒体ってもんもあるそうな。

太宰治をダザイジと認識していましたが人前ではダザイオサムと言えました。開高健をカイダカケンと人前で言った件については、心底そう思ってましたよOpa!

ワープロ草創期制限時間内入力(死後)文字数アップで尻叩きされていた一年、私は市場経済はいちばけざ、結婚式場はけっこんしきばと打ちました。いまだに地下鉄で花嫁衣装着衣の坂本龍一の吊り広告ならぬ車両脇上嵌め広告を見上げてはけっこんしきばと読んでいる自分に気づきます。黙読のうちはよろしいのですが、広報音読できんねんのいちばけざのどうこうなど出てこないことを祈ります。


う~ん漢字ならでは。→そんな自前変換してるやつそんなにいなかろう。

う~ん北斗の拳。←上の行左項の説明なんですが。


イメージもはんぱなところでしかものが言えない。
それって、そんなかんじ。
そんなかんじを漢字で書くと
そんな漢字なわけはない。
ひらがなだいすきは、漢字あってこそ。

テレビで文具コーナーをもんぐコーナーと言った二十代母がいました。ブンカ省も困りますがモンカ省もなんだかいやでモング店ならかわいい。てのあ私の趣味です。

まあどなたも漢字は把握しておられるってことです。

前にも書きましたが、アルファベット略語をやめてほしいほうです。それをまず外国語で説明すると出てくる字数ばかり展開する片仮名表記も、可能な範囲でやめてほしいほうです。にわとりたまご已むわけはありませんが、已め得たとするときの趣味的想定先は漢字略語。モンカ省含みとなりますが。

けさの新聞によると、社会保険庁が「ねんきん事業機構」ナドになるそうです。

略したら「ね事」。ね事式保険料徴収体系に関してつげ義春ファンが提訴ということはあり得ません。アルファベット二、三文字(音全同意味多重)になるんだよねとは言わずもがな。

粋なイメージ戦略のつもりってことではかいじもねんきんもいっしょです。イメージとつもりって重複表現? 政治も粋も存じませんが、どちらも、イメージの問題ではないことは確かです。てかんじ。って、漢字のはなし?

* 有産階級ってのは、ちょっとちがうかんじですが、ちょっとめんどうなのでそのままで。


コメント
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