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陸将住職の「行状記」  雑誌「軍事研究」連載  土井義尚

2020年07月15日 09時00分00秒 | 雷日記
こんにちは。 落雷抑制の松本です。

 陸上自衛隊で補給統制本部長を務められた元陸将の土井さんが、陸上自衛隊で定年を迎えた後、曹洞宗大本山の永平寺で修業した体験談です。 元々、お寺に生れた土井さんの兄弟は兄も弟も僧職に付いているのですが、兄も航空自衛隊の戦闘機パイロットでしたが、実家のお寺を継いだそうで、禅宗の僧侶と言えばよい意味での「変人」が多い中、この方も陸将と言う陸上自衛隊の中ではほぼ頂点まで昇り詰めながら、一般の若い方と同じように修行されたのはやはり「変人」だからこそできることです。 

 それも、よりによって、永平寺と言うのは大晦日のNHK「ゆく年くる年」で大梵鐘の鐘の音を聞きますが、数あるお寺の中でも一番修行の厳しいお寺だそうで、元陸将と言えども何の特別な計らいなどなく、若い僧と一緒の修行の中では年寄りで覚えが悪いとイジメの対象にすらなり、永平寺には「敬老の日」など一日もないから、他のユルイお寺で修業しろと兄弟の忠告を受けたのですが、厳しいからこそ価値があると永平寺をあえて選んだそうです。 さすがです。 組織のトップの陸将が辛いからと言って安楽な道を選ぶようでは陸上自衛隊は成り立たなくなります。

 僧侶の世界も軍隊も階級社会。 階級社会には慣れているからと、一番下の入門レベルの辛い修行もすんなり受け入れるところは、流石の陸将です。 定年後の人生をどう生きるかは、中高年にとっては大事な事で、私の知合いの中にも大学院に入った方もおられますが、この土井さんの様な思いきりの良い大英断は、体力気力も若い頃よリは低下する中で、中々、できるものではありません。 朝は、3ん時半から最初の座禅、学習の後8時半にお粥と漬物、ゴマ塩だけの朝食、その後はお昼まで何も食べられず、
入山(修行のためにお寺に入る事)する前に65kgであった体重が永平寺での生活が始まると最初の10日だけで59㎏になり、流しの三角コ-ナーに捨てられた芋を拾って食べて幸福感を感じたそうです。

 もちろん、携帯電話などは取り上げられ、その後、ハガキを書いてよいとなると、ほぼ毎日のようにハガキをかいて、修行の間に約200枚のはがきを書いたそうです。 僧侶の修行する世界に触れる機会はありませんが、陸将という地位を経験しながら、新入隊員と同じ修行を積むという心の柔軟さ、心の広さに感心します。 また、定年後は、前職での職位など鼻にかけていたら新しい環境では受け入れられません。 その辺りの思いっきりの良さも立派です。 定年後の身の振り方で人をワクワクさせるのは難しいいことですが、私は毎月連載の「行状記」をワクワクしながら楽しみにしています。  定年後の身の振り方、前職に拘ると失敗する例は身の回りでいくつも見ています。 今の仕事、好きですが、見を引く場合にはキッパリとの覚悟は決めておかねばなりません。

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