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歴史は繰り返す  滑腔砲 ⇒ ライフル ⇒ 滑腔砲 

2016年05月19日 09時00分00秒 | 雷日記
こんにちは、落雷抑制システムズの松本です。

幕末の頃に使用された大砲は、大砲の砲身の内部は滑らかで、使用する弾丸は球形でした。 発射された後、弾丸は不安定で命中精度はあまり良くないものでした。 これを改良したのが、内部に螺旋形の溝を付けて弾丸に回転を与えるライフルでした。 ライフルを刻んだ大砲からはドングリ形状の弾丸が回転しながら飛翔するため、弾道が安定していて命中精度が良く、英国が薩摩藩を攻撃した際には、ライフルを刻んだ「アームストロング砲」が絶大な威力を発揮し、薩摩藩はひどい目に遭いました。 大砲だけでなく、ハンド・ガン【ピストル】より大きな銃は「ライフル」と呼ばれていますが、これは銃身の内部にライフル溝があるからで、銃の代名詞のように一般化しています。

ところが、砲身の直径が弾丸よりも大きくては、回転運動を与える効果はないので、弾丸は、砲身内部を擦りながら回転を得るので、 1)エネルギー・ロスがあり、2)銃身もすり減るので寿命が短い などの欠点もあり、最近の戦車用の大砲にはライフルのないものが使用されるようになりました。 弾丸自体に羽根を取り付け、発射された後で安定した弾道で飛翔を行えるようにしたためです。 銃身と弾丸と二つの要素のうち、どちらを改良するか?  銃身を改良したのがライフルで、その後、弾丸を改良してライフルを無くすという、外側だけ見おれば同じように見える大砲も実は、進化をし続けているのです。 真正面から見ると、滑腔砲は砲身の厚さが薄いので見分けは付きます。

さらに、火薬の力で発射する弾丸ですが、その最高速度はマッハ5程度。 これを電磁気のエネルギーで弾丸を発射する電磁砲へと進化が進んでいます。 電磁砲での弾丸の速度はマッハ8レベルでより長距離まで射程に入れる新時代の大砲も実用化は目の前です。 2020年のオリパラの頃には実用配備がされることでしょう。 発射速度と着弾速度は等しいですから、この高速度を利用して上空からパチンコ玉のような散弾をばらまくと空気抵抗で速度が少し低下しても高速の弾丸が広範囲に散布され、多くの目標を破壊することを狙っています。 同じようにICBMで宇宙からタングステン製の散弾を限定した地域に向けて広く散布するような研究も行われていて、放射性物質を残さないクリーンな兵器となります。 鉄筋コンクリートも突き抜ける高速の弾丸が雨のように降り注ぐのですからその結果は想像したくない光景が広がります。

国連では、核兵器所有国を抜きで核廃絶について検討していますが、そのような活動にあまり意味がないのは、核を使わなくても無差別大量虐殺を効率よく行える兵器の研究は着々と進んでいるのです。 核兵器は派手ですので、その派手さに気をひかれますが、地味ですが核兵器と同様に残酷な兵器も着々と開発が進み、兵器の種類など余り重要ではないのです。 

核廃絶を訴える方々は、おそらく平和的な善良な方が多いのです。 しかし、身の回りから犯罪が無くならないように国際間の紛争/戦争も無くなりません。 歴史は繰り返す。 国が戦いあい、殺しあう歴史が途絶えることはないでしょう。 理想主義で現実を逃避しても何にもなりません。 現実を直視していない理想主義は自らを危険な方向に追いやるだけです。 

核廃絶は「戦争廃絶」ではないのです。 また、「全ての兵器の廃絶」でもありません。 一部の兵器のみ廃絶しても何も変わらないのです。 何も変わらぬことに大きな期待をしても仕方ありませんが、言葉だけの期待感は高まり、スローガンだけの偽善のように感じます。

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