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語り継ぐ責任  「戦後70年の真実」  渡部昇一 育鵬社

2015年08月10日 09時00分00秒 | 雷日記
こんにちは、落雷抑制システムズの松本です。

渡部先生、85歳になられたそうで、過去を振り返って、物心ついた時代から現在までの体験記なのですが、大きく報道された事はなくても自分で生きて来て見て感じた事を語り継ぐことの重要性を認識しました。 群盲撫象、目の不自由な方が像を撫でて、像とはこういう生き物であるという説明をすると、一人一人の直接の体験であるから、それらは局所的には正しくても、全体像を見た訳ではないので、正しくもあり、正しくもない。 個人の経験、体験がその様な限界のあるものであることを理解しつつ、他人様の経験を聞くと言うのは大事な事です。 私も、子供の頃は良く両親から昔話を聞かされました。 私の両親も渡部先生とは重なる年代が多く、懐かしさも感じながら本書を読みました。 未だ初版が出たばかりの新しい本です。

先日、「憲法学者は信じない」というブログを書きましたら、ナント馬鹿なことを言うものだとお叱りを受けました。 ところが、この渡部先生の本の中には、現在の憲法学者など信じない事が正論であったことを発見しました。「」の中に紹介します。戦後、憲法に付いての議論など一切許されない時代に「日本国憲法の制定は、日本人が自発的自主的に行ったものではない」というのは当時の憲法学者の当然の理解であったのが、公職追放と言う当時の圧力に屈し、「日本の憲法学者の頂点にいた宮澤俊義が意見を変えると、数人の例外を除けば日本の法律学者のほとんど全ては日本国憲法のもとで憲法学の先生になっていく。 これに反対して自殺した本物の憲法学者もいました。 憲法学者である以上、成立の状況から見て、あれが憲法でないことは皆わかっているはずです。 日本は憲法が嘘であることを知っている人によって護られている状況になっているといってもいいのです。」  

「憲法を護れ!」と騒いでいる方は、このような事実を理解されているのでしょうか? あるノーベル賞受賞の先生は、日本国憲法の前文を読むと涙が出てくるほどの高貴な文章であると言われるのですが、やはり物理学の先生です。物理学者の言う理想など、現実世界の緊張状態など何もお分かりではないのです。 憲法は法律なのですから、理想、夢、希望などを想定してはいけないのです。あくまでも現実の世界で起こり得るすべての事態への対処を現実的に規定すべきなのです。 会社でも「理念」では「夢」を語ります。 しかし、就業規則と言うルールでは、理想・夢・希望を前提とはしません。 戦争のない世界は「理想」です。それは素晴らしいことですが、残念ながらそのような「理想」を前提にルールを制定してはいけないのです。

個人の体験を次の世代に語り継ぐことは大事な事です。 大きな事件は報道なので後世に残りますが、小さな事は報道や記録にも残りません。 しかし、小さな事が重要でないと言うことでもありません。 身の回りの小さなことでも、大きな事につながる背景として重要なこともあります。 もちろん、「群盲象を撫でる」と言うのは、渡部先生の御体験/御理解にも当てはまる事ですが、それを割り引いても戦後70年を経ているうちに忘れ去られてしまった些細な出来事でも現況のルーツにあったヒトコマとして評価すべきです。  渡部先生は、書き物もたくさん残されている中で、身の回りの体験記もこのように書き残され、ご立派です。

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