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電子キーの危うさ

2015年03月30日 09時00分00秒 | 雷日記
こんにちは、落雷抑制システムズの松本です。

最近は、電子キーと呼ばれるカードやテン・キーから入力する暗証番号など機械式の鍵から電子式の鍵への移行が進んでいます。 通常の状況で言えば、これらはとても便利な機能で金属製の鍵をジャラジャラと幾つも持ち歩かないで済みますし、駅のコインロッカーまでも鍵としての情報は交通系のカードに書き込まれ、料金の精算まで一緒にできるのですから便利な事この上ありません。 

しかしです。。。便利な事にはそれだけの代償も伴います。非常時の事です。 電気が供給されている通常時であれば良いのですが、例えば長時間の停電など電力インフラのトラブルがあった場合のバックアップが何処まで考慮されているのかです。

副操縦士にロックされ、機長が入れなくなってしまった操縦席。何とも漫画の様な光景です。機長権限でロックを解除できる最優先暗証番号やその電気回路を破壊された時のために機械式の鍵などで、最終のバックアップとしては機械式に勝る鍵はありません。

電車の踏切は、故障する時には踏切を遮断して機能不全になるようになっています。 地震などで電源を喪失した時に、部屋の鍵については、ロックしたままで機能しなくするのか、ロックを解放した状態で機能不全にするのか? 中にいる人の避難を考慮すれば、内側からは開放できるが、外からは開けられないようにするのか? この辺りのポリシーも部屋の中に何があるかで異なります。 機能不全に陥る時に想定したように動くのかまで検証するのは大変な事です。 

現在のセキュリティ・システムの多くは、身内は悪いことはせず、外部からの脅威に対する対策を主としていますが、本当の「敵」は身内の中に潜んでいる。 しかし、身内にまでセキュリティを拡大するのは、同じ組織の中で何処からを外様扱いにするか、難しいですね。。

最終的には電気があっても無くても、電気の力を借りずに鍵の所有者が鍵の権利を行使できる機械式の鍵を最終のツールとして残しておく事は必要ではないでしょうか?

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