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メルケル首相のセキュリティ不感症

2013年10月29日 09時00分00秒 | 雷日記
こんにちは、落雷抑制システムズの松本です。

携帯電話を盗聴されたとドイツのメルケルさんが怒っているとの事です。固定電話であれば、電話局からオフィス/家庭までは1本の独立した線が引かれていますから、ここに盗聴目的で他の回線を接続するとか、盗聴器をオフィス/家庭に仕掛けるにはその場所に侵入しなければなりませんから、その時点で不法侵入となります。しかし、公共の空間を飛び交う電波は、誰がどの周波数を受信しようと全く自由なのです。大統領や首相と言えども電波の伝搬する空間まで独占できませんから電波を用いた機器での通信は、ラジオと同じで基本的に誰かが聞いていると思った方が間違いありません。

それで困るなら、スクランブラのついた機器を用いて傍受された内容が判明しないような工夫をしたり、電話番号が特定されるのを困難にするために例えば10台の携帯を1時間毎に変え、毎日使う順序もランダムに変え、10日使ったら新しい10台に入れ替える位の用心が必要です。ただのオバサンでは無く、一国の首相なのですからそれくらいの事を何故しておかなかったのでしょうか。これに文句を言うとは、如何にセキュリティに無頓着であったかを自ら公表しているだけです。

携帯と同じ位の大きさで色々な電波を受信できる受信機が販売されています。ただし、聴くのは自由ですが、それを第三者に伝え漏らした時点で、犯罪になります。あくまで、個人的に聴いて楽しむだけでしたら犯罪ではありません。私も以前、その受信機を持っていまして、当時は携帯電話は高価で、所有者は不動産業者、その筋の親分衆でかなりきわどい、面白い、時に恐ろしい内容の会話を聴きました。また、警察の動きも手に取るように分かりました。エアバンドと言いまして、飛行機と管制塔の間の交信を聴くのも面白いです。これは飛行機写真を撮影する時には重宝で空港で飛行機を眺める時にも眼と耳の両方から臨場感が高まります。

ただし、そういう時代は終わりに近づきました。無線がアナログからデジタルに移行し、素人でも簡単に聴けるバンドは残り僅かになりました。デジタル化された警察無線や携帯電話の傍受は簡単に手に入る3-5万円程度の受信機では不可能になりました。しかし、諜報機関の贅沢な装備であればその程度は朝飯前のことです。電波の伝わる空間は公共の道路と同じです。ここを裸で歩いて、自分の裸を見られたと文句を言う前にキチンと鎧兜を付けて中味を見られないようにする事が必要なのです。

一般人としては、機密性の高い中味のある話はしませんから、人に聴かれても大丈夫。盗聴の価値さえないような会話しかしていませんので気にしませんが、基本は他人に聴かれていると思ったほうがよいのです。そんなことも知らずに呑気に携帯を使っているメルケルさん、セキュリティについて脇が甘いです。また、盗聴が判明しても怒って騒ぐのは対応としては下の下です。速やかに他の携帯へ移行し、この携帯はせっかく盗聴していただいているのですから、気が付かないふりをしてニセ情報を流し相手を混乱させるチャネルに利用するのが大人の対応と言うものです。ニセ情報で盗聴相手を騙すのが最大の報復です。今回の対応、ドイツのレベルにいささかガッカリです。イスラエルの首相でしたら、当然、盗聴対策はしているハズです。

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