雷ブログ

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See Bee/普天間/スーダン

2012年01月17日 09時00分00秒 | 雷日記
こんにちは、落雷抑制システムズの松本です。

若気の至りでの失敗は多々していますが、以前、米海軍厚木基地でのパーティに出た時の事です。何のパーティか知らずに行きました。12月7日を忘れるなと言う合唱が始まり、「12月7日って何の日だ?」と思うと次に「パール・ハーバ」と言う言葉が出てきました。日本では真珠湾攻撃は12月8日ですが、米国では12月7日だったのです。それと知らずに参加して、とたんに居づらい思いをしました。それが海軍工兵隊(CB:Construction Battalions)のパーティでした。CB,これを「海の働き蜂」 See Bee と読み替えています。日米開戦を間近に感じ、発足を用意していたら日本軍に破壊された真珠湾の後片付けが最初のお仕事になった海軍の土木建設を専門にする部隊で「戦う建設部隊」なのでエンブレムもハンマーとレンチと自動小銃を抱えた蜂です。ガダルカナル島を米軍が占領するやブルドーザで1100mの滑走路を2週間で作ってしまったそうです(前に書きました「備えよ!」にもこの部隊のことが詳しく紹介され、懐かしくなりこれを書きました)。

軍事評論家の小川和久さんによると、普天間のヘリの危険性を除去するだけなら、キャンプ・シュワブなどにヘリ部隊のための一時的な移駐を行い、ヘリ40機程度のヘリポートであれば2週間でできるとしています。工兵隊は、戦いに必要な施設の建設を目的としていますから、1年も2年もかけてゆったり建設している暇はありません。いかに素早く陣地を作るかが勝負の分かれ目です。米軍は、1945年4月に現在のキャンプハンセンの丘陵地帯を絨毯爆撃し、木をなぎ倒してブルドーザで整地し、10日間で1520mの滑走路を造り(CHIMU飛行場)、日本への爆撃機を発進させています。「簡単に移動できなければ戦えない」陸自のヘリでさえ、50機程度なら1週間というのが標準工期のようです。では、何故、普天間移設ができないのか?とりあえず普天間基地周囲のヘリによる危険除去だけなら単純なのですが、色々な複雑な要素を含んで何年かかっても出来ない状況になってしまっています。何のための移転なのか? 原点を見失った議論に振り回されているように見えます。

スーダンに陸上自衛隊の先遣隊が派遣されましたが、本格的にはインフラ整備のために工兵隊(自衛隊では施設科と言う名称)が派遣されるのでしょうね。。この方たちも建設のプロですから周囲から政治的な思惑でくだらない規制をはめられることなく、安全第一の十分な装備をもって出かけていただきたいと思います。新任の防衛大臣さんは、武器使用条件の緩和についての質問に、武器輸出3原則を当てはめるなど早速トンチンカンな答をしていましたが、どの様な武器を携行し、何時、何を使うかは派遣される部隊の良識に任せるべきで、自ら危険地域で作業することのない国会議員が武器使用条件を制限しようと偉そうな議論をしているのを見ると、そこに派遣される自衛隊員が気の毒で仕方ありません。

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