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市谷・防衛省見学記~厚生棟でお買いもの

2013-03-06 | 自衛隊

ツアーの「目玉」は市谷法廷と「三島割腹」の部屋。
それを観終わったわれわれは、外に出ました。



ツアーには女性の姿もちらほら。
主婦と思しき三人組の「ママ友グループ」や、
両親と一緒に来た娘さんなど。
夫婦と思しきカップルも何組か。
男性はそれこそ老いも若きも各種取り揃えといった感じです。



この前の広場で、全員が5列縦隊に並ばされました。
何のためかというと人数確認です。
法廷の中に誰も残っていないかチェック。
実に日本的な確認方法です。

「番号!」と言われて「いち!」「に!」「さん!」
とかやらなければいけないのかと思いちょっとドキドキしました。

場所が場所だけに念には念をいれてというところでしょうか。
しかし、どうしてこんなに全員が肩を寄せ合う必要が・・・・。

 

ここを出たら、あとは敷地内をぐるりと歩くだけ。
まず、隊舎棟を横目に通り過ぎます。

ヘアカット専門店 カットファクトリー。
ヘアカット1,000円。イッツリーズナブル。

メニューはカットだけ。
パーマやヘアダイや、ましてや眉毛カットなんてメニューは存在しません。
何しろ自衛隊員専門の床屋さんですからして。
きっと長さの好みなんかもあまり聞いてもらえないんじゃないでしょうか。
黙って座れば阿吽の呼吸でオヤジは10分もかけずにクルーカットに。
新入隊員にはさらに有無を言わさず5厘刈りにされてしまうに違いない。
あたかもそれは工場の鋳型にはめられたかのような規格そのままのスタイルへと・・。

あっ、それで「カットファクトリー」なのか!(納得)


ちゃんと聞こえなかったので確信は持てませんが、確かこの隊舎は
部屋がゆったり作られていて二人一部屋だと言っていたような。

防衛大学で五百籏頭前校長の講演を聞いたときに、
この人物が「学生の待遇はその時代によっていろんなことがあった」
という話をしておりました。そのなかで、
一度「良かれと思って二人一室にした」ことがあったそうですが
それが原因で問題が起こったので、今の6人(だったかな)に戻した」
というのです。

?????

二人一部屋が原因で、問題?

いったい、なにがあったの?
いや、その問題の内容をどうしても知りたいというわけではありませんが、
なんだって五百籏頭氏はこんな話を一般人も聴いている講演でするんでしょう。
しかも、これだけ思わせぶりな言い方をしておいて、後はスルー。

中途半端にこういうことを世間に垂れ流すこの人物の「ゆるさ」と言うか、
学生を「守る」という立場であったとは思えない「揶揄」「侮蔑」
をこの言い方に感じてしまったのは、巷間ささやかれる氏の言動から
わたしがこの人物の校長としての資質に疑問を持っているせいでしょうか。

それはともかく、ここでは自衛官二人に一部屋、です。(たぶん)
そこまでするなら狭くても一人一部屋にすればいいと思うんですが、
何が何でも一人にさせないのにはなんか理由があるんでしょうか。



厚生棟。
ここには広報展示室があります。
もし午後のツアーに参加していたら見学できたのですが。
ここには、陸海空各自衛隊の装備品、
技術研究本部による研究成果を展示するコーナー、
広報ビデオを視聴するシアタールーム、情報コーナーなどがあります。

これについてはまた午後ツアーに参加した時のお楽しみってことで、
午前ツアーもここに立ち寄り、休憩と自由行動があります。
ショップで自衛隊ならではのグッズを買うのはこのとき。
そこは写真撮影禁止だったので撮らなかったのですが、
実はここにスターバックスがありました!

鳥取県にはいまだに一つもないスターバックスが、ここでは
ただ自衛隊員のためだけに存在しているとは・・・。

実はうちのTOの職場が今の場所に移転したとき、
「職場内スタバ」があれば便利だよね、ということでスターバックスに
出店を要請したそうです。
「うちみたいな職場に出店できるなんて、おたくとしても悪い話じゃないでしょ?」
とばかりの勢いだったのですが、スターバックスの方にすげなく断られたのだとか。
つまり、スタバの方が「選ぶ立場」だったということです。

いやでもしかし、自衛隊にはあるんですね・・・。


さてここでお土産と休憩のために与えられた時間、わずか15分。

じゅうごふん、だあ?

15分で何ができるというの。
わたしここでネタになるような(おもにそれが目的)面白いお土産を
探すのに気合を入れて来たというのに。

とりあえずお店に飛び込んで、嵐のような勢いで
棚の隅から隅まで鋭い目で物色するエリス中尉。
バーゲン売り場でもこんな真剣にお買いものしたことありませんわ。

しかしその甲斐あって、いいものが買えました。



ありましたよ、鷲さん!パンの缶詰。

自衛隊の名前がついたというだけの、パンの缶詰めです。
自衛隊協力企業として名高い(たぶん)岡根食品が出している優れもの。
わたしはいざというときのためにこれをせっせと食糧庫にため込んでいます。

このパン、普通に食べても美味しいですが、とくに食べる前にひと手間かけて、
布巾に包んで少し蒸すと、出来立ての美味しさとなりセ•トレ•ボン。

ちなみにわたしはパンは食べる前に必ず少し蒸すのですが、
これをしてからトーストするとどんなパンでもかなりましになりますよ。

この「自衛隊パン」は、
海自「チョコチップ」陸自「キャラメル」空自「苺」自衛隊「ミルク」
と味がついていて、ほんのり甘く、おやつ感覚。
実はこの缶詰シリーズはほかにもいろんなバージョン(キワモノバージョン、萌えバージョン)
があることが判明したのですが、その話はまたいずれ。



お土産、その2。
トートバッグ?違います。
実はこのバッグには

折りたたみ椅子が。

お正月明けの第一空挺団初降下のときに、
「なんでもいいから座るものを持ってくるべきだった」と後悔し、
次回の為に持ち運びができて軽い折りたたみ椅子を探していたら、
なんとこの



アーミーショップ「さくら」にそれがあったのです。
このプラスティックバッグのキャラがかわいいd(゜∀゜*)
アーミーショップと言いながら、海自と空自にも気を遣っていますね。

それはともかく、15分でこれをほかの折りたたみ椅子と比較検討し、
お店の方に「どちらがいいか」と相談して決めるという充実の品選びでした。
満足のいく買い物だったのですが、もっといろいろ見たかったので、レジで

「買い物に15分じゃ全然時間ないですよね」

こういうと、お店の人は

「午前のツアーのときにいろいろ見ておいて、午後のときに買うんですよ」

とこういうところによく来る人の買い物の極意を教えてくれました。
午前午後と1日に両方申し込む人って結構いるみたいです。

このお店にはがっつりとゴツい迷彩柄のバックパックがあり、
椅子になって座ることもできるという便利ものだったのですが、
ふと我に返って「エリス中尉がこの迷彩の馬鹿でかいバックパックを担いでいる図」
を想像したところ、あまりに似合っていないのでやめました。

ツアーのメンバーは、わたしのように買い物している人もいましたが、
スターバックスのコーヒーをまったりと飲んでいる人も多くいました。
厚生棟での飲食は、このスターバックス以外では許されていません。

ところでツアー御一行様が厚生棟に入って行ったとき、
なんと店員さんがここぞと出てきて
「ツアーの休憩にスターバックスのコーヒーはいかがですか」
と客引きをしていたので、結構驚きました。

自衛官と防衛省のお役人だけではあまり儲からないんだろうか・・・。



こんなつまらない景色をわざわざ写真に撮る見学者は、
過去この市谷ツアーに参加した30万人の中でも
おそらくエリス中尉だけに違いありません。

何をお見せしたかったかというと、このATM。
「防衛省共済組合」のキャッシュカードがあるってことなんですね。

この本省支部というのは福利厚生施設らしく、
ドアの向こうには役所のように窓口があって、
貼り紙によるとどうやら

「煙草はカートン単位でここで扱っている」
「切手もある」
「階級章はここ売っている」
「レジャーという窓口があり、旅行の相談にも乗ってくれる」

らしいということがわかりました。
わかったからなんだって話ですが。

しかしさすがは公務員ですね。福利厚生がしっかりしている。



煙草といえば、喫煙は意外と緩いらしく、屋外はここで吸うようになっています。
灰皿がこのようにたくさんある一角なのですが、この灰皿に書かれた文字、
「脱帽不可」とはいかなる意味でしょうか?

疑問に思えば何でも聞いてみるエリス中尉、案内のお姉さんに聞いてみると、

「ここで喫煙するときについリラックスして制帽を脱いでしまう隊員が多いので、
どんなときにも着帽したままでいるようにとのことです」

うーん、煙草を吸うときも着帽していろとは。
というか、わたしはタバコ吸わないのでわかりませんが、喫煙のときには
なんとなく帽子脱ぎたくなるんじゃないかなあ。
煙草臭くなりそうだし。

わざわざこんな灰皿に大書きしないといけないようなことだろうか。
でも、このあたりがわたしたち一般人にはわからない「軍規」ってやつでしょうか。


というわけで、見るもの聞くもの珍しいので変なところばかりご紹介し、
案の定話が全く前に進みません。

ツアー概要、もう少し続きます。







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