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市谷・防衛省ツァー~その他いろいろ

2013-04-09 | 自衛隊


というわけで、何日にも分けて見学記をお送りしました。
今回のツアーは厚生棟と東儀仗広場の見学が無く、
それだけは次へのお楽しみとなったわけですが、
残念なことがあるとすれば、厚生棟に行かなかったせいか
生の自衛官をあまり見かけなかったこと。



平日の午前中なので、みんな勤務中。
あまり外をうろうろしていないであろうことはわかりますが、
その点少し残念でした。

このお二人は海自の方でしょうか。



市谷記念館を見学した後グラウンドの横を通ったのですが、
自衛官が走りまくっていました。
これは任務?それとも休みの日の自主トレ?

だれかの自衛隊(陸自)レポートに

「朝からドカ飯、訓練の合間の休憩時間も走ったり球技したり。
死ぬのか?こいつらは運動していないと死ぬ動物なのか?」

と書いてありましたっけ。
それが仕事だからですよ、と今なら突っ込める。

去年、呉で旧海兵団こと教育隊の見学をしたのですが、
隊舎の共有部分には腕立てやら懸垂などの自主トレ達成表があり。
さらに雨の日曜にもかかわらずグラウンドを走っている隊員もいました。

「自衛隊に入ればいやでも体力はつく」
と誰かが言っていたのを思い出しました。

ここに写っている人影は後ろ姿も若々しいですが、
グラウンドには30代40代と思しき人も。



ね?

どの人とは言いませんが。
それとも単なる若くして髪が少なくなった人かな?
体型は首から上よりずっと若々しいですね。



毎日鍛錬。これぞ自衛隊員。



あまりにも隊員の姿がないので、
もしかしたら陸自の部隊は三島事件の日のように
富士演習場にでも行ってしまっていたのかと思って調べたら、
ここには陸自の

陸上幕僚監部
通信団
中央情報隊本部(通信、写真)
陸自警察隊本部
中央業務支援隊(人事など)
中央管制気象隊
中央会計隊
会計監査隊本部
研究本部システム開発隊

といった部門しかないことがわかりました。

そりゃどこにも隊員がいないはずだ。
つまり、平日の昼間は屋内で仕事をしている部隊ばかりです。

しかし、会計を「部隊」と称するとは、とさすがは自衛隊です。



補給のお仕事中。

ところでここの通信団の隷下には、

「第301映像写真中隊」

というかっこいいようなそうでもないような名前の隊があります。
広報活動に必要な映像は勿論、災害地に出動し記録を残し、
災害派遣部隊に資する「映像小隊」を擁するそうです。

自衛隊には一般にあまり知られていない部隊がありそうです。
メディアの発達とともに、たとえば「システム防衛隊」なんていう、
これははっきり言ってかっこいい名前の「サイバー防衛隊」
なども日々生まれてくるのですわけですから。

ドカ飯一日運動だけが自衛隊ではないってことですね。

体力に自信はないし体を動かすのは面倒臭い、
でも、国を憂う気持ちは人一倍。
そんな気持ちさえあれば大歓迎。
一日ネットの前で過ごす「自宅警備員」ぎみの君、

自衛隊サイバー防衛隊に応募してみないか!

(入隊後配属されるかどうかについて当方は一切責任を持ちません)



掲示板に貼られた「五省」のポスター。
自衛隊結成60周年記念に作られたもののようです。

五省(ごせい)。
それは帝国海軍から海上自衛隊に伝わる
その日の行いを反省するために
自分自身に投げかける、五つの問いかけ。

沈む夕日をフネの甲板から見つめている、
後ろ姿も凛々しい自衛官。

このような素敵なせっかくのポスターに、
いくらスペースが無いからってこんな風に
「入札公告」を貼らないでいただきたいの。



ついでに見つけた貼り紙のお知らせ。

いちいち粗探しするようですが
(というかそれが目的の防衛省見学)
ヘリポートを使用するのにいちいち
「ご迷惑をお掛けいたします」
などと謝らねばならないなんて・・・・。

かつて真珠湾攻撃をした海軍航空隊機動部隊の訓練が
錦江湾で大々的に行われたとき、
海軍はいちいち住民に

「ご迷惑おかけいたしますが、
引き続きご理解を賜りますようよろしくお願いします」

なんてことを断ったのか?
そんなことしてないでしょ?
しかし住民は飛行機の騒音などはものともせず、
皆日本国旗を振ったり手を振ったりしたんでしょ?


まあ、そのころとは社会情勢が全く違うとしても、
そこにヘリポートがあることは周知の事実なんだから、
ヘリコプターが来れば騒音があるくらい皆知ってます。

文句を言う方が間違っておる。
そんな輩に配慮せんでもよい。

と、つい義憤にかられるエリス中尉であった。
皆さまの自衛隊としてはそうもいかないんでしょうけど。




市谷記念館の玄関にまとめて飾られている防衛庁の札。
今六本木のミッドタウンがあるところが旧防衛庁だったわけですが、
もしかしたらその頃の表札と移転してからのもの二種類でしょうか。

防衛省の看板は防衛庁から移行になったのが急だったので、
完成が施行に間に合わず、しばらくはアルミの仮管板が掛けられていたとか。

そういえば防衛庁が防衛省になったのってごく最近なんですよね。
それは第一次安倍内閣下で行われたというの、覚えておられますか?

ええ、案の定この案には猛烈な反対論が一部にありまして(笑)

「省に昇格することによって自衛隊の自衛以上の役割の拡大や、
自衛隊を軍隊へ格上げしようとする動きであるというもの、
省への昇格によって中国や韓国などに日本が軍備の増強、
ひいては陸軍悪玉論を根拠とし、旧日本軍の完全復活をはかっている
などの批判を誘発することを危惧する声などがあった。

また、「制服組」の発言力向上をはかりたいという意識と結びついた
省昇格論への反発として、省昇格によって
文民統制が脅かされるのではないか、という警戒論も見られた」

左派っていつも同じようなことしか言わないんですね。

「軍靴の足音が~」
「中国、韓国が~」
「文民統制が~」

これ、今現在「自衛隊の軍昇格」に対して反対しているのと
全く同じ人たちが言っていそうですね。

第一次のときの安倍総理を潰したのは、
主にこういうことを言う一派、つまりどう考えても

「日本が好きでない、あるいはよその国の方が好きな人々」

であったらしいことが、これからもよくわかりますね。


 

ところで、以前お話ししたこのメモリアルゾーン。

このコースに立って、この慰霊モニュメントを眺めると、
いやでも目に入ってくる建物がありまして・・・。



それがこれ。

こんなでかでかと「自衛官募集」という看板を
屋上に上げるところを見ると、このアパートは
自衛隊員か防衛省関係の官舎?

敷地内に住むのは独身で、家族持ちはこういうタイプに
住む、と理解すればよろしいでしょうか。



そこでこれ。
いかに中を見学しようと見せてもらえない秘密の花園、
それが自衛隊員の居住区。

しかしパンフレットには皆さまの興味にお応えするため、
居室、食堂、浴場の写真がちゃんと掲載されています。

で、この居室。
二人一部屋らしいですが、見たところ
パーティションで隔てられて個人のスペースは
確保されているように見えます。

なるほど、これを「準個室化」というのか・・・。

「フルメタルジャケット」や、最近読んだ漫画「ライジングサン」
なんかみたいに、大きな部屋に二段ベッドがあってその上と下に
一人ずつ、などという過酷なものではないようですね。

それとも準個室化はこの市谷だけの仕様?

いずれにしても、心配されるほど酷い環境ではないようで
何よりです。
お風呂も普通の銭湯のようですね。



というわけで色々語ってきた防衛省見学記。
防衛相の用意した「見学用」のコースに若干の、
いやある意味では大いに不満を感じつつも、
そういう「開示」の実態も含めて新たに知ることとなり、
収穫は大でした。

「三島自決の場」を見たことからまたぞろ触発されて、
若松孝二監督作品「11・25自決の日」を観ましたし、
栗林中将の絵手紙も文字を書きとるためにじっくり読み直し、
あらためて心に響くものを感じましたし。

もうすこししたら機会を見つけて午後コースにも潜入してまいります。


このツアーは平日しかやっていません。

当初、土日祝しか休めない人たちのためにも、
せめて土曜日くらいは開催してもいいのでは?という気がしていましたが、
防衛省は休日ですから構内はがらんとした状態です。
警備の人数も休日なら減っているわけで、逆に大変そうですし、
良く考えるまでもなく、構内で生活する自衛隊員たちも、
せっかくの休日なのに物見遊山客にあれこれ観察されたくないでしょう。


国民の権利として内部を開示することを要求することは間違いではありませんが、
そこに所属する人々の権利に無神経であってはなりませんね。


というわけで、防衛省ツアー参加記、これでおしまいです。
またいつか「午後ツアー」にも行って参りますので、その潜入記もお楽しみに。

情報を下さったM24さん、アドバイス戴いた鷲さん、お礼を申し上げます。








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1 Comments

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最後の写真の建物 (フリーマン大佐)
2020-12-27 10:50:56
もう既にご存知かもしれませんが、最後の写真の建物は自衛隊東京地方協力本部のビルですね。
参考(東京地本HP):https://www.mod.go.jp/pco/tokyo/chihon/work_content.html

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