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チャールズという名の主砲〜USS「ハワード」前艦長に捧ぐ

2022-12-17 | 軍艦

YYよこすかのりものフェスタで公開されたアメリカ海軍の駆逐艦、
USS「ハワード」の見学レポート、続きです。



見学者はまず前甲板を左回りに歩いていくことになります。
普通の艦艇見学でつまづきやすい錨鎖の部分は立ち入り禁止なのに、
ここでは何の制限もされていないので、ちょっと驚きました。

というか、自衛隊での見学に慣れていると、
つまづきやすいところに黄色と黒のテープが貼ってあったり、
赤いリボンがしてあったり、危なそうなところは立ち入り禁止だったり、
あるいは狭い階段などのそばには必ず見張りの人がいて
場合によっては交通整理するやり方というのは、
アメリカでは全く採用されておりません。

全てに対して言えることですが、日本以外の国は基本、
自分から望んでそこにやってくるからには、
何をするのも自己責任の上であり、結果も然りという考え方です。



艦首にはアメリカ軍の国籍旗が翻っています。

2001年に同時多発テロが起きたとき、アメリカ軍は、
一時的に赤い線に蛇あしらわれ、
「Don 't tread on me」(わたしを踏みつけるな)
というロゴの入った南北戦争時代の旗、



ファースト・ネイビー・ジャック
(First Navy Jack)

が使用されていました。

わたしがコネチカットの潜水艦基地に展示されている
原潜「ノーチラス」を見学した時も、これが掲げられていた記憶があります。

その後2019年の6月4日のミッドウェイ海戦戦勝記念日に、
海軍は国籍旗を従来のユニオンジャックに戻すことを決めました。



艦首近くに立ち米軍の基地を眺めれば、そこには

USS「バリー」(Barry)DDG-52

が。

1995年就役から27年も経過している老齢艦で、イラク戦争、
リビア内戦などにも出動し多経験を持ち、2016年に
USS「ラッセン」の配置換えにともない、近代化を完了し、
このときにイージス・ベースライン9という
航空機・巡航ミサイル・弾道ミサイル・水上艦・潜水艦・
陸上目標に対する防御・攻撃が可能な最新の戦闘システムを換装しました。

ですから、老艦でありながらQOLを重視した環境を備え、
艦橋も完全統合された近代的なもの、そしてなにより、
調理室には最新式の設備が備わっているのだそうです。

外見は今ひとつでも、中は凄いんです。(多分)



何をするものかはわからず。
赤いオリジナルカバー付き。



甲板の上は満員御礼状態でした。



この範囲の見張りのために立っているのはこの水兵さんただ一人でした。
ただ立っているだけとはいえ、だらしない様子は全くなく、さすがは軍人、
立ち続けることには慣れきった様子です。(退屈そうでしたが)

ときどき英語の喋れる人にいろいろ質問されていましたが、
彼は性格なのか、終始無表情で淡々と任務をこなしていました。



キャプスタンに日本語も交えて「立ち入り禁止」と書かれていますが、
これは錨鎖のなかに足を踏み込まないでね、という程度の軽い禁止で、
基本的にどこを歩いても水兵さんから怒られることはありません。

レイクショア(LAKE SHORE) Inc.は、民間、防衛のどちらもの分野における
海事関係の装備や機材を設計し供給する会社で、
従業員の15%がアメリカ軍の退役軍人からなる会社です。

クレーン、ドア関係、荷物の積み込みのための装備、エレベータ、
給油システム、錨周りシステム、そしてキャプスタンまで広く請け負います。

同社は、わたしがこの夏徘徊していたミシガン湖の左上にあります。


■ ”チャールズ”という名の主砲


「ハワード」の主砲には「チャールズ」と名前がついています。
武器に愛称をつけるのはアメリカ軍では多々あることなのですが、
今回はこの”チャールズ”の由来についてわかったことをお話しします。

まず、「ハワード」の主砲のスペックから見ていきましょう。

MK.45 5インチ砲
(5"/54 caliber Mark 45 gun)
5-inch (127 mm)/62 Mk 45 Mod 4
 (lightweight gun)

Mark 45マウントに127 mm (5 in) L54 Mark 19砲を搭載した砲で、
水上艦、対空、水陸両用作戦支援のための対岸砲撃用に設計されています。

砲架は20発の自動装填装置を備えており、弾丸は完全自動制御で発射され、
最大発射速度で弾丸を使い切るのに1分少々しかかりません。


1960年から開発が開始され、最初に配備されたのは1971年。
「ハワード」が搭載しているMods4は2000年から運用されています。
もう22年目になりますが、次のバージョンは出てくるのでしょうか。

採用されなかったMods3を除いて、今まで3回改装がされてきましたが、
Mods4になってからの大きな違いは、自動装填装置の搭載で、
従来、継続的に使用する場合に、甲板下に6名の乗員
(砲塔長、パネルオペレーター、弾薬装填手4名)が配置され、
弾薬を継続して補給していたのが、これ以降はマウント内に人がなくても
20発の弾丸を発射することができるようになったことです。


Mods.4

アメリカ海軍では「タイコンデロガ」級と「アーレイ・バーク」級が、
海上自衛隊では「もがみ」型「あたご」型、「まや」型、
「あきづき」型、「あさひ」型
護衛艦にこのMods.4が搭載されています。

導入されて20年も経っているのに軒並み新しい護衛艦が採用するのは、
それだけ主砲として安定した評価をされているのだと思われます。

■ チャールズ・アルパンゾ・ハリス2世元艦長



甲板に出たその瞬間から、わたしはこの主砲の後ろに書かれた

Dedicated to
CDR Charles Harris
1979-2021

Guns Up, Ready to Fire.

チャールズ・ハリス中佐を讃えて
銃を上げ 掃射用意


という言葉に目を惹きつけられていました。
英語でこのような表現がされた場合、(そして書かれた年から想像して)
ハリス中佐という人はお亡くなりになったと考えるのが妥当です。



そこでわたしは構造物近くで見張りに立っていた女性中尉に目をつけました。
目をつけたというのは人聞きが悪いですが、なんとなく
こういうことは士官に聞いたほうがいいような気がしたのです。

彼女は親子連れに頼まれて、子供との記念写真に収まっていたので
それが終わったら、と思ったら、写真を撮るや否や行ってしまいました。

それならば仕方ない、と(ごめんね)わたしは
後に一人残ったアフリカ系の二等兵曹に、
チャールズ・ハリスって誰ですか、と聞いてみました。

その答えは、わたしが想像した以上に衝撃的でした。


左:チャールズ・ハリス前艦長

アメリカ海軍のニュース画像です。

カリフォルニア州サンディエゴ

チャールズ・ハリス司令官は、2021年5月6日、米海軍
「アーレイ・バーク」級誘導ミサイル駆逐艦USS「ハワード」(DDG83)
の艦内で、ソーシャルディスタンスを保った指揮官交代式を行い、
ウォルター・パーカー3世司令官の後任となりました。



潜水艦「シルバーサイズ」の艦長交代について説明した時、

A relieved B as commanding officer.

という構文は、直訳すると「AがBを解任する」となってしまいますが、
これは海軍独特の言い回しらしく、

Aが後任に就いたのでBは離職した
=Bの離職に伴い後任にAが就任した


ということをこのように表現することが確認できました。

前任のパーカー中佐についても言及されています。

ジョージア州出身のパーカー中佐は、2019年11月から指揮官を務めました。
彼の指揮のもと「ハワード」は基本的なフェーズの認証を完了し、
海軍のための最新の武器や、技術のいくつかをテストする
複数のCSSQT演習を実施し、Covid-19 Surgeの展開を実行しました。

『乗員諸君(チームと称している)、
わたしは諸君が共にやってくれたことをとても誇りに思います 』

とパーカー前艦長は述べました。

『この艦と乗組員は、すべての総和をはるかに超える働きをしたと思います』

パーカーの次の任務は、ワシントンD.C.の統合参謀本部です。
「ハワード」の副長は、直近ではチャールズ・ハリス中佐が務めていました。

海軍の軍艦では、副長には必ず艦長と同じ階級の者が配置されます。
それは有事に最も先任である者が指揮をとるからであり、
艦長に万が一のことがあれば、自動的に副長が指令を引き継ぐからです。

さて、そのハリス新艦長の経歴ですが、以下の通り。

USS「ドナルド・クック」(DDG-75)の通信士兼電気士、
英国海軍との人事交流プログラムに参加した際には
HMS「ヨーク」とHMS「エンデュランス」の航海士、
USS「デューイ」(DDG-105)の主任技師、
USSフリーダム(LCS-1)の作戦士など。


陸上では、海軍人事局水上配給部の配置担当官、
米太平洋艦隊副司令官のエグゼクティブ・アシスタントを務めた。


一見して典型的な「艦(ふな)乗り」のように思われます。
そしてハリス新艦長は就任時の抱負をこのように述べました。

「2021年のページをめくった今日、
皆さんの前に艦長として立つことを光栄に思います。

我々は日本に母港を移し、最も厳しい海や水路に出航していきます。
前途はきっと多難なものになることでしょう。
しかし、我々は第7艦隊で最も有能な軍艦を持ち、
最高の訓練を受けた乗組員であります。

『レディ・フォー・ビクトリー』の精神とともに」

これを読む限り、ハリス艦長が「ハワード」に着任したのは2021年5月です。
しかし、わたしの質問にアフリカ系の二等海曹ははっきりと答えました。

"He passed away."

と。

亡くなった年が砲に記されている通り2021年だったとすれば、
ハリス中佐は艦長職に在りながらわずか41~2歳で亡くなったことになります。

さらに検索してみると、2001年9月11日の同時多発テロで亡くなった
ニューヨーク市消防局の消防士、スティーブン・シラーを追悼して
設立された慈善団体で、アメリカの軍人や警察官、消防士など
殉職した人たちを讃え、記憶することを目的にしたサイト、

Tunnel to Towers Foundation

にその名前が見つかりました。



2021年8月28日、米国海軍中佐チャールズ・アルファンゾ・ハリスIIが、
米国海軍での勤務に起因する珍しい進行性の癌で亡くなりました。


ハリス中佐は、5月6日に「ハワード」に着任してわずか3ヶ月後、
「海軍での勤務に起因する癌で」
亡くなったということになります。

これほどはっきり進行性の癌の原因とされた勤務とは何だったのでしょうか。

このページの、在りし日のハリス艦長が「ハワード」の帽子を被った夫人と、
「ハワード」艦上で写したと思われる仲睦まじい写真からは、
直後に病に斃れかえらぬ人となるような様子は気配すら見られません。

「ハワード」の艦長に就任した時には、病状はかなり進行しており、
ステージも進んでいたと考えられますが、人事に影響なかったということは
周りは勿論、本人も病気に全く気づいていなかったのでしょう。


病の原因となったのは数年昔の勤務上の何かであるのは間違いありませんが、
これ以上のことがわからない以上、全ては想像に止まります。



このページにおけるハリス中佐についてのプロフィールは、以下の通り。

ハリスは、米国海軍兵学校で軍歴をスタートさせ、
経済学の理学士号を取得して卒業し、海軍兵学校で軍務に就きました。
その後、USS「ドナルド・クック」(通信・電気担当)
USS「トゥーワン」(訓練担当)USS「デューイ」(機関担当)
USS「フリーダム」(作戦担当)USSハワード(副長)に配属され、
艦長としてUSS「ハワード」に勤務。

また、英国海軍との人事交流プログラムでは、
HMS「ヨーク」とHMS「エンデュランス」で当直兼航海士として勤務。

2021年5月6日、ハリスはUSS「ハワード」DDG83の飛行甲板に立ち、
その艦と強力なドラゴンズの指揮を執ることになりました。

海軍の駆逐艦の指揮官になることは彼の生涯の目標であり、
19年間の激務の末、400日以上の休暇を犠牲にし、
配備のために数え切れないほどの月日を経て、彼はそれを実現したのです。

妻エリザベスは、彼の軍服にCommand at Seaの星章を付けた日ほど、
彼を誇りに思ったことはないと述べています。

米国海軍司令官チャールズ・アルファンゾ・ハリスJr.には、
妻のエリザベスと娘のアニカとクインがいます。



わたしがハリス中佐について質問した二等海曹に、

「彼が艦長のときあなたはこの艦にいましたか?」
(つまりあなたは彼のことを知っていましたか)

と尋ねると、彼はイエス、と答えました。

突如逝ってしまった現役の艦長の名前は、おそらく「ハワード」最後の日まで
主砲に刻まれ、其の砲身は「チャールズ」と呼ばれるのでしょう。


改めて砲に記された献詞を見ていたら、あることに気がつきました。
明らかに以前の「誰かを偲ぶことば」を消した上から書かれています。

消した文字はもしかしたら艦名由来となったジミー・ハワードの名だった?
そして上からあらたにチャールズ・ハリスと書いた?

万が一そうだったとしても、現役の艦長を失った乗員たちの気持ちは
おそらくハワード陸軍軍曹なら察してくれることとは思いますが。


続く。




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4 Comments

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Mk-45 (Unknown)
2022-12-17 08:38:35
Mk-45 Mod 4はというかMk-45シリーズは、それまでのMk-42(自衛隊だと「はたかぜ」型の主砲)を無人、小型化した砲で、Mod 4の前のMod 2もマウント(砲塔)内は無人です。記載はMk-42との違いなのではないかと思います。

Mod 4は元々、長射程弾(Extended Range Guided Munition: ERGM)を撃てるように、Mod 2(54口径:砲身の長さが口径(5インチ)の54倍)から62口径に長砲身化されましたが、ERGMの開発費用が高騰して、開発断念となり、未だに長射程弾がないまま、従来弾を撃っています。

自衛隊では、独自で長射程弾を開発していますが、撃てるようにするには、砲を改造しないといけないのと、そもそも、従来弾よりかなり高いので、開発が完了しても、配備されるか疑問です。

砲身は弾を撃つたびに内部が摩耗するので、いずれ交換しますが、また艦長のお名前を書くのでしょう。ガンだとわかれば、自衛隊だったら、艦長でなくても、艦艇勤務は難しい(ワッチに立てない)ので、ソッコー降ろします。

>海軍の軍艦では、副長には必ず艦長と同じ階級の者が配置されます。それは有事に最も先任である者が指揮をとるからであり、艦長に万が一のことがあれば、自動的に副長が指令を引き継ぐからです。

あまりこういう例は見ない気がします。副長が艦長と同じ階級になったら、大抵、どこかの艦長に行きます。

>USS「デューイ」(DDG-105)の主任技師

英語でChief Engineerだったのではないですか。機関長です。

>USSフリーダム(LCS-1)の作戦士

英語でOperations Officerだったのでは。自衛隊だと船務長です。
返信する
ライジングビット (お節介船屋)
2022-12-17 10:17:31
>何をするものかはわからず。
>赤いオリジナルカバー付き。

ライジングビットと言います。
揚錨機の錨鎖車が1個しかない艦に装備されます。
2個の錨錨鎖を使用する双錨泊の時、片舷錨鎖を投錨後に錨鎖車から外し、この錨鎖をライジングビットに1巻き掛けて、反対舷の錨鎖を揚錨機で使用します。

アーレイバーク級は艦首と左舷錨のため、通常は両舷錨甲板の中央にあるライジングビットが右舷となっています。

被曳航時は被曳航用に使用する錨鎖を巻きとめる時にも使用します。

参照海人社岡田幸和著「艦艇工学入門」
返信する
MK.45 5インチ砲 (お節介船屋)
2022-12-17 11:25:55
ジェット機対応の対空対水上の両用砲の127㎜砲の第1世代がMk42で世界各国で採用されました。
まだ「はたかぜ」「しまかぜ」が搭載艦として在籍していますが機構が複雑で重量が60t超ありました。

この後継として開発されたのがMk45で、砲塔内無人化、自動装填、遠隔操作が図られ、砲塔重量が20t超と軽量化されました。
1971年から運用開始されたMod0は信管調定機が機械式でしたが、1980年から運用のMod1で電気式となり、射撃指揮装置がMk86による管制で水上、陸上目標が射撃可能となりました。さらに改良されたMod2が1980年代末に運用開始されました。
重量31㎏の砲弾や射距離約24㎞はMk42 と大差がありませんが整備性が良く、信頼性の高い、対空対水上両用砲として多くの国で使用されています。」
管制システムを改めたMod3も開発されましたが採用されませんでした。

海兵隊揚陸作戦の支援の対地射撃に射程不足として砲身を8口径約1m延長したMod4が1990年代に開発されました。
射程が24㎞から37㎞に延伸されました。砲塔外観もステルス性が向上しましたが重量が22tから24tに増加しました。

93㎞以上の射距離延伸を目指した誘導砲弾は発射試験失敗や開発費用増大で2008年開発中止とされました。
ただ陸軍等での使用も含め、多用途標準誘導砲弾や超高速砲弾が開発されていると記述されています。

メーカーBAEシステムズ、初速823m/秒、発射速度16~20/
分、旋回範囲±170度、旋回率-15~+65度、俯仰率20度/秒

なお長射程185㎞を目指した「ズムウォルト」級搭載の155㎜62口径単装砲AGS(先進砲システム)は砲弾開発が難航し性能発揮が遅れています。

参照海人社「世界の艦船」No811、933
返信する
米海軍艦載砲 (お節介船屋)
2022-12-20 11:10:03
「ズムウォルト」級搭載の155㎜62口径単装砲AGS(先進砲システム)はMk61の付与がされていますが長距離対地攻撃砲弾LRLAPが大幅な上昇価格となり、調達打ち切りとなりました。
また代替となる砲弾開発も進捗しないことからMk61の砲そのものを撤去、新型ミサイルCPSのVLSに換装する計画予定とのことです。

アメリカの艦載砲はこのところ上手くいってなくてMK45 127㎜砲も新型誘導砲弾が頓挫しており、毎分発射速度が16~20発では対空砲としては不十分です。

LCS搭載のMk110 57㎜70口径砲はスウエーデンのヴフォース社開発であり、毎分220発発射能力の対空・対水上用軽量砲です。飛行目標の距離情報で自動的に信管起爆時間設定の3P弾を発射します。
新型ミサイルフリゲート「コンステレーション」級も57㎜砲装備です。なおこのクラスの主対艦兵器はスウエーデンのコングスベルグ社開発の対艦ミサイルNSMで4連装発射機4基搭載です。

上記以外米国の艦載砲がありません。

参照海人社「世界の艦船」No933、988

さて来年度防衛予算で購入が予定されたのがトマホークSLCMですがもともとは核兵器で開発され、それを大幅に設計変更したのが戦術トマホークTACTOMとも呼ばれるBGM-109E/Hで軽量化で射程が延伸し、3,000㎞となりました。衛星データーリンクによる誘導システム改良、コストダウンが図られたとのことですがやはり高価です。
今朝の新聞によれば来年度何発なのか不明ですが2,113億円の予算で購入とのことです。なおEが単弾頭、Hが地下目標用徹甲弾頭を搭載です。
先週改訂された防衛力整備計画に護衛艦にスタンド・オフ・ミサイル搭載、潜水艦にスタンド・オフ・ミサイル搭載可能なVLS装備と記述されており、トマホークがこのスタンド・オフ・ミサイルです。米国が許可するのですがメーカーのレイセオン社を喜ばすことでしょう。

なお12対式地対艦誘導弾の能力向上に338億円、早期量産費用939億円とも記載されています。この12式改良の国産艦対地誘導弾を8年度以降イージス艦のVLSに配備する予定とあります。
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