goo blog サービス終了のお知らせ 

ネイビーブルーに恋をして

バーキン片手に靖國神社

島根の旅〜原子力発電所を見学

2016-04-29 | お出かけ

わけあってかなり前のことになりますが、週末、またしても旅をしてきました。
朝から晩まで一泊二日次々とスケジュールをこなす旅行で、
こういうのは「温泉にのんびりしに行く」 のとはまた違う楽しみがありますが、
とにかくこの時は疲れました・・・。

淡々と写真を貼りつつお話しさせていただきます。



行き先は島根。
空から見た島根県は本当に山の多い地方で、しかもその山の中に集落がポツポツとあります。
この理由も今回の見学で明らかになりました。
「縁結び空港」とあだ名された島根空港に降り立ち、迎えのマイクロバスに乗り込みます。



今回の見学先は、島根原発。

原子力発電所はどこも広報館を持っており、一般の人々に

原発とはなにかを周知させるための広報活動をしていますが、
今回の見学は関係各位のご尽力により、一般見学の見られない
ディープなところまで見せていただけることになっていました。


現在島根原発には3つの炉があり、1号機は運転終了、2号機は停止中。
我々が見学できるのは稼働予定を控えて炉心を入れる前の3号機です。

しかし当然ながら内部は一切写真撮影禁止。
見学に際して、前もって名前を通知し、現地ではパスポートナンバーと顔写真まで
きっちりと確認するという、アメリカ入国並みの厳しいチェックを受けました。



まず最初に広報館の応接室に通され、レクチャーを受けます。
ここで、原子力発電の仕組みを全く知らずにきた人も、たちまち

「僕は原子力に詳しいんだ」

と豪語できるレベルにはなれます。(たぶん)
わたしも、原子力で発電するということは、さっくりというと

「ウランが核分裂する熱エネルギーで水を沸騰させ、その蒸気でタービンを回す」

そして発電する、というシンプルなものであることを再確認しました。
タービンの冷却水と蒸気のために海水を取り込むので、原発施設が海辺にあるということも。

こうして限定的とはいえ一般人に内部を見学させるというのは
とりもなおさず、原発施設が現在進行形で安全、ことに災害のときの安全を
いかに担保するかについての取り組みを行っているかということを
世間に知らしめるためであろうと思われます。

われわれが強調されたのもそのことでした。

たとえば万が一地震が起きた時に原子炉を緊急停止させるための制御棒、

放射性物質を何重にも閉じ込めた容器をさらに頑強な建物で覆い、
海岸線には東北震災以降、15mを想定した防波堤が作られているなどです。

加えて発電所の放射線を測定監視し、データをモニタリングし、
情報を市民にあまねく公開周知させることを徹底しています。

原発が稼働していない現在、当発電所では安全対策のための工事
(竜巻が来た時に車を収納するための立体駐車場とか)や、
徹底的な模擬訓練(シチュエーションは前もって公開されない)
が実施されているということです。



福島第一原子力発電所事故では、地震が起こった段階で
制御棒は抑制し、原子炉を停止させることには成功しています。
しかし、想定外の津波に襲われ、冷やす機能そのものが喪失してしまったわけです。
そして、段階的に放射性物質を閉じ込める機能も失ってしまったので、
それらが爆発によって放出されてしまったという経緯があります。

ちなみに、東北から関東の太平洋側には5箇所、計15基の原発があります。

地震発生と同時にその全部の原子炉は自動停止し、冷却水、電源の確保、
放射性物質を閉じ込める機能も健全でした。

今回の熊本の地震でもぐらっとくるなり原発を止めろと野党議員の一部が
川内原発に電話をしてきたそうですが、川内原発は地震による影響は全くないとして

これらの勧告には対応しない構えです。

無事だったと発表されており、モニタリングポストも確認できるのにもかかわらず

「政府と電力会社の発表は信用できないからガイガーカウンターを持っている人は測れ!」

といたずらに不安を煽るツィートをした議員もいましたね。

「99%無事でも最後の1%で事故ったらおしまいだからゼロにすべき」

というのが反原発の理屈で、東北の件で「目に見えない恐怖」に脅かされた
経験者としてはそれもまあわからないでもありません。


ただ、”福島”以降、それを教訓として積み重ねられてきた各原子力発電所の取り組みを
全く無視してただただゼロにしろ、というのは、「子供の理屈」という気がします。

一旦稼働を始めた原子炉というのは、これも廃止派が常にいうことですが
廃炉、解体はできないものなのだそうですね。
全国にすでにある原発を廃炉解体できないまま、しかも停止状態であっても
ランニングコストをかけ続けるというのは、素人考えにも超無駄としか思えません。

だったらこのまま安全対策を多重に積み重ねていって災害やテロに備えつつ、
原発と付き合い続けていくしか方法はないんじゃないでしょうか。

わたしはこの見学でまるで子供レベルの感想ですが、安心しました。
日本人、日本の技術者は当たり前ですが決して馬鹿ではありません。
震災後、その安全対策は福島を教訓として、それどころか
あれ以上の規模の災害を想定し、
安全を確保する手段が講じられ、実現化されているのが確認できたからです。

例えば津波対策一つとっても、


まず東北以降設置された海抜15mの防波壁で止める。

もし防波壁を越えても、水密扉を閉めて建物に水を入れない。

建物内に侵入しても水密扉を閉めて遮断する。

という三段階の防護策が取れます。
しかしそれにもかかわらず冷却設備が壊れてしまったらどうするか?
福島では設備も電源も失われたので冷却ができなくなりましたが、
それを教訓に、今ではその時には代替冷却手段が使えるようにしています。

ガスタービン発電機、高圧、直流給電ができる車の常駐、
貯蔵タンクの設置、海水をくみ上げる各種ポンプなどの設置です。

「僕は原子力に詳しいんだ」の人がベントを遅らせて爆発した、
というのは今では語り草になっていますが、あのときはベントを行うことによって
爆発は防げても放射性物質の拡散は抑えることはできませんでした。
(結果として爆発したのでさらに悪い結果になったわけですが)
いまではフィルターがベントに付けられているため、将来ベントを行うことになっても
少なくとも放射性物質の拡散は最低限に抑えることができます。


福島では冷却水が途絶えたため、今にして考えれば

いたずらに自衛隊員の命を危険にさらすだけで”やってますパフォーマンス”以外の
何ものでもないヘリによる放水をしたり、放水車の提供を申し出た企業が
民主党の岡田の選挙区での自民支持知事候補の後援企業だったことから
政府が返答を3日間引き伸ばし、その間に横浜港に停泊していたドイツ企業の
放水車を「徴用」して行ったりと、政府民主党のこの期に及んで政局しかない
無能さがこの放水という一事を通してだけでも露わになりましたね。

これを受けてこの島根原発では原子炉や燃料プールを確実に冷却できるよう、
手段を多重化し、なおかつ電源が失われた場合にも水素爆発防止対策として
電源のいらない静的触媒式の水素処理装置を建屋内に設置すること、
そして外部には放水砲を固定設置し、放水車を多数常駐させています。

建屋周辺には、これでもかと赤い車が周りを取り囲むように駐車していました。
まるでこの世には赤い車しかないような眺めでした(笑)



「一般の人が見られないコアなところ」の見学については

安全対策にも関わる部分があるかもしれないのであまり細かく話せませんが、
印象に残ったことが2つあるので書きます。

まず、炉心棒というのは炉横の燃料プールに貯蔵してあって、
それを炉に移すときには上にわたしたレールを移動させる方式の機械で
真上に移動し、さらにガチャっとつかんで移動させること。

「それは・・・まるでUFOキャッチャーじゃないですか!」

と皆が驚きました。
もちろん運転は目視とか職人技に頼るということではなく(当然だ)
全自動コンピュータ制御で行うので「あ、落としちゃった」はありえません。


もうひとつは、炉をガラス越しに見学できるところに入るには、
まるで金庫の様な二重ドアを越えていかなくてはいけなかったのですが、
これはまずゆっくりと一つが開き、進むとそれが閉じ、
一旦完璧に狭い空間(広いエレベータくらい)に閉じ込められてから
炉につながるドアがゆっくりと開くわけです。

で、このときに鳴る音楽が「明日があるさ」なんですわ。
皆ドアが開閉している間神妙にその音楽を聴いていましたが、全員の表情に

「なぜこの曲・・・」

という疑問マークが浮かんでいました(笑)
この日の見学でいろいろな質問をぶつけていく中でわかってきたのですが、
原発関係者としては


「数年以内にはなんとか稼働できれば」

が悲願であるようです。
そこでふと、だからこそ「明日があるさ」の選曲なのか、などと考えた次第です。





さて、いろんなことを考えさせられた原発のコア見学でしたが、見学が終わり

レクチャーを受けた部屋に戻って、その部屋の前になぜか移されてきた
1号機運転開始20周年記念と25周年記念兼2号機運転10周年記念の植樹を
感慨深く眺めているとき、ふとここには売店とレストランもあると
説明の方がおっしゃっていたのを思い出し聞いてみました。

4時半まで、というので時計を見たらあと10分。
急いでみんなで駆けつけてみれば、なかなかいろんなお土産ものが充実しており、
わたしはりんごバターと豆腐にかけるだし入り醤油、ミルクジャムなどをお買い上げ。

ちなみに、説明の袋にはお土産として藻塩のパックが添えられており、
うちは家族三人分藻塩をゲットしてしまいました。
もう一生藻塩は買わなくて済みそうです。



案内の方(偉い人らしい)が


「わたしが作ってるわけではありませんが、大変好評なので是非」

とお勧め下さったみそソフトクリーム。略してみそクリ。(略すなw)
こういうことは率先するTOが早速一つ買い求めると、同行者は我も我もと。
わたしは息子と一つシェアしました。

みその存在感はあまりなく、どちらかというとキャラメルみたいな味がしました。
どこに味噌が練りこまれていたかは謎です。



さて、これでいつ見学をしたかばれてしまったわけですが(笑)

売店にはレストランも併設されており、美味しそうなメニューがありましたし、
とても香ばしいお茶なども無料でサービスされております。

大変景色のいいところですし、家族サービスついでにでいいから、
原子力の現場が
いまの日本でどのような取り組みをしているか、
原発行政の実際を見てこられることをおすすめします。





最新の画像もっと見る

10 Comments(10/1 コメント投稿終了予定)

コメント日が  古い順  |   新しい順
原発ハンタ~イ (雷蔵)
2016-04-29 05:24:54
と言う人達は、かつて我が国が石油を止められて戦ったことを忘れているのでしょうね。石油の一滴は血の一滴。日本の国内にはエネルギー源はほとんどないので、常識的な人であれば、エネルギーミックスを考えて行かざるを得ないと容易に理解出来ると思います。

世界中の原子炉容器の約八割(ロシア製原発以外のほぼすべて)は日本のメーカーが作っています。この会社は戦前、軍艦の大口径砲のメーカーでした。戦艦大和の主砲を作った技術は今も世界に通用しています。

大口径砲を作ったのは、日本だけではありません。アメリカやイギリスの大口径砲メーカーは戦後も作り続けたので、構造転換する必要がなく、原子炉容器に取り組む必要がなかったのですが、日本の会社は生き残るために知恵を振り絞ってやったのだと思います。

偉いぞ。日本!
返信する
徹底的に疑う。 (鉄火お嬢)
2016-04-29 07:43:38
筋金入りかつ高名な保守本流、または最右翼と呼ばれる方々の、少なからぬ面々が「原発だけはダメ」と言っておられます。私も日本が主導して、新資源開発、再生エネルギー(アイルランドの学者もなぜ日本が地熱発電をやらないかと訝しむ)を開発・転換し、原発は順次廃炉が望ましいと思います。新エネルギーには、なぜか軌道に乗り始めるとどこからか潰されるそうなんですが。。。

たとえ震災以来、十重二十重に対策した、と言いましても、再稼働を急ぐ余り杜撰な中身で突っ返されてバトルしてたのも散々見てるし、

世界的専門家が「あり得ない」と指摘する、危険度トップの浜岡とかね、まさかの断層直上に原子炉とかね、南海トラフや富士山噴火で、どんな壊滅的事態が起こるか、想像つかないわけですよ。「想定外だったから」ですませますか。

半減期10万年の放射性廃棄物だって、すでにもう捨て場所ありません。

再稼働を喜ぶ立地県の連中も、もし雇用と莫大な補助金がなかったら、住むそばに原発なんか誰もいらないでしょ。いちど濡れ手に粟をやると、いい暮らしを失うのはさぞ恐怖でしょうねえ。

東京電力の元会長はいまだに家族を東南アジアに住まわせているらしいです。まあ日本にいたら別の危険がありますからね。
どこの国でも、いざ国が住めないような災厄が起きても、財産も家族も手に飛行機で逃げられる層は、どこか「国土」の重大さを甘く見てるんじゃないでしょうかね。
返信する
原発問題は (エリス中尉)
2016-04-29 08:31:19
正直どういう立ち位置に自分がいるのか明言できない人が多いと思います。
感覚的には反対、しかし現実を見れば共存するしかないと思っている人が多いんじゃないでしょうか。
そういう意味でわたしは雷蔵さんの意見にも鉄火お嬢さんの意見にも賛成です。


プロメテウスが人類に火を与えて罰せられたというギリシア神話ではありませんが、
人類が原子力を得たことは誰かが罰せられても不思議ではないパンドラの匣でした。
人類が、火を克服したように、その叡智が原子力も克服する日がやってくるのと、
開けてしまったパンドラの匣からの災厄に身を焦がし滅亡するのと、どちらが早いのか。

答えの出ない問題だけに、この件に関しては誰もが(反原発派以外は)
口をつぐむ傾向にあることにわたしは最近気付いています。

原発反対は大声で言いやすいけど賛成というと「資本側」「軍国主義」「覇権主義」
についたと見なされそうで言いにくい、といった感じですかね。

今回の見学によってわたしはより現実的にこの問題を見る視点を得たと思っています。
原発ゼロがもはや「絵に描いた餅」でありもう今更戻ることができない道なのであれば、
これを克服していくしかないし、人類にはその叡智が備わっていると信じたいです。

その「克服」によって、あるいは逆説のようですが原発をゼロにする技術も
将来は生まれてくるかもしれません。

徹底的に疑う姿勢を保ちつつ、賛成派も反対派もとりあえず
現場で何が行われているかその目で確認することが大事だと思います。
物事の実態を知らずむやみに恐れ、ハンターイと唱えるだけでは生産性がありません。
結果がやっぱり反対ということになる可能性もありますが、それでも一度
現場を訪れてみることをすべての皆さんにお勧めする次第です。
返信する
原発論議 ()
2016-04-29 12:43:36
原発反対の方々の「何故、反対なのか?」との理由には、かなり感情的なものが多いように思われます。
また、論理のすり替えや、根拠の無いデマを、そのまま信じたとしか思われない理由を臆面も無く述べる方々を見ることも珍しいことではありません。

YouTube等の動画サイトでも観られますが、堀江貴文氏(ホリエモン)の、廃炉にしても、そこから出る放射性廃棄物の有効且つ経済的な破棄方法が確立されていないのであれば、当面、原発を稼動させることの方が有用ではないか?との質問に対して、反対派の(アホ)参議院議員(山本某)は、論理的反論は一切できませんでした。
また、福島第一の電源喪失原因も、彼らの論述では、いつの間にか「津波」ではなく「地震」になっていたりします。

オスプレイに関する反対論者等にもおなじことが観てとれますが、そこには冷静な論議というものが見えません。

そのような中で、実際に原発を見学されたご経験をブログに書かれたエリス中尉の勇気に感銘を受けました。

返信する
科学としての原発 (お節介船屋)
2016-04-29 14:04:03
原子力船「むつ」も些細な放射能漏れを科学的な調査、報告を得て報道するのではなく、メディアが大々的にセンセーショナルに騒いだため、帰港することも出来ず漂流したのは1974年でした。

福島原発も科学的な調査は済んでいましたっけ?
安全神話とかで絶対大丈夫と言った科学者がいましたか?
どうもセンセーショナルな報道に踊らされているような気がします。
ちゃんとした科学者が客観的に調査し、詳細な報告をして検討して決めればいいのですが、主観的、政治的に動く科学者も居て一般国民はなかなか理解し難いとも思います。
あるものをどうするのか?
今の電力をどう考えるのか?
これからの電力需要、科学の発達をも含めてどうするか?
これらを含め日本人、日本国家として考えなければならない事でしょう。
エリス中尉の原発見学記、所見は大変参考になります。

韓国はいまだ東北地方の産物に制限を掛けていますが、検査ごまかしした部品を使用した、いい加減な原発も日本海側にあり、事故があった場合は日本にも影響があり、大変怖いですが。

本当はパンドラの匣であればグローバルに、世界で考えねばならない事でしょう。
返信する
まあ原発は… (佳太郎)
2016-04-29 17:35:41
まだ必要ですね…
もっと新エネルギーが普及しない限り…
いつになるかはわからないですけどね…
小学生時代、東海村の原子力発電所の付属の博物館に行きました。よくわからなかったですけど…やはり県民の歌の三番があるから小学生にも見せてたのか…
今見たらまた新たな発見がありそうです。どこかに見学に行こうかしら。
まあ世の中自衛隊反対、原発反対と現状を見ないで反対する人の多い事…いろいろ調べてから反対でもいいと思うんですがね…少しは自分の頭で考えないと。偏差値28はそんなこともできないのかもしれないのですが(笑)
返信する
絶対に許されざること (鉄火お嬢)
2016-04-29 20:24:45
原発に反対と言うと左巻きのイメージですが、先に言ったように、右翼とか保守本流でも原発反対は多いのです。
愛国心の基本は、先祖伝来の国土風土と伝統文化、子孫の未来を守ることです。
原発は深刻事故で自国のみならず地球規模で取り返しのつかない生存環境破壊をもたらします。また事故がなくとも、年々山積みされていく核廃棄物、これらの処理費用は子孫の将来に財政赤字を背負わせているに等しい。マスコミも政府もそこをスルーしてますが、Co2排出しない?何がクリーンエネルギー?ここまで考えたらこんな不経済なエネルギーはない。

電力の供給が不安だから原発といいますが、原油が下落してるのはともかく、じゃあ一時あれだけ頑張った「節電」はどうしたのか。震災前よりジャブジャブ電気使いたいだけ使ってるじゃないですか。12月ともなりゃ大都市イルミネーションだらけ。列車に乗れば暖房冷房ガンガン。電力喰いまくる電子レンジ、大画面テレビ。私は毎年近鉄の駅幹部や車掌と殺人的冷房でケンカしますが「近鉄管内で一時間あたり何十本列車走ってる、それが皆ラッシュ時の強冷設定のまんま夜まで。いま、外気温何度?会社が払うと思って、どんだけ電力ムダ遣い?関西電力が毎夏電力足らんと私達の中部電力に融通迫るのも、近鉄のせいじゃないのお。高浜原発再稼働も近鉄のせいだろ」と苛めてやりましたが、一般に鉄道の空調管理はひどい。昔は真の題材にイルミネーションも撮りましたが、いくらLEDで電気代5分の1でも、増えすぎたし、節電てどうなっちゃったんだよ、と最近見ると苦々しさしか感じない。太陽電池で蓄電して光らすなら良いけど。
富山県は水力発電随一で、小規模水力発電を農業水路などに設けたり、再生エネルギー高度利用やパッシブハウスタウン(消費電力6~70%削減)を推進してる。磐梯熱海には東京電力所有の戦前からの水力発電が3箇所あって電力それで賄えている。低消費電力化とエコ発電が鍵ですかね。
返信する
皆様 (エリス中尉)
2016-04-30 11:47:47
鷲さんありがとうございます。
おっしゃるようにこの見学体験を書くにあたっては少しばかり勇気がいりました。
決してこの見学で原発推進派になったというわけではありませんが、
電力会社が非常時の想定に対して手をこまねいているというわけでもないことがわかり
福島の教訓がどう生かされているかにも得心がいき、安心したのは確かです。
ただ本文中にも書きましたが、はっきりと原発ゼロにするべき、
という意見以外は
現在の日本では声をあげにくい空気があります。

「反対」「原発ゼロ」は反政権運動に利用されることもあってこともあって
左派のテーマのようになっていますが、こればかりは右左関係ありません。
民主党が政権を取った時にも原発行政の方向性は特に変わりませんでしたしね。

ただ、反対派でも推進派でもない多くの人たちは私も含め原子力を必要悪と捉え、
是々非々で対処していくしかないんじゃないかと思っていると思うんですよ。

廃棄物についての諸問題、稼働認可についての基準の問題、これらについては
必ず否定派からの意見が挟まれ、特に震災後はこちらが優位といった感があります。
しかしわたしはこの構図こそ、人類が核を克服し制御するためにも必要な作業だと考えます。

切磋し知恵を練ることにより、今の段階では不可能と思われることも
いずれは可能になるものだと信じているからです。
人類はこれまで空想できることはほとんど実現してきました。
後戻りできない原子力というパンドラの匣を開けてしまったからには、
それをゼロにするにしても制御するにしても、いずれにせよこれを克服するしかないのです。

節電などの問題についてですが、電力会社はあくまでも電気を売ってなんぼの商売です。
その「使用責任」はあくまでもお客様である使用者にかかってくるものだと思います。
節電の責任まで電力会社に問うことは、売っているものをじゃんじゃか買って使いながら
電力会社にむかって「電気を売るな!売ってるから使いたくなるんだ」
と言うようなものだとおもいます。

鉄火お嬢さんのおっしゃるように低消費電力化とエコ発電はこれからの命題ですが、
そうなるとエコ利権を狙う企業とかが出てくるんですよね。(白犬携帯の会社とか)

火力発電も風力発電も環境被害が全くないということはありませんし、
エコ=地球に優しいという単純な構図ではないと思います。
返信する
【悲報】ベルギー、全住民にヨウ素剤配布 (鉄火お嬢)
2016-05-01 10:36:10
経済ガー、原子力技術ガー、と洗脳されてる「放射脳」人種は論外ですが、私も日本にある原発を全部廃炉にしろと言うわけではないんですけどね。ただし断層直上のと、40年超のは延長せず、潔く諦めて頂きたい。

ベルギー政府は原発100km以内居住者全てに(狭い国土に原発が林立しているため、対象はほぼ全国)ヨウ素剤配布することになりましたが、理由は「老朽化した多くの原発でトラブル多発」「テロの攻撃対象になっていた。今後もリスキー」いや、日本も全国民にヨウ素剤配布をするべきです。理由はお分かりですね、万一有事になったら、動員法を持つあの国の‥‥‥。危機管理とは、一番起こって欲しくない事は、必ず起きる前提で備える事です。

さて、私が言及しているのは水力発電なんですが、風力火力に的が反れてますねー?ちなみに富山県が推進している小規模水力発電は、農業水路にあちこちに設置する、まさかなコンパクトな機械で、750戸1年分の電力が発電できるそうです。
確かに風力は風車の低周波や火力の二酸化炭素の問題はありますが、少なくとも国家壊滅の危険や、100年国土の利用を諦めるような汚染は、起きようがありませんから(笑)
実は電力が余る、というのが電力会社にとっては一番マズイ事実かと。しかし、バブル後といいリーマンの後といい、電力会社の上から下まで色々見てますが、はっきり言って給料貰い過ぎ。

私が日本の原発を危惧するのは、それこそ「日本のエネルギー安定のために」どころか、原発産業が利権の塊と化していて、電力会社も立地自治体も、動かしていないと入ってこない巨大なカネだけが目的、カネ、カネ、カネ。そのために言い訳レベルには安全対策、でも結局また深刻事故があったら、どうせ誰も責任取りませんし、取れるわけもない。真っ先に妻子をハワイかシンガポールに逃がすでしょう(笑)
きりが無いので原発コメントは今回はここまでにしておきますが、
日本人にとって、この国土以上に大事なものは、あるわけ無いのです。
返信する
鉄火お嬢さん (エリス中尉)
2016-05-01 12:46:48
あ、水力発電を忘れていた(笑)マイクロ水力発電のことですね。
おっしゃるように小型の水力発電システムは大変期待の持てるものですが、
設置する河川や用水にもやはり利権が絡んでいることと、
地形・気象条件が非常にニッチなので作る場所が限られること、
そこから電気を運ぶのにたいていの場合莫大な費用がかかるので
結局電気を買ったほうが安い、ということになってしまい普及しにくい現実があります。

大型ダムを作るのは明らかに環境破壊ですが、ダムの代わりにとなると
小型なのでそれなりに数も増やさねばならず、環境負荷もかなりのものになります。

ただ、これらの問題点の解決もふくめ、原子力に全てを負わずにすむ代替エネルギーを
模索していくのは人類の課題でありこの技術も確実に進んでいくはずだと思います。

原子力の克服と代替法の模索は同時進行で行うべきであり、その過程で
今日本だけでなく世界の問題になっている老朽化している炉の廃炉に
迅速な方法を見つけることが急がれます。
なんか、福島原発の廃炉は40年後の予定だそうですが、
この分野で先進国と言われているイギリスに言わせると「99%の放射性物質を除去」
してのち完璧に廃炉となるまでにさらに90年かかるということです。

40年で廃炉なんて・・・そりゃ無理だろ、って素人でも思いますよね。
断層上の原発の廃炉も現実的には福島でこれなのだから絶望的という気がします。

原発利権の問題は・・・忌むべきことでありますがむしろ利権の絡まない事業なんて
この世にあるのか、というのが現実でもあります。
震災の復興、オリンピック、ODA、公共事業、そしてエコ。
再生エネルギーも決して例外ではありません。
返信する

post a comment

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。