2007年 アメリカ・ドイツ作品 117分 ショウゲート配給
原題:EVENING
STAFF
監督:ラホス・コルタイ
脚本・原作:スーザン・マイノット
CAST
クレア・デインズ トニ・コレット ヴァネッサ・レッドグレーヴ パトリック・ウィルソン メリル・ストリープ グレン・クローズ
アメリカでは男性からは「理解できない!」と酷評を受け、女性からは「すべての女性が観るべきだ!」とまで大絶賛されたというこの映画。すごく気になってたんだけどなかなか観に行けなかった。近所のシネコンでは今週いっぱいの上映だったので滑り込みセーフです!!
観に行けて本当に良かったよー。複雑でなかなか上手く感想は出てこないんだけど、本当に「すべての女性が観るべき映画」だと思った。
登場シーンは少ないけれども、やっぱりメリル・ストリープの存在感はすごいと思った。彼女が出てきた瞬間から、このストーリーにぐっと重みが増し、「私とあなた、どちらかがハリスと結ばれれば良かったのにね。」と言うアンに、「お互いすべきことをしてきたのよ。」と返した彼女の言葉に思わず涙が。その言葉を受けたアンが娘に「人生、無駄な事はないのよ。」と語るシーンも、心に沁みたなぁ。ちょうど今、今までに経験した事のない様々な感情や無念を体験して、「あたしの人生何なんだろ。自分、何やってるんだろ。」っていう空虚感を抱いてたとこだったから、「これも無駄じゃないんだ。今、すごく成長できるチャンスを掴んでるんだ。」って思えた。
よく「一番好きな人とは結ばれない方がいい」と言うけれども、それは言い代えれば「叶わなかった恋は美談になる」ということなのかな、と思った。これが女性と男性の考えの違いなのかも。男性から見れば、長年連れ添ったパートナーを差し置いて、40年も前に1日か2日過ごした男を最期に思い出すなんて理解出来ないんだろうな。でも女性としては、すごく分かる。やっぱりメリル・ストリープ主演の、「マディソン郡の橋」と共通するテーマだね。
結婚って誰よりも大切な一番好きな人とするもの。そしていつまでも幸せに暮らせるもの。そう思いたいけど、人間ってそんなキレイ事ばかりじゃ済まないよね。だから人生って複雑…。そう思いました。
【字幕翻訳:松浦美奈】
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