かつてのひまな野球人の記

野球が好きだった医者が書きたいことを書き散らすブログ。今は保健センター教員をしつつ神経内科医と研究者もやっています。

パニック値の対応

2010年07月31日 20時19分44秒 | 医者仕事
昨日のことだが、血液検査室から電話がかかってきた。出した凝固の検体が、凝固機能が測定できないと言う。しかし、そんなにひどい出血傾向もなくどういうことなのか首を傾げていたが、患者さんのところに行って一目見るなり答がわかった。つまり、ヘパリンの入った点滴が入っている静脈のより中枢側で採血をしたようである。それならば納得がいく。
それを確かめるため、今日自分であらためて反対側の腕から採血をしてみた。すると、何も問題はなかった。むしろヘパリンの効きが甘い印象で、ヘパリンを増やしたほうがいいのかもしれないというくらいの値であった。
ということで、パニック値が出たときにまず検査がきちんと行われたかを確かめなさいといういい教訓であった。