かつてのひまな野球人の記

野球が好きだった医者が書きたいことを書き散らすブログ。今は保健センター教員をしつつ神経内科医と研究者もやっています。

脳を通して見えるもの

2010年07月05日 22時41分08秒 | 医者仕事
今日は再びBrain cuttingがあった。剖検例の脳を切り出しながらマクロの所見を病理と一緒にみていくというものだが、何しろ時間がかかる。剖検室でやるのだが、取りだしたあと固定された脳を見てあれこれ言うのを聞いているのはなかなか面白い。血管を見たり、脳の組織の色調を見たりで、そこから患者の様子を見ていくというのは探偵めいた部分もあり、それはそれで頭を使うというのでいいのだが、ただ見ているだけではいい加減飽きてくる。
それが一番の問題で、飽きてくると集中力も落ちてくるわけで、しまいには完全に上の空。見てはいるもののそれが処理されないような状況になるわけである。
それまでに休む時間が十分にあったこともあって、時間の使い方にはかなりムラがある。それが残念でならない。