かつてのひまな野球人の記

野球が好きだった医者が書きたいことを書き散らすブログ。今は保健センター教員をしつつ神経内科医と研究者もやっています。

自分にかける魔法

2007年01月22日 20時51分18秒 | 雑談
ある人に勧められて「王様の仕立て屋」という漫画を読んだのだが、一度読むなりはまってしまった。勉強になるなどといった口幅ったいことを言うつもりはないが、色々な意味で面白い漫画である。
日常で着るものにどのくらい気を配るかは人それぞれだと思うが、着ているものの持つ意味を私は考えさせられた。と同時に考えを改める気にもなった。服を改めるだけで気の持ちようも変わるもの。つまるところ、ファッションとは周りに見せるのみならず、自分にも見せるものだというわけである。
どんな格好をしようとそれは勝手である。しかし、服は不思議なもので着ている人をも規定してしまう。ということは、好むと好まざるに関わらず着ている服でイメージが形作られてしまうわけである。
中身で勝負と言えども、中身を見てもらう機会がなければ戦わずして敗戦である。だから、外見にも気を配らなければならないということになる。もちろん、必要以上に目立つ必要はないだろうが、何もしない名馬にはいかなる名伯楽といえど気付くことはない。
この漫画を勧めてくれた人がいなければおそらくこの漫画を読むことはなかっただろう。この人にはいくら感謝してもしたりない。