かつてのひまな野球人の記

野球が好きだった医者が書きたいことを書き散らすブログ。今は保健センター教員をしつつ神経内科医と研究者もやっています。

目標(野球の上での)

2006年04月30日 21時12分38秒 | 雑談
理想像は誰にでもあると思います。私の場合は当初の目標はパワーピッチャーでした。「でした」というのは、その後方向修正を行ったからで、今はいってみれば目標は「魔術師」です。悪くいえば詐欺師です。もともと何かを仕掛けたり、罠にはめるのは結構好きな方で、要するに手玉に取るというか、いやがらせをするというか。あんまりいい趣味ではありませんね。
詐術のネタはもちろん左手に持ったボールです。昨日準備がてら投げ込んでいたら、少しだけ意図的にいろいろと微調整ができるような気がしてきました。最初は思わずでてしまったのですが、だんだん意図的にできるようになっていきました。つまり、表向きの球種の数と実際の球種の数は違ってくるというわけです。もっと言えば、意図的に投げ損なうということです。ほんの少しだけ、握りとか投げる瞬間の指の動かし方を変えるだけで、少しだけ違う球筋になります。曲がったり、少し落ちたり。同じ変化球でも落ちる方が凄いのと、曲がる方が凄いのと。
正しく投げられないのなら、無理に矯正せずにそのまま使えばいい。そういう結論でした。ただし、野手の時にこれをやると非常に嫌われます。投手のクセ球とは要は回転がおかしい球のことですから、野手の時にやると正確に行かないわ、バウンドすると向きが変わるわで大不評は疑いなしです。非難ごうごうでしょう。
問題は、この変化が自分であまりコントロールできないことで、つまりは自分の球は投げた本人も意図しない変化をしていることになります。七色の変化球なんてそんなものです。