POWERFUL MOMが行く!
多忙な中でも,美味しい物を食べ歩き,料理を工夫し,旅行を楽しむ私の日常を綴ります。
 





 「バンコク、“กรุงเทพมหานคร”、Krung Thep Mahanakhon」を流れる「チャオプラヤ川、“แม่น้ำเจ้าพระยา”、Mae Nam Chao Phraya)の西岸に「トンブリー、“ธนบุรี”、Thon Buri」という地区があります。「ワット・アルン」は、そのトンブリーで最初に暁(朝日)が差し込んでくる場所であったことから、インドの暁の神「アルナ(Aruna)」(インド神話の「ガルーダ(Garuda)」の兄)にちなんで名づけられました。



 「ワット・アルン、“วัดอรุณ”、Wat Arun」は、5基の仏塔からなります。大仏塔の高さは70メートルほど、台座の周りは200メートル以上もあるそうです。他のタイ仏教寺院とは趣を異にしますが、それはこの寺院が古代インドの世界観を具現化していて、中心の大仏塔を須弥山(しゅみせん、須弥山を中心に太陽、月、星が水平に回り、須弥山の東西南北に一つずつ大陸があり、南にあるのが、われわれの住む大陸「贍部洲(せんぶしゅう)」であるとする)に見立て、その周りを4つの小塔が取り囲んでいるからです。

 タイ文字には鶏の頭をした文字が8文字あります。その中の横幅の広い3文字を取り上げてみます。“”(チョー カチュー、樹木のch)、“”(ノー ネーン、小僧のn)、“”(ヨー イーン(ng)、女のy) の3文字です。暗記法です。能年(のうねん)という名の女性がいて、その女性の体格は相撲取りのよう。会社のエレベーターに数人が一緒に乗ったところ重量オーバーで警告音がなります。一人が言い出します。「超過重(チョーカジュー)の要因(ヨーイーン)は能年(ノーネーン)で~す。」 つまんないか。



 「アルン、“อรุณ”、arun」は「夜明け」という意味です。頭子音字は、中子音字の“”(オー アーン(ng))ですが、子音が“อร”と連続しています。“อรุณ”をそのままアルファベットに変換すると、“?・run”です(声門閉鎖音のIPA表記を?で代用)。これに母音を補って、音節構造(頭子音+母音+(末子音))にしなくてはなりません。“อรุณ”という2音節語における先頭の2つの子音の連続“อร”(?r)は、二重子音ではありません(?で始まる二重子音はない)。そこで、1番めの子音“”(/?/、オー アーン(ng))に/a/を付けて、第1音節を“”として、/a/と読み、子音字の種別に関係なく、「中平調(平声)」にします。第2音節“รุณ”は、/run/と読み、低子音単独字“” /r/の前に接する“” /?/が中子音字なので、“run”は、「平音節」の中子音字の声調規則が適用されますが、「中平調(平声)」のままです。



 “อรุณ”(arun)の/n/は、“”(ノー ヌー)が使われず、“”(ノー ネーン)が使われています。arun(←aruna)がインド起源の語だからでしょうか。

          (この項 健人のパパ)

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