POWERFUL MOMが行く!
多忙な中でも,美味しい物を食べ歩き,料理を工夫し,旅行を楽しむ私の日常を綴ります。
 





 阮朝王宮の対岸、レロイ通り(Đường Lê Lợi)に面して立つ「クオック・ホック(Trường Quốc Học Huế)」(“Quốc”は「コク(国)」で、“Học”は「ガク(学)」です)にバイタクのおじさんに連れて行ってもらいました。



 「クオック・ホック」は、かのホーチミン(Hồ Chí Minh、「胡志明」、幼年時代「阮生恭」(Nguyễn Sinh Cung),青年時代「阮必成」(Nguyễn Tất Thành)と「阮愛國」(Nguyễn Ái Quốc),中国では「李瑞」(Lý Thụy))が学んだ男子校(息子も男子校だったのですが、いまの世代と違って天下国家を論じていたのでしょうか)なのだそうです。

(健人のパパの注) ベトナムの学校制度は、初等教育(小学校5年)、中等教育(中学校4年と高等学校3年)、高等教育(大学4年)が基本です。

 このうち初等教育の5年間が義務教育となっています。第5学年の終了時に全国共通の修了試験が実施され、これに合格すると初等教育修了証が授与されます。

 中等教育は、前期4年・後期3年で構成され、前期中等学校第4学年の終了時に全国共通の修了試験が実施され、これに合格すると前期中等教育修了証が授与されます。就学率は3分の2程度。

 後期中等教育を受けるには、日本と同じように入学試験を受けなくてはいけません。(就学率は3分の1程度)

 高等教育機関つまり大学への進学率は、10%程度です。

 Ho Chí Minh received a modern secondary education at a French-style lycée in Huế, the alma mater of his later disciples, Phạm Văn Ðồng and Võ Nguyên Giáp.(ホーチミンは、後にファン・バン・ドンやボー・グエン・ザップが学んだフエのリセ(フランス統治時代の教育機関で、高等学校)で近代的な教育を受けた。)

 Tháng 9 năm 1907, Nguyễn Tất Thành vào học tại trường Quốc Học, Huế, nhưng bị đuổi học vào cuối tháng 5 năm 1908.(1907年9月、グエン・タット・タインは、フエの「国家学堂」に入学するが、1908年5月退学処分を受ける。)

 胡志明15歳在順化国立学校読書時,已経参加了秘密的反法活動.(ホーチミンは15歳ですでにフエの国立学校に在学中、抗仏運動に秘密裏に参加していた。)(注の終わり)



 現在は、共学校になっていて、授業休みならば学生たちが見られるはずなのですが、木立の緑に覆われた校庭の向こうに赤レンガ造りの校舎が見えるのみでした。



 機会があれば、学生たちと話し合ってみたいものです。ドイモイ(Đổi Mới、1986年のベトナム共産党第六回大会で提起され、5か年計画の基本思想になっている、経済発展のための市場メカニズムの導入や対外開放政策)20年の成果についてどのような考えを持っているのか、かつての敵国アメリカに対する印象はどうなのか、、、

 日本の学生たちと違って、国の将来とかを話題にしてくれるのでしょうか。成熟してしまった国で若者たちに覇気を求めるのは残念ながら無理でしょう。満たされた生活に入れば保守的にならざるを得ないのです。

 ホーチミンは世界史の中でどう位置づけるかは別として、ベトナムをひとつの方向に導いた強力な指導者でした。

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