POWERFUL MOMが行く!
多忙な中でも,美味しい物を食べ歩き,料理を工夫し,旅行を楽しむ私の日常を綴ります。
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「台湾へ再び」 - 今度は行きたい「猫空」
台湾旅行
/
2008年07月30日 00時10分53秒
台北市民は、夜に遊ぶことが多いといいます。そのスポットの一つが「猫空(Maokong、マオコン、貓空)」という地域です。猫空は台北市内から近いことから、涼を求めて、夏場の夜になると大勢の台北市民が押し寄せるといいます。猫空にはたくさんの「茶藝館」(中国茶ティールーム)があり、そこで麻雀に興じたり、おしゃべりをして過ごすのだそうです。24時間営業している店が多いといいます。週末の夜には満席になるお店もあるようなのですが、平日の昼間は比較的空いていて、我々外国人観光客にはいいのかも知れません。
「猫空」という地名の由来(
猫空地名的由來
)ですが、「猫空」は元々は茶園のある地域の東側の小さな渓谷を指しました(
猫空原本是茶區東側的小溪谷
)。そこは地質が軟弱なため(
因地質鬆軟
)、川底は卵形の石により侵食を受け、長い期間をかけて多数の穴が開きました(
河床在長年沖撃下被卵石侵蝕成坑坑窪洞
)。それが猫の爪痕に似ていたのです(
遺留下似猫爪痕跡
)。「猫空」という名はここに由来しています(
“猫空(孔)”之名就此傳開來
)、とあるサイトには書かれています。
これには異説があるようで、河床の石質が均一ではなく軟硬あって、軟らかい部分が侵食を受け、円形や楕円形の穴があき、凸凹して皺状になったのを台湾語で「了康」と言ったのを音の似通った「猫空」という字を当てるようになった、というのもあります。
この「猫空」に行く手段の一つに「
猫空纜車
(猫空ロープウェイ)」があります。このロープウェイは2007年7月に運用を開始しましたから、私の前回の旅行(2007年6月)ではまだ動いていず、乗れませんでした。今回は乗り物好きの我が子「健人」と夫を連れて行きたいと思っています。このロープウェイ(月曜日には運行していない)には、MTR木柵線(中山國中 → 南京東路 → 忠孝復興 → 大安 → 科技大樓 → 六張犁 → 麟光 → 辛亥 → 萬芳醫院 → 萬芳社區 → 木柵 → 動物園)の終点「動物園」で降り、5分ほど歩いて、猫空纜車「動物園」駅で乗ることになります。運賃は「猫空」まで片道50元(子供料金はありませんが、6歳未満なら大人と同伴であれば2人まで無料です。)。猫空纜車の「猫空」駅からは、猫空地域に循環バスが運行されているので、それで目的とする場所へ移動です。
しかし、「猫空」に行くには別の手段もあります。MTR木柵線の「萬芳社区」駅で降り、出口の正面方向にある東南客運の「捷運萬芳社区」バス停で、マイクロバスに乗ります(バス停でもタクシーを停める時のように手を前方に突き出し、乗る意思を示します。)。路線番号は「小10(S10)」で、料金は15元になります。釣り銭は出ませんので小銭を用意しておく必要があります。猫空地域では自由に降車できるので、運転手に降りたいと告げます。バス停以外で乗るのも自由なので、タクシーを停める要領でバスを停め、乗り込みます。(
捷運木柵線至萬芳社區站下車轉搭小公車10路至猫空下車即可到達。只要不妨礙交通順暢,小公車於山區路段可隨招隨停,沿途皆可上下車。
)
こちらはロープウェイより移動コストを抑えられるので、行きは鉄ちゃん2人のためにロープウェイに乗るけれども、帰りはこのバスがいいかも知れません。鉄ちゃんたちもいろいろと乗り物に乗れるので反対しないでしょうから、、、
私が「猫空」にこだわるのは、台湾に興味を持つようになった理由にあります。新潮社刊、渡辺満里奈著「満里奈の旅ぶくれ -たわわ台湾-」(2000年発行)を読んで、鉄観音茶と茶芸館に興味を惹かれ、行きたいと考えるようになったのです。
1998年10月、中国茶の取材のために台湾を訪れた。何軒も行った「茶藝館」の中に「竹裏館」という店があった。思えば、この店と出会った時が運命の分かれ道。その店で、今までに出会ったことのない、中国茶へのイメージを180度覆すような、すばらしく甘美で、脳みそがとろけるかと思うくらいうっとりとさせるお茶を幸運にも戴いてしまった。「こ、これが、鉄観音……!?」
「猫空」のある木柵地域は「鉄観音茶」の台湾における産地として最も有名です。(
木柵區是臺灣「鐵觀音茶」最著名的産地。)
木柵地域の山腹には茶畑が広がり、茶農家が経営する「茶芸館」が数多くあるようです。そこで茶葉を注文し、お茶請けを選び、自分でお茶を淹れ、お腹が空けば食事もし、遠くに見える台北市内をゆったりと眺める、、、きっと至福の時を過ごせそうです。行きたい!どうしても行きたい!去年、天候が悪く諦めただけに、今年こそ行きた~い。
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