久しぶりにあるレストランに昼食を食べに行きました。いつものメニューを頼みました。
美味しいものが食べられると期待しましたが、裏切られました。灰汁抜きが十分でなく、使われている油の量もかなり多すぎる。以前はそんなことはありませんでした。
さらにショックなのは、おいしいと人に勧めていたこと。その人たちは、私たちの舌を疑うでしょう。何も言ってはくれないでしょうから、味が変わってしまった、と弁解もできません。
このような経験は、今回が初めてではありません。数多くあります。おいしいと通い続けていたある料理店では、突然に味が落ちてしまいました。埼玉から静岡まで宿をとって出かけていたのに、あれ? いつもとちょっとお醤油の味が変だな、塩味がたっている普通の醤油で調理していると感じ始め、その次の訪問から料理がおいしく感じなくなってしまいました。それ以後もう行っていません。多分食材のコストを落としたのでしょう。
調理人の腕ではないのです。腕を持っていても、コストとの争いに白旗を出すようでは、やがて客は見放します。
妻は安くておいしい店を探しますが、そういう店は多分コストとの闘いを日々しているのでしょう。その闘いに飽いたり、負けたりすれば、味にてき面に現れます。きょうもその闘いに負けた店を見てしまったのでしょうか、妻はいつもの如くクレームをつけていました。
「クレームが店を救うのよ!」 口癖です。クレームを聞き、それをサービスにフィードバックする仕事をしている妻ならではの言葉です。 (夫 記す)
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