こんな郵便受けが玄関にあったら、なんて楽しいでしょう!
こんなところに行ってきました。
今季のドラマは「おせん」と「ラストフレンズ」を
まったりそしてどきどきしながら楽しんでおります。
先日たまたまネットで「おせん」の舞台によく似たロケーションの物件発見。
ドラマは茨城の方で撮られているとのことなので別物でしたが、
その家の主が骨董や美術に精通した女性であるという点では
さりげなく一致しておりました。
町田市にある「武相荘」へ行ってきました。
伯爵令嬢として育った白洲正子さんと白洲次郎氏のすまいとして今も残る民家です。
茅葺屋根の一見普通の古民家ですが、本物のセレブとでもいいましょうか、
洗練された美的感覚や豊かな知識で、今どきの生活コーディネーターなど
足元にも及ばないセンスある暮らしを展開していました。
と言っても私も今回、会社のお友達のぜひ行ってみたい というお誘いがなかったら
しゃれた古民家があるんだって 程度でおわらせてしまったかと思います。
博学の彼女たちと一緒なので、図書館であわてて「白洲正子自伝」なんて借りてきて、わくわくしながらの一日となりました。
施設内は撮影禁止なので、外観だけですが、
雰囲気を味わっていただけたら…と思います。
ここが一升庵(「おせん」の舞台)によく似た入口です。
臼をつかった素敵な郵便受けはここに置いてあります。
みっちり厚みのある茅葺の屋根です。下から見るといったいどうやってこんなにきっちりと
作れるのだろうと不思議になります。
こんな感じであちこちに庭の花が差してあり、庭と邸宅がさりげなく一体化しています。
こんな風鈴もあちこちに下げられて かすかに音を立てている時間が流れます。
庭園の中に「鈴鹿峠」なる道しるべとともに ぐるりと巡るお散歩コースがあります。
立派な竹林から切られたと思われる竹で手すりが施され、奥には山小屋ふうの建物も。
休憩所のレトロな窓から見える、自然そのままの風景。
屋根のようにかっちり手を入れた部分はもちろんですが、
ここのお庭はそういながらもなぜか自然体。
いっぱい生えたどくだみも ここならば憎らしくないかも(笑)
本館の中は 白洲正子さんの着物や器の数々、また蔵書などが
これまた生活のにおいが感じられるように展示されています。
テーブルコーディネートもとても素敵で、
手作りシュークリームやあんみつの供しかた、木製のこね鉢をつかった
サラダニソワーズなど、やっぱり食べ物系の展示に弱い私。
素敵なガラス器をつかったおもてなしの場など、
お見せできないのがとても残念。
こういった奥行きのあるものの使い方は
日々ゆったりとくらしていないと出来ないですね。
ご本人の素質+環境(経済的状況もね)その他もろもろ
白洲正子さんが世の奥様達を魅了するのは、そんなところからかもしれません。
(平日だし地味な施設だし と油断していたら、
最寄り駅では奥様たちがたくさん下車し、
徒歩でいくひと タクシーで乗り付けるひとで
おうちの中はかなり盛況でした。
何事も楽しみにならないことはない として
本当に生活を楽しんでおられたのだろうと、
少しでも、気持ちだけでも、暮らしを楽しめたら
近づくことができるかしら と ふと。
明日は、近くの町田の薬師池、紫陽花のいろいろをちょっとご紹介したいと思います。
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