全三十二基、果てしないほど続いた、祇園祭 山鉾巡行もついに最終、オーラスです。
山鉾の最期を飾るのは南観音山(みなみかんのんやま)。
“くじ取らず”のうちの一基なので、毎年南の観音さまは祇園祭のしんがりを務めます。
天女が舞う前懸が実にエレガントな印象ですが、それもそのはず、北観音山が男性なのに
対して、南観音山は女性。
しかし、山鉾の中で唯一、祇園祭の前日 宵山の深夜にかつがれて町内を練り歩くという、通称「あばれ観音」。
北観音さまへの恋心を鎮めるために、暴れさせるのだとか。
どんな世界でも、女性の方が強いのは世の常なのでしょうか…。