山開き初日の上高地は一面の銀世界。
これまで開山祭ではかつてなかったという吹雪の洗礼に、僕自身も驚きを隠せませんでした。
大正池から明神までゆっくりと歩きながら、春の上高地を満喫しようと考えていた頭をなんとか切り替えながら大正池でバスを降りると、突然冬山に取り残されたような寂寥感に包まれます。
さて…、とにかく歩みを進めなければと、池の畔を歩き始めたのですが、散策路のルートを含め、一面新雪に覆われています。
正確な道程は分からぬまま、一本の足跡だけを頼りに進んでいると見えてきたのがこの風景。
新緑の上高地をイメージして来たはずなんだけど…。
時ならぬ零下のモノクロームの世界が目の前に展開されていました。