山の辺の道の道程の途中にある長岳寺。
つつじの季節の美しい風景で知られる同寺ですが、紅葉の盛りには境内の楓が赤く染まり、秋の長岳寺もまた画になるのです。
本堂の前の放生池をぐるりと回り、対岸で赤く染まった楓の中で、特に赤い木を目指して歩んでいきました。
その深い色に惹かれて近づいてみると、背筋をピンと伸ばしたような葉の形に見入ってしまい、これから散りゆくとは思えないほど生き生きとしたその姿をマクロで撮影。
レンズの向こうの被写体にピントを合わせているうち、ふと気付きました。
紅葉は葉だけでなく、根本の枝まで赤くするんだ…。
美しい自然の変化です。