濃い紅色がとてもきれいに映えて見えた椿、“釣篝(つりかがり)”。
近づいてよく見てみると、鮮やかな紅の地の所々に白い斑点模様が入っていました。
椿の柄に、こんなかわいらしい模様もあるんだと思って調べてみると、この白い点のことを“星斑(ほしふ)”と呼ぶのだそうです。
なりほど、白い星!
昔の日本人は実に素敵な名前を考えるものだと、関心してしまいました。
釣篝(つりかがり)に星斑(ほしふ)。
この四つの漢字から想像させられる詩的なイメージ、やわらかな雰囲気は、受け取る人それぞれですが、そのしっとりとした世界観はどこか心安らぐものなのです。