祇園祭 山鉾巡行 岩戸山(いわとやま) 2010年07月27日 22時49分36秒 | 和のディテール 岩戸(いわと)といえばそうです、それは当然のことながら、「天の岩戸」のこと。 大屋根の下には囃子方を、屋根の上には屋根方を乗せ、いかにもがたいの大きな鉾の形なのですが、これはあくまで「山」。 屋根の真中から頭上に突き出た、鉾頭の位置にセットされた松の枝の存在によって、この車が、確かに山であることを理解することができます。 中国の故事が元になっている山が数多い中、日本の神々の伝説が元になった立派な山もしっかりと存在していました。
祇園祭 山鉾巡行 放下鉾(ほうかほこ) 2010年07月27日 22時37分38秒 | 和のディテール 遥か頭上、天を衝く鉾頭。 電信柱を下に見て、見上げるほどの大きさを誇る放下鉾(ほうかほこ)の、驚くべき高さも、実は鉾の中では小さい方。 平安時代、京にはびこる様々な疫病神の面々を、強力に吸い込む為として、天高く立てられたとはいえ、何もこれほどの高さにまで掲げなくてもと、思ってしまうのですが…。 ともあれ、京を荒らした数々の疫病神たちは、勢いよく掲げられたこの鉾の先にへと、吸い込まれていくのだと信じられていたのでした。 理屈を超えた、この威容を見れば、なるほど確かにそう思えてくるのです。