CONTAX（コンタックス） T2 ： Photo 1

CONTAX（コンタックス） T2を手に、古都を散策。
奈良　春日大社へと向かう参道の両脇には、古くから並ぶ数多くの石灯篭が、ずらりと並んでいます。
その中の、とある一角を写真に収めました。
その日、現像に出したフィルムを自宅でスキャンしてみて驚かされたのが、Carl Zeiss Sonnar （カール・ツァイス　ゾナー）2.8/38 T*の描写力。
直径15mmにも満たない小さな眼の、一体どこにこんな解像感が隠されているのか。
そして、細部を緻密に描き出すだけでなく、まるで被写体が醸し出す時間の流れまでもが写真の中に封じ込められような錯覚に陥ります。
T2が描き出す独自の色には、デジタル一眼レフの正確無比なリアリティとは別の、人間の記憶に迫る、もうひとつのリアルを表現する力が秘められています。