海辺のねこ

どんな日もかけがえのない一日。

7月の読了本

2006-07-31 | 
『優しい子よ』大崎善生(講談社)
『バナタイム』よしもとばなな(幻冬舎文庫)
『海のふた』よしもとばなな(中公文庫)
『空を飛ぶ恋 ケータイがつなぐ28の物語』新潮社編(新潮文庫)
『日本のイキ』大石静(幻冬舎文庫)
『診療室にきた赤ずきん』大平健(新潮文庫)
『夢をかなえる勉強法』伊藤真(サンマーク出版)
『走る人!鹿児島―青森30日間2300キロ激走日誌』岡崎圭(吉備人出版)
『和みおかやま』森田恵子(ソウルノート)
『根をもつこと、翼をもつこと』田口ランディ(新潮文庫)



先月から、ばななさんの作品が続いています。
ばななワールド、読み出したらはまってしますんですよね。
『キッチン』から『アムリタ』の頃まで単行本が出るとすぐに買いに走っていました。
ばななさんの本は、装丁がどの作品もとても素敵。
これも楽しみのひとつです。
だから、大切に箱詰めにしてとっておいたのに…。
数年前、うちの父ったら「いらない本かと思って、捨てた」って。
ガックリです…。最近は専ら文庫本で楽しんでいます。
『海のふた』の挿画は版画家・名嘉睦稔さん。この方の作品も好きですね。


『空を飛ぶ恋 ケータイがつなぐ28の物語』
「伝えたい気持ち、言えなかった言葉、ときめく心が空を駆けめぐる。」
という裏表紙の解説文に惹かれ読んでみた本。
「二人は空を見上げた。爆撃機の飛ばなくなった青空に、喜びのメッセージを
乗せた電波が、無数の虹になって、たしかに見えた」
重松清「オーヴァー・ザ・レインボウ」の最後のこの文章が印象深かったです。



『診療室にきた赤ずきん』
大平健さんの作品は、人と話をするとき(特に聞く側)の参考になるからと
先生から薦められたことがあります。
大平さんは精神科医。
『やさしさの精神病理』『豊かさの精神病理』『純愛時代』を読みましたが。。。
話の聞き方は確かに勉強になったのですが、内容がしんどかったです。
人々の抱える闇というか歪みというか、繊細な部分に反応してしまって。
本を読んでいて気持ちが悪くなったのって初めての経験でした。

この本は「物語療法の世界」のお話。
「あぁ、そうか」と納得できることばかりで面白かったです。
そういえば『なるほどの対話』(NHK出版)で、河合隼雄さんが吉本ばななさん
の高校時代の話を聞いて、「まさに三年寝太郎やね。」って言ってたなぁ。



『夢をかなえる勉強法』
勉強法の模索をしていたわけでもないのに、自然と手に取っていた本。
パラパラとめくってみると、心に響く言葉が散りばめられていました。

やらなければいけないことが山積みのとき、気ばかり焦ることがありませんか?
でも、ひとつずつ片付けていくしか対処の仕様はありません。
キーーーっとなる気持ちは、抑えて、抑えて。

*************************************
最後まであきらめないで頑張った人だけが、運命を切り開き、
夢を実現することができる。最後まで投げ出さない頑張り、
それが「根っこの忍耐力」だ。

人生のあらゆる局面で「根っこの忍耐力」は威力を発揮する。
壁にぶつかったときもあきらめない。最後まで夢を捨てない。
究極の意味で自分を高めていく底力となるのだ。
                 伊藤真『夢をかなえる勉強法』より
*************************************
この文章を見つけたとき、「頑張れよっ!」と応援をしてもらえた気分になりました。



『走る人!鹿児島―青森30日間2300キロ激走日誌』
好きですね~、このチャレンジ精神!!
そして本の中にあふれているポジティブな言葉の数々。
辛い状況でも走り続けるんですよね、岡崎さん。
“「有言実行」「有言実現」の力”、素晴らしい!

*********************************
小さな約束を守れない奴は、大きな約束を守れるはずもない。
だからこの小さな約束は、どんな状況になろうと守りきろうと心に決め、
土砂降りの中ひたすら走った。
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この方は岡山市生まれで、現在、岡山市消防局に勤務されています。
同じ岡山県民として親近感を覚えつつ…、見習うところがいっぱいあるなぁと
思いました。

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2 コメント

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心配ごとは縦に並べる (omotann)
2006-07-31 21:15:50
拙ブログの2006/7/19「やまない雨はない」の一文をのぞいてやってください。

(↑トラックバックの仕組みが、いま一つ解らないのでお手数かけます)



『夢をかなえる勉強法』の中の、

「やらなければいけないことが山積みのとき、気ばかり焦ることがありませんか?でも、ひとつずつ片付けていくしか対処の仕様はありません。」

と同じ趣旨のことを倉嶋厚氏が述べられています。私が共感を覚えた一文です。ご参考までに。

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>心配ごとは縦に並べる (mari)
2006-07-31 23:35:58
ブログ、拝読させて頂きました。



「心配ごとは縦に並べろ」と「やまない雨はない」という言葉、大切に心に刻んでおきます。



順番に片付けていくしかないんですよね。

そうすればきっと、その先の光は見えてくる―。



ご紹介ありがとうございました。

今度この本を読んでみようかなと思います。











 

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