海辺のねこ

どんな日もかけがえのない一日。

願はくは-。

2014-02-05 | 思い、想う
今日、父に会いに行ってきました。
お盆・お彼岸・暮れはもちろんのこと、毎月必ず一度は会いに行っているので-。
新しいお家に移って、もう50回は訪れたでしょうか。

15年ほど前のこと。
父の友人から言われたことがあります。
「お父さんはね、あなたたちが赤ちゃんの頃、おしめを替えてくれてたんだよ。覚えておきなさい。」と。

つい先日、母から言われました。
「お母さんが家事をしている間、膝の上にちょこんと乗せて絵本を読んでくれていたんよ」と。
絵本を読んでもらっていた記憶は全くないのだけれど…。
父の膝の上が大好きで、小さな頃は兄とよく取り合いをしていたっけ。

数年前からイクメンという言葉を耳にするようになりましたが、父は最先端をいってたんだなぁ。

人柄がよく表れていて、とてもありがたかった弔辞では「THE亭主関白」という言葉を頂きました。
あとで兄と「THE父親でもあったよなぁ」と話したことを、昨日のことのように思い出します。

「ねがはくは花の下にて春死なむそのきさらぎの望月のころ (西行法師)」
2月が近付くと思い出す、願い通り桜の頃に旅立った西行の歌。
誕生日(6月30日)がくる度に「ちょうど一年の半分の日に生まれたから、次は年の始まりにする」と言っていた父の新しい誕生日は、旧暦の年の始まりの頃となりました。

見事な人生だったね、お父さん。
また会いに行きます。

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