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海辺のねこ

どんな日もかけがえのない一日。

熱い音

2008-08-04 | 音楽
8月3日は玉島の花火大会でした。
打ち上げ数5000発、露天は約200店。
玉島の住民だけでなく、電車に乗って遠方からも花火見物に大勢の方がいらっしゃいます。
皆さん早くから場所取りをされるようで、1時過ぎには「花火大会に行くので氷をください」と市場に来られたお客さまがいらっしゃいました。
楽しまれたかしら?(^^)

さて私はというと、地元の花火大会には行かず―。
花火大会会場へと向かう人々の流れに逆行し、電車に乗って倉敷へ。
目指すは「倉敷チボリ公園」です。

*********************
「第三回 日本の太鼓フェスティバル」
平成20年8月3日(日)
開演:18:00

出演者
太鼓集団天邪鬼(東京都)
ゆふいん源流太鼓(大分県)
倉敷天領太鼓(岡山県)
山部兄弟(岡山県)
*********************

出演者は世界レベルの太鼓集団。
気迫に満ちた彼らの演奏には、只々、感動です。
何という力強さ。
そして豊かで、繊細な音色。
言葉では言い尽くせない、心に響く熱い演奏でした。

カメラを持って行っていたのですが、数枚撮ってやめました。
目に、耳に、心に、焼き付けておこうと思ったのです。

本当に素晴らしい演奏をどうもありがとうございました!
あの場にいることが出来て幸せでした。



いつも太鼓の演奏会にご一緒するお仲間の一人が、早くに会場を訪れ席を確保してくださっていました。
この日は3人分。いつもお世話になります。
また集まりましょうね♪

ブログご近所さんのくまこさんと子どもさんたち。
楽しい時間でしたね。
一緒にあの時間を共有できて嬉しかったです。

それから同僚。
倉敷天領太鼓さんのDVDをお貸した時から「生で聴いてみたい!!」と言われていました。
やっと思いが叶ってよかったですね。
今日はみんなして「格好良かったね~」の連発(^^)
またご一緒しましょうね。

う~ん。未だ、興奮覚めやらぬという感じです。
また彼らの迫力ある演奏から元気を分けてもらいに行こうっと!



【おまけ】
 
菖蒲の浴衣は、玉島まつりに着ていったもの。
高校時代に「“紺地に菖蒲”の柄の浴衣が欲しい!」と母に我が儘を言い、仕立ててもらったものです。

朝顔の浴衣は、バーゲンで一目惚れして衝動買い。
(衝動買いって滅多にしないのに)
チボリに着て行きました。

カゴと帯の間にあるピンクの物体は、何だと思われますか?
これ↓です。

くまこさんのお子様たちと色違い♪
輪っかの部分を指に通し、ぽよ~ん、ぽよ~んとヨーヨーのようにして遊びます。
実は私、夜店のヨーヨーすくい大好き人間なのです。
このピンクちゃんは刺激を与えるといろんな色に光ります。
持った感触も“やわやわ”で気持ちいい。
それでもって、お値段は105円。
チボリで販売しています。

母に見せたら大受けしていました。
もしかして、ヨーヨー好きは母の血か?!

オネスティ

2008-07-26 | 音楽
太鼓の音色を聴いた後、友人との約束のため岡山へ―。
訪れた場所は「PIANO BAR」です。
この日は、小野ハンナ(vo,p)伊予平(b)ライブがありました。

ハンナさんの歌声を初めて拝聴させて頂いたのですが。
低音でちょっぴりハスキーで、伸びのある艶やかなお声。
すごく格好いい!
羨まし過ぎです。

私の声は、誰に聞いても「高い」と言われまして…。
「どこから出してるの?頭?」
と、言われたことが何度もあります。
それでもって、子どものような声とも言われ…。

実際、高校時代に自宅に電話し、電話口に出た父に間違い電話だと思われました。
「幼稚園児が間違い電話をしてきたかと思った」らしいのです。
「もしもし、お父さん?」
と問いかけた私に対する反応が、それでした。


ハンナさんの声質自体が魅力的で、その上、自由を感じる素敵な演奏。
鍵盤が見える位置で聴いていたので、すごく得をした気分でした。

どの曲もそれぞれに良かったですが、とても好きな曲を歌って下さり感動しました。
ビリー・ジョエルの「オネスティ」。

ビリー・ジョエルばかり聴いていた時期があって、その中でも一番好きだった曲が「オネステイ」。
何度も何度も繰り返し聴いていました。
ラジオや街角で流れてくると、それだけで嬉しくなる曲です。

やっぱり生はいいですね!
ベースの渋い音色がこれまた良くて、CDで聴くビリーの歌よりも格好良いと思ってしまいました。
ハンナさん、嬉しい選曲をどうもありがとうございました。


さてここからは、ライブとは別の「PIANO BAR」のお話です。
「PIANO BAR」の壁には、たくさんのポスターや写真、絵が掛けられています。
それらを眺めているだけで楽しくなってくるくらい、いろんなタイプのものがあります。

この日、すごく“いいなぁ”と感じた絵がありまして。
一緒に行っていた友人にも「あれ、可愛いよね」と話していました。
「可愛い」という言葉では足りなさ過ぎて申し訳ないんですけれど、うまく表現しきれません。
自分の感覚に、色合いとか細やかさ加減がフィットしたんです。

こんな会話をした直後に、その絵を描かれたという方が来店されました。
そんな偶然もあるんですね~。
いつ訪れても新たな発見・素敵な出逢いが待っている、そんなお店です。

ちなみに。
駅まで車で行っていたので、もちろんノンアルコールを頼みました。
そのメニューは「抹茶(和菓子つき)」!!
奥の深いお店でもあります(^^)



太鼓の音

2008-07-26 | 音楽
26日、倉敷天領祭りに行ってきました。
お祭りで賑わっている街中を歩くのなんて、本当に久しぶりのような気がします。

一番のお目当ては、倉敷天領太鼓さんの演奏。
仕事を終えて急いで向かったのですが、その場に到着したのが演奏時間10分前。
道路上にお祭りのために作られた特設ステージの前は、既に黒山の人だかりでした。

舞台正面の後ろの方から拝見・拝聴させていただいたので、打ち手が見えるのは舞台上の大太鼓だけ。
それでも大・大・大感激!

音がビンビンと体に響いてくるんです。
抱えたカバンからもビリビリと振動が伝わってきました。

お祭りには欠かせない太鼓の音色。
気分が高揚してきますよね。

この日の私は、太鼓の音色に“高揚”とは違うある効果を求めていました。
それは“浄化”。
シンプルで力強い、魂の込められた太鼓の音に、いろんなものをスッキリと洗い流してもらおうと思っていたのです。


もう10年以上も前の冬のことです。
友人と一緒に天満屋さんの前の広場で、白装束を着て鬼の面をつけ、太鼓に合わせて舞っている鬼(なまはげのような感じ)を見たことがあります。
その鬼は、小さな子供を肩に担いでくるくると回り、厄払い・祈願をするのです。
何故かそのとき、最後の最後に私(そのとき学生)が担がれることになり、くるくると回られました。
勇壮な太鼓の音を聴きながら―。

そのとき一緒にいた友人の一言。
「厄が見えたんじゃない?」
この出来事があった前日、階段から前向きで倒れ落ちていた私。
疲れていたのもあったのですが、友人の一言に何となく納得してしまったのでありました。


こんなことがあり、太鼓の音色には“浄化”の力があると信じています。
実際に、倉敷天領太鼓さんの音を聴いていると実感しますしね。
そして、汗を光らせ一心不乱に打ち込む姿を見ていると「私も頑張らねば!」という気になります。
倉敷天領太鼓さん、今日もパワーを頂きどうもありがとうございました。

「桜」

2008-04-06 | 音楽
友人なおちゃんと、「ピアノバー」に行ってきました。
私はちょっぴりご無沙汰だったのですが…。

「ん?」新しいもの発見!
火の灯ったキャンドルに、猫ちゃんの絵。
そして月の満ち欠けを映写できる機械。
ちょっとした変化を見つけるのも楽しいですね~。

店長さんの弾き語りと、なおちゃんのピアノ演奏。
まったりと落ち着かせて頂きました。

店長さんの歌声は、優しくて温かで甘い。
すごく心地良いのです。
この日は「イエスタディ」や「テネシーワルツ」、そして店長さんオリジナルの素敵な曲「桜」も歌って下さいました。

今の季節にピッタリのこの曲。
なんとこの度、CDになりました!!



ボーカルは、みえさん。
いつも店長さんの歌う「桜」しかお聴きしたことがなくて。
女性ボーカルになるとどんな感じなんだろうと思いながら、聴いてみると―。

すごく透明なお声。
バックのピアノの音色は優しくて、ベースの低音も心地良い。
(今もBGMで聞きながらキーボードを打っています)

桜並木の中、温かな日差しと頬をなでる春風を感じながら、いろんな想いを胸に歩いている。
ときに桜に触れたり、土手に座って眺めてみたり。
そんな情景が浮んできました。

この曲を聴くと、たくさんの想いが溢れてきます。
最初に聴いたときから何て素敵な曲なんだろう!と思っていたこの曲が、CDになってとっても嬉しいです♪
矢野さん、素敵な曲を作ってくださって、そしていつでも聴けるようにCDにしてくださって、どうもありがとうございました。


このCD、カラオケバージョンも収録されていまして。
歌うこともできます(^^)
楽器はピアノとベース。あとはコーラスが入っていて。
このカラオケバージョンを聞きながら、ハモったらまた違った雰囲気で奇麗だろうなぁと勝手に想像しておりました。
とても心に残るメロディです。


さて今度、店長さんがラジオ出演をされるそうです。
おすすめのジャズを流すそうですので、JAZZ好きの方は是非。
 
 レディオモモ(FM79.0MHz) 4月13日(日) 21:00~22:00 
 レディオモモおもちゃ箱 「JAZZ SPOT ~ジャズスポット~」
          (パーソナリティ:平川睦子・矢野啓三郎)

岡山にお住まいの方は“もしかしたら”この番組で「桜」が聴けるかもしれません。

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時が過ぎて 今が遠い過去になっても 忘れない
僕のこの気持ちは 花に預けよう

作詞/作曲 矢野啓三郎 「桜」より
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【追記】
この日の「ピアノバー」での飲み物のコースターは、桜柄でした。
さすが!

山部泰嗣コンサート~邦楽界のニューヒーロー達~

2008-03-23 | 音楽
3ヶ月前からチケットを買い求め、心待ちにしていた和太鼓のコンサート。
ついにこの日がやってきました。

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第22回倉敷音楽祭
和太鼓「山部泰嗣」コンサート~邦楽界のニューヒーロー達~

ゲスト出演:津軽三味線・木乃下真市、筝・山路みほ
友情出演:緑光(和太鼓・石川県)、山部泰嗣スペシャルユニット

日時:3月20日(木)開場18:00 開演18:30
場所:倉敷芸文館ホール
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数日経った今も、感動覚めやらぬ状態です。
心に刻み込まれている音と映像。
ご紹介させてくださいね。

全席自由席だったこのコンサート。
開場時間は18::00だというのに、一番乗りの方は15:00には来られていたようで、17:00には既に長蛇の列。
人気ぶりが伺えますね。
私は友人・直ちゃんと和太鼓講座で同じチームだったメンバーと共に、前の方に並ぶことができ、とてもいい席でコンサートを楽しむことができました。

会場に入ってまず目に入ってきたのが、観客席と同じ高さくらいにセッティングされた大太鼓。
どんな始まり方をするのだろう?と思っていたら―。

会場全体が暗くなり、静まり返ったところで、いきなり
「ドドーーーン!!」という大太鼓の音が!
そして大太鼓のセットが舞台の上にせり上がり、そのまま本日の主人公・山部泰嗣さんのソロ演奏へと突入。
観客の関心を一気に舞台へと引き寄せた演出でした。

山部泰嗣さん。現在19歳。
6歳で「倉敷天領太鼓コンサート」にてデビュー。
2004年、東京国際和太鼓コンテスト「大太鼓部門」において、最年少16歳で最優秀賞を受賞。

体を反らせながら渾身の力を込めて“打つ”姿。
溢れ出る迫力満点の音。
観ている、聴いている、こちら側が息を呑むほどの力強さです。
(大太鼓を乗せているやぐらが揺れるくらいなんですよ)


ゲスト出演・友情出演の方々の演奏、セッションも素晴らしくて。

筝曲演奏家の山路みほさん。
ソロで演奏された「鳥のように」という曲は、鳥のさえずりや空を舞う情景が浮んでくるかのような音色でした。
(ちなみに山路さんは、母校(高校)が一緒です。)
セッションでは、山路さんがこの日のために作曲したという曲を披露。

演奏後の山路さんの言葉には驚かされました。
「2回聴いただけで、曲の9割は覚えていたよね」
5分以上はゆうにあるだろう、この曲。
素敵な曲を書かれる山路さんの才能も、2回聴いただけで殆ど覚えてしまうという山部さんの才能も、私はただただ感心するばかりでした。


津軽三味線奏者の木乃下真市さん。
コンサートのチラシに木乃下さんの写真とお名前を見つけたとき、思わず
「うわ~~~」と声を上げてしまった私。
是非一度、生でお聴きしたいと思っていた方だったのです。

まずは古典の3曲。
「津軽よされ節」「津軽あいや節」「津軽じょんから節」
ピンっと伸びた背筋、少しもぶれない姿勢。
迫力ある撥さばきによって流れ出す、力強い、それでいて澄んだ音色。
単純に、聴けたことが“嬉しい”“幸せ”と思う演奏でした。

その後、木乃下さんの曲を2曲、山部さんとセッション。
曲に入る前に木乃下さんが、
「セッションには“会話のような”ものと“戦い”のようなもの、二つのタイプがある」
というような意味のことを言われました。
そして、今回は「一騎打ち」になるだろうと。

まさに、そのお言葉通りの「戦い」ぶりでした。
圧倒されるほどの、お二人の熱演。

演奏後の木乃下さんのお言葉は、
「どうなることかと思っていたけれど、“おぬし、やるな”」、でした。
一方、山部さんはというと。
“一生に一度は一緒に演奏してみたい”と思っていた方との共演に、(後の演奏曲目を忘れるくらいの)放心状態でした。

滴り落ちる汗を何度も拭いながら「いっぱい、いっぱい、です」とおっしゃっていた山部さん。
あれだけ打って、打って、打ちまくったら…。それはもう、ね。
本当に、素晴らしい演奏でした。圧巻!!


話をするのが苦手だとおっしゃっていた山部さんですが、今回は最初から何度もお話をされる場面がありました。
そしてその言葉の大半は、感謝の言葉だったのです。
「倉敷で生まれ、倉敷に育ててもらった」
「大将が、いい太鼓を持っていてくださったから」
大好きだと言われる、ゆふいん源流太鼓の曲「ゆふおろし」を笛で吹く前には、演奏することを快諾してくださった源流太鼓の方にお礼の言葉を。
共演者の方々、観客にも、お礼の言葉を。
話の最後はいつも決まったように「ありがとうございました」でした。

こういう姿勢の方だからこそ、人々が集まるのでしょうね。
友情出演の緑光(ひかり)とのセッションも素敵でした。
女性3人組の緑光。
笑顔を浮かべながらの演奏は華やかであり、太鼓を打つ姿はしなやか且つ艶やか。
紡ぎだす音色も、とても美しかったです。
山部さんが作曲したという「大蛇」での共演は最高でした!

山部泰嗣スペシャルユニットとの演奏、弟・哲誠さんとのドラムセッションは、やはり息の合いようがピッタリ!
倉敷に、こんなに素晴らしい太鼓奏者たちがいてくれるという幸せ。
倉敷で、彼らの演奏が聴けるという幸せ。
感謝ですね。
(1部で演奏された「疾風」は、曲名どおりに風が吹き抜けたようで、爽快でした。)

構成やセットも随分考えられたであろうコンサート内容で。
コンサート終了後、座席のシートに体を埋め、仲間と一緒に「良かったね~」と放心、感嘆。
綴っても綴っても書き足りないくらい、たくさんのことを感じた時間でした。


すべての演奏が終わったあと、バチを両手の掌で包み込み、観客に向かって合掌。
深々と頭を下げた山部さん。
幸せな時間、たくさんの感動をどうもありがとうございました。


山部泰嗣さん。
プロ奏者となり、ますます全国・国外にも活躍の場が広がっています。
機会があれば是非、山部さんの太鼓の音をお聴きくださいね♪

3月の倉敷は“ハッピー”&“熱”かった!

2008-03-22 | 音楽


行ってきました!心待ちにしていたイベントに。
二日間で計3か所。

【3月20日(木)】

「母と娘の絵てがみ&写真展」
森貞和子・森貞晶絵
場所:ギャラリーはしまや


第22回倉敷音楽祭
和太鼓「山部泰嗣」コンサート~邦楽界のニューヒーロー達~
ゲスト出演:津軽三味線・木乃下真市、筝・山路みほ
友情出演:陽光(和太鼓・石川県)、山部泰嗣スペシャルユニット
場所:倉敷芸文館ホール


【3月21日(金)】

第22回倉敷音楽祭
「ジャズ・ピアノ6連弾」
出演:佐山雅弘・小原孝・国府弘子・塩谷哲・島健・山下洋輔
場所:倉敷市民会館






それぞれの場所で、とてもとても幸せな時間を過ごさせていただきました。
たっくさんの想いが溢れそうです。




ただ今、感動抱きしめ中。
ゆっくり、じっくり、この感動を言葉にしていきたいと思っています。
しばしの間、浸らせていただきます。


注)身を寄せ合うカメさんたち。
  倉敷アイビースクエアにて生息中。

倉敷音楽祭プレコンサート

2008-02-20 | 音楽
2月17日(日)倉敷市芸文館ホールにて
第22回倉敷音楽祭プレコンサート「松本和将と仲間たち」に、行ってきました。

プログラムは、
ブラームス「ピアノ四重奏曲 第3番 ハ短調 Op.60」
ブラームス「ピアノ四重奏曲 第1番 ト短調 Op.25」
(アンコール曲は上記第3番のとても美しい第3楽章)


このカルテット、ピアニストの松本さんご本人が「夢のコラボ」とおっしゃる程の、素晴らしいメンバーでした。
松本和将さん(ピアノ)、岡崎慶輔さん(ヴァイオリン)、鈴木康浩さん(ヴィオラ)、趙静さん(チェロ)の4人。
それぞれが際立った才能と輝かしい実績をお持ちの方々です。

ショッキングピンクのドレスに身を包んだ、紅一点の趙静さんが舞台の真ん中。
向かって左側にヴァイオリンの岡崎さん。
右側にヴィオラの鈴木さん。
後ろにピアノの松本さんが控えていらっしゃいました。

突出した才能の持ち主が集まると、どんな演奏になるのかしら?
と期待に胸を膨らまし、最初の音が奏でられるのを待っていると―。
演奏前に松本さんが「合図がなくても合うくらい」と言われたとおりの、一体感でした。
自分自身に個性と力があって、尚且つ、周りの音と溶け込める。
この余裕と力量に感服です。

ピアノの松本さん、
いつものように時折上を見上げながら弾いていらっしゃいましたが、
いつにも増して嬉しそうに演奏されているなと感じたのは私だけでしょうか。
とても優しい音色でした。

ヴァイオリンの岡崎さん、
凄く伸びやかで澄んだ音色。心地よかったです。
数日前に始めて合わせられたとお聞きしましたが、到底信じられない息の合いようでした。
凄い。

ヴィオラの鈴木さん、
いや~、ヴィオラってこんなに深い音色だったんですね。
何度もヴィオラの音を聴いたことがあるはずなのですが…、初めて知りました。
演奏中、幸せそうに天を眺めている姿も印象的でした。

チェロの趙静さん、
まずはその美しさに溜息でした。
弓を動かすその腕の流れも奇麗。
そしてしっかりと低音で支える演奏は、どっしりとした安定感と逞しさを感じました。
それでいて艶やか―、なんですよね。
聴き惚れつつ、見惚れてしまいました。


室内楽は今まであまり聴くことがなかったのですが、これだけ素敵な演奏を聴いてしまうと、また聴いてみたくなりますね。
でも、最初に耳にしたものが良すぎたかもしれませんが・・・。

最後に、とても印象的だったことをひとつ記しておきます。
静かに静かに演奏が終わるとき―。
弦楽器の御三方の弓が、そぉっと、そぉっと弦から静かに優しく離れていくのです。
その動作がとても心を円くしてくれました。
心に響く演奏会に出会えたことに、感謝です!

風の音

2007-10-14 | 音楽
「土井啓輔 尺八コンサート“吉備音”」に行ってきました。

友人・なおちゃんに誘われて行った、初めての尺八コンサート。
どんな風なのかお誘いを受けたときには、さっぱり想像もつかず・・・。
尺八だけなら何となく雰囲気は分かるのですが、共演される方々の楽器がいろいろで―。

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10月14日(日)
会場:オルガホール

<出演者>

尺八:土井啓輔
ピアノ:谷川賢作
ベース:福田亮
和太鼓:はせみきた

<プログラム>
夢二MODAN  [作曲 土井啓輔]
護法様奇譚(ごうさまきたん) [作曲 土井啓輔]
RIBERTANGO  [作曲 Astor Piazzoll]
リンゴ追分 [作曲 米山正夫 / 編曲 土井啓輔]

The Big Boss [作曲 Joseph Koo / 編曲 土井啓輔]
Spain  [作曲 Chick Coreal]
秋田おはら節 [秋田民謡 / 編曲 土井啓輔]
風紋の彼方 [作曲 土井啓輔]
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このユニット、素晴らしかったです!
尺八の土井啓輔さんは、ピアノの谷川賢作さんと長年デュオとして活動をなさっているそうで、息がバッチリ合っていました。

それぞれの楽器について素人の私が感じたことを少しだけ。

尺八。
生の音を聴いた瞬間に、「“風の音”だ!」と思いました。
息を吹き込む楽器なので余計にそう感じたのかもしれませんが。

尺八の音色を聴きながら、星野さんのこんな言葉が思い出されました。
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「風こそは、信じ難いほどやわらかい真の化石だ」と、誰かが言ったのを覚えている。私たちをとりまく大気は、太古の昔からの、無数の生き物たちが吐く息を含んでいるからだ。その吐く息とは、“言葉”に置きかえてもよいだろう。
風に包まれた時、それは古い物語がどこからか吹いてきたのだという。
星野道夫『長い旅の途上』(文春文庫)より
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ピアノ。
谷川さんの演奏、初めて聴きましたが。
一発でファンに!!
ちょっと猫背の姿勢で、しなやかにやわらかに鍵盤を叩く指先。
時に歌い、足を踏み鳴らす。
グレン・グールドか、キース・ジャレットかというような演奏スタイル。
音色は変幻自在。
素晴らしい演奏でした。

ベース。
低い音で、しっかりとリズムを刻む。
陰でユニットを支えていました。
“海の底”のような音。

和太鼓。
はせみきたさんの動きはとてもしなやかでやわらかでした。
腰の位置も決まっていて、余分な力は全く無し!
だからこそ、音の強弱を自在に操れるのでしょう。
太鼓の音は鼓動の音、とも思われますが・・・。
彼の奏でる音は、どっしりとした“大地の音”だと思いました。


誘ってくれたなおちゃん、今日もどうもありがとう。
新鮮な感動を覚えた一日でした。



さて、帰り道。
スターバックスに立ち寄り、コーヒータイム。

「本日のコーヒー」を注文すると、レジのお姉さんにこう言われました。
「本日のコーヒーは濃い目のコーヒーなので、夜は控えられたほうが良いかと思います。」

私はコーヒーであろうが、紅茶であろうが、濃い抹茶であろうが、夜飲んでも全く平気。
その旨をお伝えすると、
「一度試飲なさってみてください」とのこと。
お言葉に甘えて頂きました。

やはり、大丈夫。
“本日のコーヒー”を注文し、すっかり飲み干して帰宅。

案の定、すぐに熟睡できました。
気付くと朝!
コーヒーぐらいでは、私の眠りは妨げられないのでありました。
ははは。
スタバのお姉さん、お気遣い頂きましてどうもありがとうございました。

ピアノの音色に包まれた日

2007-09-30 | 音楽


ピアノバー主催のコンサートに行ってきました。
いつもはジャズが流れている店内ですが、今回は少し雰囲気が違います。
第2回目となるピアノバー主催のコンサート。
今回は、岩本咲子さんと窪田直子さんによるクラシックのピアノコンサートでした。(第1回目はマリンバだったそうです)

******************************
―プログラム―

【岩本咲子(ピアノ)】
「Lullaby Of Birdland」  G.D.WEISS G.SHEARING
「タンゴ」  アルベニス            
「春に寄す」  グリーグ             
幻想曲「さくらさくら」  平井康三郎     
「夢」  ドビュッシー             
【連弾】         
「ハンガリー舞曲 第1番」  ブラームス     


【窪田直子(ピアノ)】   
「アラベスク 1番」  ドビュッシー      
「アルビノーニのアダージョ」  アルビノーニ 
「樅の木」  シベリウス         
「インベンション 8番」  バッハ      
「主よ人の望みの喜びよ」  バッハ        
【連弾】  
「めぐり逢い」   アンドレ・ギャニオン   

【アンコール(連弾)】
「You Are The Sunshine Of My Life」   スティービーワンダー
******************************

曲紹介をお聞きしていると、お二人とも考え抜かれた選曲だったようでした。
今年没後100年というグリーグの「春に寄す」。
その後、“春”繋がりの「さくらさくら」。
ご本人は「季節はずれですみません」と言われていましたが、今まで聴いたどの「さくらさくら」よりもドラマチックで素敵でした。
花が咲き始めた頃、満開、そしてはらはらと散っていく様が脳裏に浮んでくるようでした。

阪神大震災に会われた方がとても癒される曲として挙げられていたのを知り、譜面を探されたという「アルビノーニのアダージョ」。
心に沁みました。
大好きな曲「主よ人の望みの喜びよ」を聴けたのも、とても嬉しかったです。


それにしても、連弾の息の合ったことといったら!
何と、一ヶ月前に始めて会ったばかりというお二人。
どうしたらあんなにピッタリと音や間が合うのかしら?と思うくらいでした。
練習の賜物なんでしょうね。(きっと相性も良いのですね)

プログラム最後の曲「めぐり逢い」のゆるやかな美しいメロディに包まれながら、お二人の演奏をあの空間で聴けたことに幸せを感じました。
私が聴かせて頂いていた場所は鍵盤の真横の特等席。
指使いが全て見える位置です。
床に着けていた足からはピアノの振動が伝わってきて、全身で音を楽しむことができました。

演奏してくださったお二人、企画してくださった店長さん。
素敵な時間をありがとうございました。



P.S
直ちゃん、お疲れさまでした。誘ってくれてどうもありがとう。
楽しかったです♪

輝く笑顔と、演奏と

2007-08-27 | 音楽
今年も行ってまいりました!金光学園音楽部吹奏楽団の定期演奏会に。
(去年の定演の記事はこちらから)

************************************
金光学園音楽部吹奏楽団 第35回定期演奏会

日時 8月26日(日)午後の部15:00開演
場所 里庄総合文化ホール《フロイデ》

【PROGRAM】
ハリウッド万歳   
はてしなき大空の賛歌
MONUMENT第六の幸福をもらたす宿
<休憩>
オーメンズ・オブ・ラブ
THE MUSEUAM ~World Music~
カーペンターズ・フォーエバー
かっぽれFUNK
*************************************

中学1年生から高校3年生まで、総勢138名の大所帯。
こぼれる笑顔に、スイングする体。
彼らは何て楽しそうに演奏するのでしょう!!

二部構成で後半は生徒達が企画したものだそうです。
演奏はもちろんのこと、アカペラコーラスあり、全員による手話付き合唱あり、日舞、寸劇あり。
「THE MUSEUAM ~World Music~」では、様々なジャンルの音楽を聴かせてくれ、琴と三味線の演奏までありました。
本当に盛りだくさんのプログラム。

涙がぽろりと流れる感動のシーンもいくつかありました。
高校3年生は定期演奏会を最後に引退するのです。
毎年恒例となっているようですが、後輩から3年生へレイのプレゼントがありました。
そしてプログラムが全て終了しアンコールまでの間には、顧問の先生から学年ごとのメンバー紹介があります。
先生からの生徒たちへのメッセージ―。
“一年、一年、大きく成長していくのだなぁ”と、聞きながら感動しておりました。
自分自身の高校時代の部活動を振り返りながら。

それにしても演奏した曲数はどれくらいあったのでしょう?
凄い数でした。

校長先生がコンサートパンフレットに文章を寄せておられ、その中にこんな一文がありました。
「 ブラスバンドの年間の総練習量は、どれほどになるのでしょう。
 高校野球部やバレーボール部と比べてどちらが練習量が多いのでしょう。
 ふとそんなことを思ってしまうほど部員たちはよく練習をしています。」

あの演奏は、並々ならぬ練習量と努力の賜物です。
礼儀正しく、清々しく、それぞれが感謝の言葉を口にする部員達。
今年のテーマ「絆」を随所に感じることのできたコンサートでした。
一生懸命に何かに取り組むことのできる中学・高校時代って本当に素晴らしいなぁ。

ご一緒してくれた“なおちゃん”、いつもありがとう。
来月のなおちゃんが出演するコンサート、今から楽しみにしています♪


<お知らせ>
金光学園音楽部吹奏楽団 第35回定期演奏会の福山公演の残席がまだ少しあるようです。
興味のある方は是非!

9月2日(日)ふくやま芸術文化ホール《リーデンローズ》にて
午前の部 11:00開演/午後の部 15:00開演
指定席(1000円),自由席(800円)