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海辺のねこ

どんな日もかけがえのない一日。

「星降る庭の音楽会」

2007-08-08 | 音楽
1ヶ月程前だったでしょうか。“松本和将さんと山部兄弟がコラボする”という話を聞いたのは。
場所は後楽園、幻想庭園のイベントにて。
「星降る庭の音楽会 ―松本和将meets幻想庭園―」

野外で松本さんのピアノ(クラシック)が聴ける。それも山部兄弟(兄・和太鼓、弟・ドラム)と一緒に演奏―。
即座に「次の日仕事がいくら早くても、ご一緒して下さる方がいなくても、絶対に聴きに行くぞ~」と決意したのでありました。

そして待ちに待ったこの日がやってきました。


【倉敷天領太鼓・山部ユニットと花火の共演】

当初3日(金)の予定だった岡山納涼花火大会ですが、台風のため8日(水)に延期になりました。
偶然が重なり、和太鼓とピアノの演奏を後楽園で聴きながら、岡山城(烏城)越しに花火を眺めるという―。
何とも贅沢な体験をさせて頂きました。

一番右手に小さく写っているのが岡山城です。
ステージとお城の間に花火を見ることができました。


【倉敷天領太鼓・山部ユニット】

最初は何故に演奏会と花火の日を重ねるの?
花火の音が演奏の邪魔にならないだろうか?
と心配しておりましたが、全くの杞憂でありました。
勇壮な太鼓と、闇夜に染入るような笛の音。
相乗効果となり、素晴らしい迫力でした。

太鼓を演奏される方の腕とか胸の筋肉って、凄いですよね。
逞しい―。


【松本和将さん】

ご自身の希望から、幻想庭園での演奏が実現したそうです。
夜風を感じながら聴くクラシックピアノの音色。
広い空間なのでマイクを通しての演奏でしたが、とても心に響きました。
マイクがペダルを踏む音まで拾うのですよ。

<演奏曲>
ショパン「英雄ポロネーズ」 
ドビュッシー「アラベスク」
ドビュッシー「ゴリウォーグのケークウォーク」
ラフマニノフ「プレリュ-ドOp.23-5」
ガーシュイン「ラプソディー・イン・ブルー」

「アラベスク」の演奏の時には、花火が上がりませんでした。
あたかも、静かな曲に浸れるようにというような粋な演出。
最後の音を演奏し終わったとたん、図ったように打ち上げられました。
もしかしたら係員さんがいらっしゃって、無線連絡をされていたのかしら?と思うほどでした。

そして観客は人間だけではなかったようでした。
「ラプソディー・イン・ブルー」の演奏時には蝉が鳴き始め、少し遅れて蛙の合唱までおきました。
後楽園に住んでいるいろんな生き物たちも楽しんだようです。


【松本和将 with 山部兄弟】

楽しみにしていたコラボ。
行ってよかった!聴けてよかった!
感激、感動、素晴らしい … 等々、喜びの声しか出てきません。

ピアノと和太鼓ってこんなに合うものなんですね。
そしてド迫力!!
魂が揺さぶられました。

<演奏曲>
「ゆふおろし」
ラヴェル「ボレロ」
ドビュッシー「ゴリウォーグのケークウォーク」

アンコールはメドレー
「アメイジング・グレイス」~モンティ「チャルダッシュ」~
ベートーヴェン「エリーゼのために」~モーツァルト「トルコ行進曲」~
ブルグミュラー「アラベスク」~モンティ「チャルダッシュ」


松本さんが仰っていた“打楽器あってこそ”の「ボレロ」。
高揚致しました。
波が打ち寄せてはかえす情景が目に浮んでくるようでした。
大好きな曲がこんな風に聴けて感動です。

「ゴリウォーグのケークウォーク」のアレンジぶりも凄かった~。
フィギアスケートの浅田真央ちゃんがフリーの曲に選んでいた「チャルダッシュ」も楽しかったです!

最高の一夜を過ごせました。
松本さん・倉敷天領太鼓の皆さん、そして山部兄弟、どうもありがとうございました。

生一丁!

2007-06-16 | 音楽
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上妻宏光
「生一丁!」Tour 2007
~古典曲、そしてアコーディオンとのコラボレーション~
場所 岡山ルネスホール
日時 2007.6.15(金) 18:30~
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行ってまいりました。上妻さんのコンサート!
今も上妻さんのCDを聴きながら、この記事を書いています。

「生一丁!」と題されたこのツアー。
“生音”の生と、三味線は一丁、二丁と数えられることから名付けられているそうです。

伝統楽器の演奏もスピーカーを通して聴かせるのが殆ど、という昨今。
上妻宏光さんは、“洋楽器と三味線”のコラボ、オリジナル曲の演奏、という印象を持たれている方が多いかもしれません。
しかし、三味線への熱い思いで「“生音”にこだわり古典曲を弾く」というスタイルのコンサートをその一方で精力的に行われています。

以前、スピーカーを通して津軽三味線の演奏を聴いたことがありました。
その時に感じたのは「生の音の響きを聴いてみたい」ということでした。
それを聴かせてくれ、感じさせてくださった上妻さん、どうもありがとうございました!

伸びやかで澄んだ、そして凛とした音色でした。
ルネスホールは天井が高いのでとても音が響いていました。

上妻さんの姿勢の良さと、キリッとした雰囲気。
それでいてウェットにとんだ話しぶりと声の良さに感動しました。

コラボのアコーディオン奏者は桑山哲也さん。
ボタン式アコーディオン(ベルギー配列)の奏者は、現在の日本では桑山さんだけなんだそうです。
13キロもあるというそのアコーディオン。
自由自在に操る姿は驚きでした。
三味線の音ともとても合っていて素晴らしかったです。
双方の音を生かすお二人の演奏に感服でした。

心地よい音色に包まれた一夜。
ご一緒してくださった“なおちゃん”、どうもありがとうございました。


ちなみに―。
桑山さん、「どこかで拝見したことがあるな~」と思っていましたら…。
女優・藤田朋子さんのご主人でした。

瞬間よ、再び

2007-05-13 | 音楽


ふと立ち寄った本屋で、ある雑誌の表紙写真に目が釘付けになった。

  あの写真のピアニスト、渋くて格好いい!!

思わず近寄り、じっくりその写真を眺めてみた。
そのピアニストはキース・ジャレットだった。
二度目だ。
彼に、瞬間的に魅せられたのは―。

もう10年以上前になるだろうか。
友人の家を訪れたときのことだ。
部屋はピアノの音色に包まれ、壁にはピアノを弾く男性のモノクロ写真のLPジャケットが掛けられていた。

スピーカーから流れるそのピアノの調べに聴きいったとき、一瞬にして惹き込まれている私がいた。
「このピアニスト、誰?」
「キース・ジャレットだよ。今かけているレコードは『ケルン・コンサート』」

翌日、「ケルン・コンサート」のCDを買いに行ったのは言うまでもない。
これが大好きなピアニスト、キース・ジャレットとの出会いである。

今夜は、キース・ジャレットを聴いて眠ろう。

ピアノソナタの世界

2006-09-25 | 音楽
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松本和将「ピアノソナタの世界」
2006年9月24日(日)開演15:00
山陽新聞社 さん太ホール

【プログラム】
モーツァルト 
    ピアノソナタト長調KV.283
    ピアノソナタニ長調KV.311

ベートーヴェン 
    ピアノソナタ第14番変ハ短調Op.27-2「月光」
    ピアノソナタ第23番ヘ短調Op.57-2「熱情」

アンコール曲   ラフマニノフ ヴォカリーズ
  
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客席の照明が落ち、松本さんが舞台に表れた。
(あれ?今日は珍しくメガネ姿だ。)
これから始まる演奏会への期待で膨らんだ空気に、今夜の主役を迎える温かい拍手の音が混ざる。

松本さんがピアノの前に座った瞬間、シーンと静まり返るホール。
しばしの瞑想。
そしてモーツァルトのメロディが流れ始めた。


前々から楽しみにしていた松本さんのピアノリサイタルは、こんな風に始まりました。
そして、2曲目を続けて演奏するのかと思っていたら…。
一曲目を弾き終えると、ピアノが舞台の袖に運ばれていくではありませんか。
「んんっ?!何事?」と思っていると。。。
何と、プロジェクターを使用しての映像を交えたトークが始まったのです。
いつも曲の合間のおしゃべりが面白い松本さん。今回は格別でした。


<本邦初公開という東京の自宅での風景>
・寝起きの松本さん
・ピアノの練習をする松本さん
(何と音が出ない鍵盤あり!!イマジネーションで弾くそうです)
・その途中に来た携帯メールに早打ちで返信する松本さん
・バンド活動で鍛えたエレキギターの演奏を披露する松本さん
・料理をする松本さん
(馴れた手つきで野菜を刻まれていました。出来上がったチャーハンの自己採点は40点と辛口!)
・バンド時代の化粧姿の松本さん…


ここで、メガネ姿だった理由がわかりました。
「コンサートではコンタクトを使用するのですが、コンタクトケースを開けたら中身が入っていなかった…」とのこと。
おちゃめさんです。

松本さんのお話を聞いていていいなと思うのは、クラシックが素人の私でもとてもわかりやすい説明をしてくださるところ。
敷居が高そうに感じるクラシックの世界を、スーッと身近に引き寄せて下さいます。
専門的なことでもわかりやすく伝え、音楽を楽しませてくれるピアニスト!

松本さんの解説の後に聴いたモーツァルト。
普段あまり好んで聴かないモーツァルトの曲が、今日は可愛らしく聞こえてきました。

ベートーヴェン、「月光」に関するお話も分かりやすいものでした。
映画「戦場のピアニスト」のある印象的な場面に使われていた「月光」。
ずっと松本さんの演奏で聴きたいと思っていて。脳裏にあのシーンを思い浮かべながら聴き入りました。
感動。

「熱情」は迫力満点の演奏。
うわ~、指がよくあんなに高速回転するなぁと感心することしきり。

松本さんの演奏スタイルは感情の込め方がしぐさに表れます。
体全体を使っての演奏。今日も全身全霊が込められた演奏でした。
(音があまり響かないホールだったので大変だったのではないかな、と思いつつ)

時に天を仰いでおられることがありますが
「音が空から降りてきているのでは?」という感覚になるときがあります。
ご本人はどうなのでしょうね?
気持ちのよいコンサートでした。


コンサート帰りに友人と夕食。
お店の人が注文を受けた際に言う「はい、喜んで」という言葉がお気に入りに。
私も会社で使ってみようかと画策中です。

その後、ずーっと以前から行ってみたいと思っていた喫茶店「ぴいぷる」へ。
ワッフルとコーヒーを注文。おいしかった~。

マスターご夫妻はとても気さくで素敵な方たち。
お店に来られていた外国人のお客様と一緒に、楽しいお話タイム。
とても和める空間でゆ~ったりと時を過ごさせて頂きました。
また訪れたいなぁ。

コンサートに付き合ってくれた直ちゃん、いつもありがとう。
そして今日は偶然にも久々に会えた方がありました。
Kちゃん、元気な姿に会えてとっても嬉しかったです。

楽しく幸せに過ごした一日に、今日も感謝!

金光学園音楽部吹奏楽団

2006-08-27 | 音楽
 

会社の同僚の娘さん(高1)が在籍する、金光学園音楽部吹奏楽団の定期演奏会に行ってきました。
事前に「曲目は何?」と聞いたのですが、返ってきた答えは「内緒です」。
確かに説明しきれないほどの盛り沢山でした。
そして聴衆を魅了する力に感動しました。

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【第34回定期演奏会】
《里庄公演》 
日時:8月27日(日)  午後の部15:00開演
会場:里庄総合文化ホール「フロイデ」

【プログラム】
一部
 1、ハリウッド万歳
 2、マーチエレガント~マーチヴァルドレス
 3、序曲「サーリセルカの森」
 4、歌劇「トゥーランドット」より
 5、アルメニアンダンスPart1
二部
 6、ロンドンデリーエアー
 7、情熱大陸
 8、The Museum 
 9、九ちゃんグラフティ
 10、SORAN
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開演時刻までの待ち時間、演奏会開始までの導入、休憩時間。
4~5人くらいで組んだ各パートが順番に、観客席を演奏しながらまわります。
プログラムの間の時間も楽しめるよう工夫されているんですね。
圧巻は、たった一人でドラムを叩いてまわった男子生徒の演奏でした。

第2部は、歌と踊りも交えてのエンターテイナーぶり。
「The Museum」では、アフリカンあり、沖縄音楽あり。
和太鼓はもちろんのこと、沖縄三味線の演奏もありました。
獅子の舞まで披露してくれて、驚きました。

中学1年生から高校3年生まで、総勢130人という大所帯。
まとめるだけでも大変だったと思います。
一生懸命練習をした成果は実っていましたよ。
本当に素晴らしい演奏!

高校3年生にとっては最後の舞台となる今回の演奏会。
途中、下級生からレイをプレゼントする儀式もあり感動的でした。
アンコールでは、指揮者である顧問の先生が各学年ごとにメッセージを贈られていました。
お疲れさま!

今回の演奏会、全体を通しての私の感想。

パーカッションって面白い!!

ある意味“影の指揮者”なのでは?、と思ってしまいました。
パーカッションの皆、凄かったんですよ、本当に―。

どこまでも届け(後編) 

2006-08-05 | 音楽
「ピアノバー」で聴いた曲

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店長さんのピアノ伴奏&女性ヴォーカル
「Imagine」
「It's only a paper moon」

店長さん弾き語り
「Fry Me To The Moon」

Wなおちゃん(ピアノ&クロマチックハーモニカ)
「翼をください」

店長さんピアノ・ヴォーカル&尚ちゃんのクロマチックハーモニカ
「さくら」
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「Imagine」、すごく伝わってくるものがあり、あの場にいられたことに感謝。

Wなおちゃん。
一人は大学時代からの友人・直ちゃん。学部も部活も一緒。(ピアノ)
一人はこの友人を介して最近出会った尚ちゃん。(クロマチックハーモニカ)
尚ちゃんとはゆっくり、じっくりお話するのは今回が初めて。
二人は前編に綴った「おかやまJAZZフェスティバル」にご一緒したお仲間です。

二人の演奏を聞くのは去年の11月の二人のコンサート以来、2度目。
自分達の譜面を持ってきていないからと、お店の楽譜の中から悩みに悩んだ選曲。
最初全然違う曲の譜面を見ていたから、まさかこの曲を聴けるとは思っていませんでした。

小学生のときの必修クラブに合唱を選んでいたことがある私。
この「翼をください」も皆で歌ったことがあります。
懐かしかったなぁ。
それにしても初見であれだけの演奏が出来るって思わず“羨望の眼差し”です。

ちなみに私、小4手芸、小5合唱、小6器械体操、中1~中2茶道、中3バスケ。
一貫性のないクラブ選択ぶり。
部活動は中・高が軟式テニス、大学は硬式テニスと変わりばえは無しでした。

クロマチックハーモニカという楽器、皆さんご存知でしょうか?
3オクターブも音域があるんですって。
♯や♭という半音も出せるそうです。
すごい!

ハーモニカって、コードが決まっているものしか知らなかったから目からウロコ状態でした。
演奏している本人はとっても忙しいようなのですけど、聴いている私達は只々、
“いい音~。”

何度かお聴きしたことのある「さくら」も、新たな楽器が加わると違う雰囲気に。
これもまたよかったです。


「おかやまJAZZフェスティバル」から「ピアノバー」へと続いた今宵の音楽の旅。
  
  「この素晴らしき世界」
  「Imagine」
  「翼をください」

皆さんの心にも届きますように―。


         「  Imagine all the people
            Sharinig all the world  」 
                       by John Lennon  

どこまでも届け (前編)

2006-08-05 | 音楽
地元の夏祭り。

夕方玄関前に立っていると、近所の小学生の女の子三人が嬉しそうに駆けてくる。
「これからお祭りに行くの?」
という問いかけに、満面の笑顔とともに
「うん!!」
という元気いっぱいの返事。
後ろからお父さん方三人衆がゆっくりと見守るように歩いてくる。
「気をつけて行ってらっしゃ~い」と見送った。

それから家の前を御神輿が巡行されるので、お迎えする。
神主さんに「おめでとうございます」とご挨拶申し上げると、
気が付いて頂けたようで、やわらかな笑顔を向けてくださった。


そして電車に乗って、岡山市へ―。
友人から誘って貰っていた「第5回おかやまJAZZフェスティバル」会場へと
急いだ。

****************************** 
8月05日(土) 岡山 中国銀行本店前広場特設ステージ 
『岡山クロスロード・ライブ・イン・チュウギン』
 show/6:30p.m.~9:00p.m.

【出演】
 <stage1>・フェリーペ中村ラテンジャズプロジェクト
 <stage2>・古川奈都子 NEW ORLEANS JAZZ JAM
  古川奈都子(p) w/海付豊(sax), MITCH(tp), 田野重松(b), 永田充康(ds)
****************************** 

会場へは7時過ぎに着いたので<stage1>の最後の方から聴く事ができた。
ラテンとニューオーリンズを感じさせる風が吹き抜ける。
どこまでも音が拡がっていく―。


<stage2>古川奈都子 NEW ORLEANS JAZZ JAM
印象的だったのはゴスペルをjazzアレンジした曲と、
途中友人に「トランペット兼ボーカルの男性はサッチモが似合いそうね~」と話していた矢先の
「この素晴らしき世界」の演奏。
明日の8月6日を意識した選曲だろう。


実はこのライブ、誰が出演するのか知らずに会場まで行ったのだが、素敵なサプライズがあった。
トランペッターのMITCHがアンコール曲で観客席の真ん中の通路を歩いたときのこと。
「あっ、もしかして・・・。」
ある記憶が脳裏にちらりとよぎる。

随分前にテレビ番組で知った「Black Bottom Brass Band」というグループ。
当時彼らは音大生。
かっこいい音と姿にすごく衝撃を受け、CDを買いに走ったことがある。

“今、目の前で演奏している人が、そのときのリーダーに似ている”

ちょっと体格はよくなっているけど、だぶんそう。
一人脱退して、その後の活動を全く知らなかったのだが・・・。
帰ってネット検索してみると、やはりそうだった。
「うわ~~~、感激!!」
それにしてもあの音量は最初にテレビから受けた衝撃以上かもしれない。
肺活量すごいだろうな。



その不思議な感動を胸に抱いたまま、友人達と「ピアノバー」へ。
そこでもまた素敵な音楽の空間が広がっていた。

長文になったので後編につづく。

ピアノの音色に酔いしれた日(後編)

2006-06-18 | 音楽
ルネスホールの感動が覚めやらぬまま「喉が渇いたね~」と、「ピアノバー」へ。

ちょうど店長さんのピアノ演奏で、Tちゃんがルイ・アームストロングの名曲「この素晴らしき世界」を歌うところでした。
知らなかった。
ベトナム戦争時代にサッチモ(=ルイ・アームストロング)が歌ってたんですってね。
平和の祈りをこめて。
Tちゃんの声も歌いっぷりもとても素敵で、伝わってきました。

ここでも幸せな出来事が。
以前、ピアノバーを訪れた時に聴かせていただいた店長さん作詞作曲の「桜」。
とても素敵な曲だったので、Nちゃんと「CDは作らないのかなぁ」なんて話していたんです。
Nちゃんがその話を店長さんに伝えていたようで。

何と、CDと譜面を頂いてしまいました!嬉しい~~~。
ピアノはジャズバージョンになっているそう。帰ったら早速聴くぞ!と気合(笑)。

そしてその場では、Nちゃん伴奏で店長さんが歌って下さいました。
マスターの声は優しい優しいやわらかな低音なんです。
包み込まれるような感じ。
何だか音楽三昧の贅沢な夜です。

そして帰り。
いつも電車の中では本を読む私。
久々の電車読書に選んだこの日の本は益子昌一『指先の花』。
副題に「映画『世界の中心で、愛をさけぶ』律子の物語』」とある作品。
何となく数日前に本屋で気になった作品。
この日選んだ理由は、往復の時間で読みきれるかなという簡単なものでした。

映画は観ていないのですが、原作『世界の中心で、愛をさけぶ』は読んでいる私。
皆さんは読まれているでしょうか?
私は、最終章で「あぁ、救われたなぁ」と感じました。
主人公の朔太郎が、桜の舞う中でとった行動。
どうも女子中高生達の感想では、この最終章に納得がいかない人が多いようなんですけどね。
私は最後の最後で救われました。

映画版は少々違っているようですね。でも根底に流れるものは同じ。

家路について真っ先したこと。
先ほど頂いたばかりの、CD「桜」を聴くこと。
ジャズバージョンのピアノが素敵。
今日の私の気持ちに寄り添っているようで、とてもいい。
本の世界と繋がったかのようなひととき。
今日起こったこと、今まで出逢ったすべての人に感謝です。



「君と出会えた奇跡 風に話せば
 風は愛の歌を 歌いはじめる」

「時が過ぎて 今が遠い過去になっても 忘れない
 僕のこの気持ちは 花に預けよう」

           作詞・作曲 矢野啓三郎




ピアノの音色に酔いしれた日

2006-06-17 | 音楽
今週の月曜日、ピアノの先生をしている友人Nちゃんからピアノコンサートのお誘いがあった。「テッド・ローセンサール スタインウェイ・ジャズ・ピアノ・コンサート」。

2006.6.16(FRI)19:30 ルネスホール
STEINWAY JAZZ PIANO TRIO CONCERT

TED ROSENTHAL(PIANO)
NORIKO UEDA(BASS)
VICTOR LEWIS(DRUMS)
松本和将(PIANO)岡山公演のみ特別出演


ルネスホールにあるスタインウェイのグランドピアノは倉敷出身のピアニスト松本和将さんが海外まで探しにいったもの。
今回はその松本さんのピアノも聴けるということで、喜び勇んで行ってきました。
(松本さんのコンサートは何度か行ったことがあり、とても大好きなピアニストの一人なんです)

さて、感想です。
ありきたりですが、すごくよかった!!ジャズ・ピアノ・トリオ。
ピアノの音色が爽やか・鮮やか・やわらか。
1音1音がはっきりとしていてとても心地いいのです。

ピアノのテッド・ローセンサールの指の動きは「よく絡まらないな」と思ってしまうほど早かった…。
凄いの一言。
友人と「素敵な音~」と感動しておりました。
それがまた、やわらかないい表情で鍵盤を叩くんですよね~。
見ていて幸せな気分になりました。

ベースの女性、植田典子さんも素敵でした。
女性のベーシストって、珍しいですよね。
私は生で聴くのは初めてかも。
ピアノとドラムの男性陣に囲まれて、のびのびと演奏されていて格好いい!
この方も目にも止まらぬ速さで、指が動いておりました。

あと、ドラムのビクター・ルイス。
ソロパートが凄かった。「これでもか~」というくらい叩く叩く。(笑)
あまりに興に乗ったのか、ピアノのテッドが手で次のパートに移るよう静止の合図を送っているのにも関わらず演奏しておりました。
ドラマーを見ていていつも思うこと。あのリズム感が羨ましい…。

クラシックの名曲をジャズアレンジしたもの。
新鮮でした。聴きなれた曲がまさに生まれ変わったという感じ。
私が気に入ったのは、チャイコフスキーの「四季」より6月と最後に演奏されたバッハのバイオリンソナタ。
バッハのバイオリンソナタなどは、「今、この瞬間を切り取って持ち帰りたい」と思えるほどよかったです。

特別出演の松本さんは、シューマンのトロイメライとチャイコフスキーを弾かれました。
そのあと、同じ曲をピアノトリオが演奏。
違いを聴かせる、そんな演出だったのでしょうか?

「トロイメライ」は、4月に行った「ピアノバー」で友人Nちゃんにリクエストし演奏してもらった曲。
松本さんの指から「トロイメライ」のメロディが奏でられた瞬間、不思議な繋がりに二人で顔を見合わせて微笑んでしまいました。
松本さんの演奏は、いつ聴いても情感たっぷりです。

ルネスホール、素敵な空間で幸せなひとときとなりました。

追記
ピアニストのテッドはとても気さくな方のようです。
演奏後、CDをお買い上げの方にサインされていたのですが、普通に観客にまぎれて入り口まですたすたと歩いていくんですよ。
気付いていない方もいるくらいのさりげなさ。
なんとも自然体。
そして、彼は左利きということを発見。左でサインをされていました。



「ピアノバー」 2

2006-04-30 | 音楽
いや~、楽しかったです「ピアノバー」。
お店にはグランドピアノとジャズベースがあって。

細身で格好いいマスターが、自ら作詞作曲をした曲をピアノで弾き語りをして下さいました。お店に勤めている可愛いお嬢さんのジャズベースの演奏も格好よかったし!!
マスターの作った「桜」という曲、本当にメロディも歌詞もよかった。そしてヴォーカルスクールもしているというマスターのお声が、何よりもとてもとても素敵でした。録音してくれないかなぁ…。
それから、「もう一曲スタンダードナンバーから「LOVE LETTERS」を歌うね」と聴かせてくれました。歌う前に「この曲、知ってる?」と聞かれたんだけど、知っているも何も家を出る前に聞いた最後の曲がパティ・ペイジが歌った「LOVE LETTERS」。
「さっき聞いてきました」とも言えず「知ってます!」とだけ答えたのですが、友人に帰り際にこの話をしたら「うわっ、鳥肌が立った」と言われてしまった。

それにしてもやっぱり生演奏、生歌はいいですね!
友人はリクエスト通り「アメイジング・グレース」「月光の第1楽章」「トロイメライ」「めぐり逢い」を弾いてくれました。「めぐり逢い」は初見だったのにも関わらず、素敵に弾いてくれ大感激。どうもありがとう。また聴かせてもらいたいなぁ。

そして帰りの電車。
案の定、見知らぬ人に声をかけられてしまった。酔っ払い…。
満員電車の隅っこで立って本を読んでいたら、前に立っていた女の子にその酔っ払いがやたらと声をかけていて。陽気な酔っ払いだったから「大丈夫だろうな。ま、何か変な動きがあったら止めよう」と思っていたら、私に向かって「目、悪うなるよ。0.5くらい?何、読んどんの?西村京太郎?邪馬台国はどこにあるか?」などと話をふってきた。
「特攻の話です」と言う気にならず「目は1.0以上あります」とだけ答えておいた。
いろんなことがあった一日だったな~。